第3話 「気遣いの妹心」
俺たちの学校生活は、勉強だけではない
部活が俺達を待っている、俺はバスケ部の部員で飛鳥はバスケ部のマネージャー、明人はサッカー部、ひかるは女子バスケ部、ななちゃんはテニス部に所属している
授業が終わるとすぐに部室へ向かう
俺は、小学校3年生からバスケをやっている、飛鳥も同じでお互い同じクラブチームに所属していた、小学校が終わると家に帰って近くの公園でよく飛鳥とバスケをしていた
中学生になってもバスケを続けた、飛鳥のバスケ部マネージャー活動は中学から始まった
高校でバスケを続けるきっかになったのは、最後の大会で高校の監督が俺に推薦をしてくれたから学力的にはギリギリ入れるかのラインだった
でも、バスケの強豪校に行けるならと思い推薦を受ける事に決めた
それを聞いた飛鳥は、本当に行きたかった高校ではなく俺と同じ高校へ進学を決めた
明人とは高校からの出会い
飛「優、今日の部活、監督がいないから練習メニュー私が考えたからね」
兄「え!飛鳥の考えた練習?」
飛鳥の考える練習メニューはすごくキツイ、だが、基礎能力がアップする内容になっているため監督からもよく練習メニューを考えるように指示されている
兄「ツーメンノーミス50往復、スリーメンノーミス100往復・・・」
見るだけで倒れそうな練習メニューが並んでいる
飛「もうちょっと足してもいいけどなー」
兄「みんな、倒れるからやめとけって」
飛「そうかなー?」
強豪校ならではの練習が辛いという日々、でもそれなりの結果が出ているからやっていて楽しい
体育館へ着くと中高一貫のためすごい量の部活が体育館でいっぱいになっている
バスケ男子・女子、卓球男子・女子、バレー男子・女子、ハンドボール男子、バトミントン男子・女子これだけの部活が2つある体育館にそれぞれわかれる、2つの体育館にわかれているのにこんなに人がいるのは恐ろしい
中学生と高校生は別々に部活を行うので部活数は2倍になる
ひかるがいる中学女子バスケ部は同じ体育館で練習をしているため部活中でも妹が近くにいる、だけど、部活中はそんな事、考えている暇はない、飛鳥の鬼練が待っているから
部A「ひかるちゃんのお兄さん達、今日も練習きつそうだねー」
ひ 「高校男バスは強豪だから練習きついよねー」
部B「お兄さんって練習後家では大丈夫なの?」
ひ 「なにが?」
部B「あんなにキツイ練習した後に生きているの?って事」
ひ 「うーん、たぶん元気だと思うよ!」
部A「えー、すごい!」
部B「怪物だよ!」
ひ 「えへへへ」
お兄ちゃんは家に帰ると確かにすぐに横になっている、だけど私がいつもかまってほしいからお兄ちゃんにちょっかいを出している
~ある日のこと~
兄「今日も疲れた~」
ひ「お兄ちゃんゲームやろうー!」
兄「部活終わったばっかりだから1時間だけ寝かして」
ひ「いいよー!」
~5分後~
ひ「お兄ちゃん1時間経ったよ!」
兄「まだ、5分しか経ってない!」
ひ「私にとっては、5分も1時間も同じ!」
兄「寝かしてくれよ~」
ひ「ゲーム、ゲーム!!」
なんて事をやっているとは友達には言えない
でも、確かにこんなに大変な練習の後にお兄ちゃんはいつも私の相手をしてくれているのかと思うと「ありがとう」って思うなー
今日は、ゆっくり寝かしてあげようかな
部活が終わるとひかるとななちゃんと一緒に帰る
兄「今日も部活疲れたなー」
ひ「ほんとにねー」
奈「今日も大変でした」
そんな事を言っているとあっという間に家に着く
兄「ななちゃんまた明日ね」
ひ「奈々未ちゃん、明日も学校一緒に行こうね!」
奈「ひかるちゃん、お兄さんおやすみなさい」
ななちゃんとわかれて家に入ると美味しそうなご飯の匂いがする
でも、俺はすぐに布団に入る
だけど、いつものことだからひかるがすぐに邪魔をしに来ると覚悟をして布団へ入った
~10分後~
兄『あれ?いつもならひかるが邪魔しに来るはずなのに?』
そう思うとひかるの部屋に行ってみた
ひ「何?お兄ちゃん?」
兄「いや、いつもならゲームって来るのに、今日は来ないから」
ひ「お兄ちゃんが疲れているかなって思って」
兄「ひかる・・・」
「お前、体調でも悪いのか?」
ひ「はぁ?」
兄「気持ち悪いから、いつもみたいにゲームするかー」
ひ「ば、ば、バカお兄ちゃん!!!!!!」
そういうと勢いよくビンタをしてきた
ひ「もう、お兄ちゃんなんて知らない!!」
なんで、あんなに怒るのかと思った
真「あんた本当に女心がわからないね」
兄「え?」
真「女心?いや、妹心かもね」
そういって真子さんは笑いながら下へ行った
兄『どういうことなんだよーーーーーーーー!』






