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影鬼


 さわさわと、微風が新緑の森を揺らす。

 卯の花色した花びらがその風に乗り、はらはらと地に落ちてくる。

 僅かに花びらを残しているとはいえ、既に梢を埋めているのは濃厚な緑である。

 俊輔は己の鼻の頭についた花びらを摘まむと、ふっ――と、吹き飛ばした。


「――んだから、とっくの昔に誰も居なくなって、寺は荒れ放題だぁ。あんな所に行ったって、御札どころか坊主さんの褌一枚ありゃしねぇ」


 そう言って、妙に血色の好い老爺が声を上げて笑った。


「おかしいなぁ――玄能寺に誰もいないなんてあり得ない筈なんですけどね」


 まだ少年のようにあどけない顔をへの字に歪め、俊輔が小首を捻って唸りを上げた。


「だいたい、なんで行商のお前ぇが、こんな山奥の寺にお参りなんかしなきゃなんねんだ」


 訝しげに顔を歪める老爺の眼が、刺すように俊輔を見つめる。


「ですからね、私の店の主人が昔、まだ店を出す前の頃、その玄能寺にお参りをしてから、とんとん拍子に出世して、今の御店をもつことが出来たと――」

「だから、どうした」

「ですから、自分の店の奉公人にも、一度はそこへ参拝するようにと言うのが、主人の言いつけでして」


 そう言いながら、背負っていた行李を肩から降ろした。


「それで多野宿にあるお得意さま回りのついでに、ひとつ詣でて御札を頂戴して来いと言われたのでございますよ」


 忙しなく身振り手振りを駆使して、俊輔が老爺に説明をする。


「そんな事は知らん。帰ぇれ」


 老爺はにべも無く立ち上がった。

 座っている時は気が付かなかったが、以外に骨の太い、がっしりとした体格をしている。


「いや、そんな事言わずに、せめて行き方だけでも教えてくださいよ」


 この通り――と、修輔が手を合わせる。


「無駄だ。わしの爺さんのころからあそこは廃寺だ。行く必要なんてない」

「分かりました。そこまで仰るのなら、他の方に聞いてみます。どうもすみませんd音した。もう結構です」


 降ろしたばかりの行李を背負い直し、俊輔が立ち去ろうと脚を踏み出した。


「無駄だ。誰に聞いても答えは同じだ」

「そんな事、分からないじゃないですか。これだけ家があるんだから、誰か一人くらいは行き方くらい教えてくれる優しい人がいる筈――」


 と、二十戸ばかり立ち並ぶ集落を見渡すも、そこには人っ子一人見当たらない。

 廃村なわけは無い。間違いなく人の生活している匂いはある。

 極端によそ者に対して警戒心が強いのだろうか。固く閉ざした戸の向こうに、息を潜めている気配を感じる。


「そんな事より、お前ぇのそれ――」


 老爺の視線が、俊輔の背の行李を見つめる。


「あぁ――」


 ぽん――と、俊介が手を鳴らす。


「人に物を訊ねるのに、これはとんと気が利かなくて申し訳ない」


 行李を降ろし膝を着くと、荷をほどく。


「そうですね、なにが良いだろう。薬?反物?それとも江戸で流行の――」

「全部だ」

「そうですね全部、差し上げぇ――え?」


 はたと顔を上げる。


「全部置いていけ」


 じっと、白目がちな眼が修輔を射すくめるように見つめている。


「いや流石に、全部と言うわけには――」

「決めるのはお前ぇじゃ無ぇ」


 老爺が俊輔を見下ろしている。


「え、えぇ……困ったなぁ――」


 と、その時だった。

 俊介を見下ろしていた老爺の顔が吹き飛んだ。

 否、顔が吹き飛んだのではない。

 老爺の身体が弾けたように吹っ飛び、木戸をぶち破って小屋の中に消えたのだ。


「――えぇ!」


 代って、老爺の顔の有った空間に、岩のような拳があった。


「何が爺さんのころから廃寺だ。和尚はこの間までぴんぴんしてやがったぜ」


 俊輔は咄嗟に身を引いた。

 獰猛な野生の獣――軽口とは裏腹に、強烈な殺気を感じ、俊輔は反射的にその場から距離を取った。


「おたおたすんなよ。別に手前ぇの事なんざ、とって喰わねぇよ」


 ふん――と、山門の仁王像のような男が拳を納めた。

 五尺七寸。黒い小袖に黒い皮袴。

