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月から来た彼女。  作者: あだちゆう
3/7

カフェにて

その喫茶店は、河川敷から数分歩いたところ、長い長い商店街のはずれにあった。

車が一台ギリギリ通れるくらいの幅の道路に、昼間はひっきりなしに自転車が行きかう。


夜になると行きかうのは猫、猫、猫。


姉ちゃんは猫が異常なほど好きで、猫語も習得しており、国際猫語検定の準一級の資格も有している。

周りにドン引きされながらも、地面に寝転がって猫と対話をするまでの猛者だ。

僕たちが住む夕陽市に200匹はいるであろう野良猫一匹一匹に名前を付け完全に顔と名前を一致させ、エサの味の好みや誕生日、猫同士の友人、恋愛関係まで把握して、一匹一匹の話を聞き、それぞれのニーズに合わせた的確なアドヴァイスを出す、いわば猫界のカリスマコンサルタントとして君臨している。


僕などは猫の3m以内に近づくだけで、おびえたように逃げられるものだから、さすがは姉ちゃんだなあと感じる。


とはいえ、猫コンサルタントとしての収入はほぼゼロなので、学生として教職の勉強をする傍ら、学費を捻出するため、副業として予備校講師などを掛け持ちして年収一千万を軽く超えている。

猫の手も借りたい状況の中で、敢えて優雅に暇を持て余している感じの演出が憎い。




カランカランと扉を開けると、程よく薄暗くモノトーンで均一になっている整った部屋に

グレーのソファや椅子が整然と並べられている。

客はまばらだ。


店長の趣味なのか、アインシュタインやビートルズのポスターが貼ってある。


席について、三人分のコーヒーと、ツナサンドウィッチを注文する。







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