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10年前の嘘  作者: たけけん
4/17

第4話 「雷と兄の優しさ」

投稿に少し遅れてしまい申し訳ありませんでした。

感想、意見など言って下さると嬉しいです

今後もよろしくお願いします

 今日の天気は雨、雲は黒い

俺の家では雨・黒い雲は最大のイベントである、そう雷だ。

うちの妹ひかりは雷が苦手、いや大嫌いなのだ。


ひ「うわー、外雨が…そに、雲が黒いよー」

兄「こんなに雲が黒いと雷落ちるかもなー」

ひ「え!雷!?」

小さい頃から雷が苦手なのは本当に変わらない

ひ「私、今日学校休む!!!」

兄「雷で学校を休めるか!」

ひ「やだ、やだ!雷が頭の上に落ちる!!!」

雷の日はいつも駄々をこねる中学3年生の妹が自分の事のように恥ずかしい

じ「ひかる傘を差せば雷は落ちないぞ」

ひ「ホントに?」

じ「あー、雷が落ちても地面に逃げるぞ」

ひ「うーん、おじいちゃんの事信用してみる!」

兄『ナイスじいちゃん!』

ひかるは一度雷で駄々をこねると外へ出るまでにどれだけの苦労をする事か

ひかるの雷嫌いは今に始まった事ではない、ひかるは小さい頃から雷が嫌いだった。

~ひかる3歳~

ひ「おひぃちゃん」

兄「どうした?」

ひ「かぴぃなり怖くて眠れない…」

兄「しょうがないなー、こっちおいで」

~ひかる6歳~

ひ「おにいちゃん!雷!!」

兄「もう、小学生だから雷でビックリするな!!」

ひ「雷が落ちる!!!!」

兄「高学年になるまでには一人で眠れるようになれよ!」

ひ「おにいちゃん…ありがとう」

~ひかる12歳~

ひ「お兄ちゃん!!」

兄「雷か?」

ひ「ムリ、ムリ、ムリ!!!」

兄「おい!高学年から一人で眠れるようにするって約束したよな?」

ひ「そんな、、、約束、、してない!!」

兄「ふざけるな!」

そして今に至る、学校ではこの妹はどうなっているのだろうか


―学校―


授業中に窓の方から光がはしった

ひ『雷!!』

奈「きゃー!」

先「おい、奈々未大丈夫か?」

奈「すいません、雷が怖くて…」

先「謝ることはないぞ」

奈「はい…」

ひ『私は雷強いですキャラを演じないと』

そう、学校ではひかるは「雷なんて怖くないよー」キャラを演じていたのであった


その日の夜、みんなが眠りにつく時間がきた


兄『外、雷すげーなー』

生憎、外は雷の音がすごい

兄『ひかるのやつ絶対こっちにくるなー』

優の予想道理ひかるが部屋にやってきた

ひ「お兄ちゃん…」

兄「また、雷か?」

ひ「…」

兄『あれ?今年はすぐに来ないぞ?』

それには理由があった


~学校での出来事~

友A「私、雷ダメなんだよね」

友B「私も」

友A「私、今日ママと一緒に寝ようかなー」

友B「えー!まだ雷の日お母さんと寝ているの?」

友A「ダメなの?」

友B「ダメとかじゃないけど、やばいよね、ひかる?」

ひ 「え?」

友B「まさか、ひかるも親と?」

  「まさか!お兄ちゃん?」

ひ 「そ、そんなわけ!!」

そんな事を友達に言ってしまい、罪悪感で優の部屋に行けなくなってしまった

ひ『雷怖いよー、お兄ちゃんの部屋に行きたい…』

 『今日だけおじいちゃんとおばあちゃんの部屋に、、それか真子さんの部屋に行こうかな…』

ひかるは雷が怖すぎて布団を被りながらどうしようか悩んでいた。

そんな時、今日一番の大きな音がした。

その音と同じタイミングで部屋の電気が消えた。

ひ「キャーーーーーー」

家にひかるの悲鳴声が響き渡った。

雷が近くに落ちて停電してしまったのであった、ひかるはただでさえ雷が怖いが停電により暗闇の中で1人という状況になってしまい怖さが倍増してしまった。

ひ『なに、なに?私死んじゃったの?』

 『お兄ちゃん暗くて怖いよ、助けて…』

その願いが天に届いたのかひかるを助けに来た者が

兄「おい!ひかる大丈夫か?」

ひ「あ、お兄ちゃん?」

ひかるは泣きながら被っていた布団をとった、だが暗闇でどこに優がいるか分からなかった

ひ「お兄ちゃん、どこにいるの?」

そう言うと次の瞬間ひかるは暖かい何かに包まれた。

兄「お兄ちゃんはここにいるよ」

そう言われるとさっきまで恐怖で流していた涙が嬉し涙に変わった。

ひ「お兄ちゃん…」

兄「ごめんな、怖かったよな?」

ひ「お兄ちゃん…」

兄「どうした?」

ひ「苦しいよ」

兄「あ!ごめん、ごめん」

 「ひかる今日はお兄ちゃん、雷怖いからひかると一緒に寝てもいいかな?」

ひかるはその言葉を聞くと暗闇の中で見えはしないが笑顔で「いいよ!」と大きな声で返事をした。

この会話はおじいちゃん、おばあちゃん、真子さんに聞こえていた。

真子さんは、2人の会話を聞いて優の優しさを感じていた。

真『あの2人がこの家に来て初めての出来事かな』

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