 胸板は分厚く、捲り上げた袖から覗く腕は、注連縄のように太い。

 髪は短く刈られ、左眼の横に刀傷。

 腰に大小も無く、その風体は職人か渡世人。

 口元には微かに笑みが浮かんでいるが、その眼は冷たく鋭い。

 これで眼元が緩めば、人懐っこい愛嬌が浮かぶのだろうが、今この男が纏っているのは隠しようのない殺気だった。


「だがな、この爺ぃの言う通り、手前ぇはとっとと帰れ」

「な、なにをいきなり――」

「死にたくなけりゃ、札の事は忘れて店に帰れ」


 その時、まるで男の言葉を合図にしたかのように、固く閉ざされていた木戸が一斉に開いた。

 ギラリと、陽の光を反射させ、鈍く光る剣が姿を現す。

 その後ろから、ざらついた眼をした野犬のような男たちが次々と姿を現した。

 紐のほつれた胴当てや、寄せ集めたようなちぐはぐな具足。

 統一感の無い落ち武者のような姿は、どうみても村の衆には思えない。

 上は五十を過ぎたものから、下は二十代の初めごろ。老若合わせ一五人ほどの男たちが粘つく異様な気配を漂わせながら、俊輔と黒装束の男の前に立ち塞がる。

 集団の真ん中に立つ、蛇のように眼の小さな四〇くらいの男が顎をしゃくると、一番若い男が、先ほど殴り飛ばされた老爺の様子を見に駆け出した。


「なんだぁ手前ぇらは。おとなしく帰れば見逃してやったもんを」


 角ばった木の塊に鉄の棒のようなものがついた物を肩に担ぎ、ぺっ――と、唾を吐き捨てた。


「兄貴ぃ!」


 老爺の様子を見に行った若い男――太吉が、壊れた戸口から顔をだし――


「富次の爺さんが――」


 静かに首を振った。

 その言葉に、眼前の男たちの間に、錆び臭い殺気が凝った。


「手前ぇらぁ、ウチの仲間に偉い事してくれたな――」


 兄貴――と呼ばれた男、善吉が口元にぬらりとした笑みを浮かべた。


「ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待ってくださいよ」


 俊輔が両手を突きだし、慌てたように掌を振る。


「私は関係ないですよ。この人がいきなり殴りつけたんだ」


 と、黒装束の男を指さす。


「だいたい私は玄能寺に行く道を知りたかっただけで、その――富次さんでしたっけ――に道を尋ねていただけで、本当になんの関係も――」


 その声を、空気を震わせる轟音が遮った。


「煩せぇ!そんな事は関係ねぇんだよ!」


 善吉の手には煙を上げる三尺程の鉄の筒――ドライゼ銃が握られていた。


「手前ぇらは仲間の仇だ。この場で殺すか――」


 と、まだ煙の上がる銃口を俊輔に向けた。


「ちんとんしゃん……」


 その時、黒装束の男が、小さく口ずさんだ。


「なんだ、手前ぇから死にてぇのか――」


 銃口が男に向いたその瞬間――


「――ぁ」


 善吉の眉間に、黒い角が生えていた。

 くるり、と白眼が裏返ると、善吉が糸が切れたように仰向けに倒れていく。


「ふたり――」


 そう呟く黒い男の手には、善吉の眉間に生えているのと同じ形をした、黒い金属の刃が握られていた。


「兄貴ぃ!」

「――善吉!」


 倒れた善吉を、仲間たちが取り囲む。

 だが、絶命しているのは明らか。

 男らが怒りに染まる顔を上げたその時――


「三人……」


 いつ動いたのか。

 黒装束の男が集団の中に飛び込むと、一番手前にいた男の首筋に、握っていた刃を突き立てた。

 びゅっ――と、血飛沫が視界を染めた時には、男は隣にいた胴当ての男の顎を捻り上げていた。


「四人」


 顎が天を向いた男は全身を痙攣させながら、仰向けにひっくり返ると動かなくなった。


「なんじゃあ!」


 その場にいた全員が、状況が理解できずに混乱に陥った。


「ぎゃっ」


 手にしていた剣を闇雲に振り回し、隣に居た仲間の腕を斬った。


「馬鹿っ、やめろ!」


 混乱を治めようと声を上げたのは広井という四十絡まり男だった。


「闇雲に剣を振り回すな!」


 おそらく、善吉の次の地位にいるのだろう。広井は混乱に陥る部下たちに声を荒げるも、その声は届かない。


「――あの男を取り囲め」


 と、黒装束の男に剣を向けようとしたとき、その手を何者かが押さえつけた。


