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10年前の嘘  作者: たけけん
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第2話 「普段の学校生活」

 家から学校までは徒歩で10分くらい、話しながら学校へ行くとあっという間

兄「俺は、こっちだから」

奈「あ、お兄さん勉強頑張ってください」

兄「ななちゃんもね」

ひ「それじゃ、また帰りね、お兄ちゃん」

兄「ひかるも勉強頑張れよ」

ひ「言われなくても分かってますよーだ」

本当に生意気だけど可愛い妹だ、そんな妹の友達も俺からしたら可愛い友達だ

中学校舎と高校校舎は、離れていて真ん中に共有グラウンドがある


明「おーい、優ーー」

こいつは、俺の友達佐藤明人俺と同じ高校に通う高校3年生

兄「おー!明人、おはよう!」

明「おはよう、お前また女の子2人と登校かー」

兄「妹とその友達だよ!何回この説明するんだよ」

明「それでも羨ましい!」

兄「バカな事言ってないで早くしないと遅刻になるぞ」

明「待てって優」

こんなバカな事を言う友達だが俺には、大切な友達の一人だ

明「いつも思うんだけど」

兄「何?」

明「優と妹って顔似てないよな?」

兄「・・・」

明「え?怒った?」

兄「それは、どういう意味だ?」

明「いやー、妹ちゃんはすごく可愛いけど優はそんなにイケメンではないかなって」

兄「悪かったな、イケメンじゃなくて」

明「怒るなよ」

兄「怒ってないから、昼のコーヒー牛乳謝罪の意味で奢れよ」

明「えーー、この前も謝罪のコーヒー牛乳奢ったよー」

ひかると顔が似てないそれは、よく言われる事ではあった近所のおばさん、親戚の人達は昔からある言葉を俺とひかるに言ってくる「優とひかるは顔が似てないなー」その言葉を聞くとひかるはすごく怒る、俺の方は、ひかるのように強くはないから子供の頃は傷ついた今では、そこまで傷つきはしない人間の慣れとは怖いものだ

 3年1組のクラスに着くとクラスメートが俺に挨拶をしてくる、それに俺も返す

クラスは受験シーズンと言う事もありちょっとピリピリしているが朝の時間や休み時間等は唯一の息抜きという感じでピリピリ感は、そこまでない

飛「おはよう、優昨日の宿題出来た?」

この子は、市川飛鳥、俺や明人と同じクラスの俺が一番仲良くしている女子

兄「できる訳ないだろ」

飛「聞いた私がバカだった」

明「飛鳥、俺が教えてやるよ」

飛「さすが明人!」

明人は、勉強がかなりできる有名大学へ受験をしようとしているくらいだから、俺はそこそこのレベルだけど(学年の下から数えた方が早い学力)そんな俺でも取り柄はあるそれはバスケットボール、うちの学校は、全国レベルのバスケチームであり今年の夏のインターハイでは、ベスト8今は、ウィンターカップへ向けて毎日練習をする日々、このウィンターカップの成績に次第では、大学推薦をもらえるかもしれないだから俺は今勉強よりも部活に力を入れている、勉強が出来ないだけでもあるけど…

だから、学校で授業の時間が一番長く感じる、でも学生の本業は勉強だから授業は真面目に聞いている、またここでひかると似てない所が一つある

ひかるは、学年で1位2位を争うほど頭がいい、そして運動もそこそこ出来る頭の出来は兄とは全然違うが運動は、俺に似たなとホッとする兄貴である

そんなくだらない事を考えているとあっという間に昼休みになった

明「優、腹減ったから食堂行こうぜー」

兄「いいよー俺も今日弁当ないから」

飛「私も一緒に行くー!」

高校生の俺達が昼休みということは、中学生のひかる達は先に昼休みに入っている

食堂へ行くとやっぱりひかる達がいた

ひ「あ!お兄ちゃんこっちーー!」

明「ひかるちゃんーー」

明人はひかるの事を実の妹のように可愛がってくれている、兄弟のいない明人にとっては妹のような存在がすごく嬉しいのだろう

ひ「明人さん!今日も元気ですね!」

明「ひかるちゃんに会えたから更に元気になったかな」

飛「ひかるちゃん、今日も可愛いねー」

ひ「飛鳥お姉ちゃん!」

言うのが遅くなったけど飛鳥は俺と幼稚園からの幼馴染でひかるとも昔からの知り合いでありお姉ちゃん的存在でもある、飛鳥の家は兄妹が3人いて飛鳥はその真ん中の子供

兄「今日は、何食ってるの?」

ひ「私がハンバーグで奈々未ちゃんはスパゲティだよ」

奈「お、お兄さん達は何を食べるんですか?」

ななちゃんは、このメンツの時はギリギリしゃべる事が出来る、でも最初は、緊張して何も話せなかった

兄「俺は唐揚げ定食かなー」

明「俺は生姜焼き定食だなー」

飛「私はお弁当持ってきてるからお弁当だよ」

俺達はそれぞれ自分たちのお昼ご飯を用意して席へ座った

席順は、ななちゃん・ひかる・俺その前に明人・飛鳥という席順

兄『やっぱり、俺の隣はひかるなのね』

心の中でそう思う

お昼ご飯を食べながらくだらない話をした、こんな時間が本当に楽しい

お昼ご飯も食べ終わると時間まで話を続けた、そんな中隣のひかるから太ももらへんをちょんちょんと叩かれた、視線を下に下すと手を差し伸べてきていた

黙って俺は、ひかるの手を握った、昔からそうだひかるはいつも俺に手をつないでほしいとお願いをしてくる、それにこたえてしまうバカな兄貴である

でも、この時間が本当に幸せなんだといつも思う

飛『また、手をつないでる…』

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