「五人」


 男が、広井の腕と胸を掴むと、沈み込むようにその身を投げ落とした。

 地面に頭から叩きつけられた広井の首が、あらぬ方向を向いている。

 じわりと、乾いた土の上にどす黒い染みが広がっていく。


「何じゃぁぁぁ――!」


 口角に泡を飛ばしながら、斬りつけたのは三平という若い男だった。


「六――」


 それを造作も無く(かわ)すと、男の掌が三平の顔面を叩いた。


 そのまま三平の顔を鷲掴みすると、地面に叩きつける。


「ちん、とん、しゃぁ――ん……」


 そこからは悪夢のようだった。

 数の上では圧倒的に優位であったはずの集団は、まとめるべき頭を失い、瞬く間に混乱へと突き落された。

 いくら黒装束の男が強いと言っても、残った一〇人が機能的に対処すれば、戦力的に優位であることは間違いが無い。

 だが、何の準備の無いままに指揮系統を壊され、圧倒的な力を見せつけられ恐慌状態に陥った今では、それは闇雲に狼狽える怯えた駄犬に過ぎない。


「――とんしゃん……」


 懐に黒い影が滑り込み、肘で顔面を叩き――

 逃げる男の首に、背後から蛇のように腕が絡むと、顎が上を向く――


「八つ」


 黒い背中に背後から斬りかかれば、振り向きざまに両腕をへし折られ、頭から落とされる。

 男は足元に転がる剣を投げると、逃げる総髪の男の背に突き刺さった。


「――十っ」


 そこに二人の男が、左右から同時に突き込んでくる。

 もしかしたら、この一連の戦いにおいて、絶妙の攻撃だったかもしれない。

 傍から見ていた俊輔には、両脇から突き刺される黒装束の男の姿しか思い浮かばなかった。

 だが――


「ぐばぁ!」

「ごぶ――」


 そこには互いの胸を突き刺して、合い果てる二人の男しかいなかった。

 ぽたり――と、男の顔に朱い血の雫が落ちた。


「十二――」


 男は地面の上から、自分を突き刺しに来た男たちの合い果てる姿を見て呟いた。

 二人の剣の切っ先が、男に突き刺さろうかと言う、まさにその一瞬。

 男は仰向けに地に転がった。

 誰もが避けようのない絶妙の攻撃と思ったそれは、裏を返せば取り返しのつかない自滅の刃と化した。

 二人は互いの胸を突き刺し絶命した。

 男は顔に落ちた血を拭うと、ゆらりと立ち上がる。

 すでに戦意を失い、腰を抜かした男に向かい、ゆっくりと近づいていく。


「――うわ……うぁ――く、来るな――ぁぁぁ」


 うわ言のように呟きながら、叱られる幼子のように首を振る。

 震える手で剣を突き出すが、黒装束がその刃を握ると、びくとも動かない。


「ひぃ!」


 びくりと身体を震わせ、剣を手放すと、後ろ手に這うようにして後退る。

 だが――


「十三」


 黒い皮袴に、腹を踏み抜かれると、口から血を吐き動かなくなった。


(むご)い……」


 一片の慈悲の欠片も無く、徹底した冷徹さに俊輔の口から思わず言葉が漏れた。


「なんだよぉ……なんなんだよ……手前ぇは――なんなんだよぉ!」


 俊輔とさして変わらぬような若い男が、破れかぶれとばかりに剣を振り回す。

 もしかしたら、それなりに一流を学んだ腕前なのだろう。

 だが膝に力は入らず、袴は黒く濡れそぼっている。

 たとえいかな剣を学ぼうとも、それでは猫の子一匹斬れぬであろうことは、俊輔の眼から見ても明らかであった。


「止め――」


 思わず俊輔の口から声が出るのと、男の分厚い掌底が顔面を打ち貫くのは同時であった。


「酷すぎる」


 その言葉に男が振り返った。


「うっ――」 


 俊輔と視線を絡めたその瞳は、深い湖のように澄んでいた。


「あと一人」


 既にこの場で立っているのは、男と俊輔のみである。


「わ、わわ、私は関係ないですよ!」


 男の言葉に、俊輔は飛び上がらんばかりに驚いた。

 首と両手をこれでもかと振りながら、逃げるように後退る。

 ふん――と、鼻息をひとつ。その言葉を取り合わず背中を向ける。

 戸口が開いたままの小屋に、男が視線を走らせた。

 先ほど、富次の様子を確認にいった、太吉の姿が消えていた。


 左に二軒。

 右に三軒。


 井戸を囲むようにして並んでいる。

 そのどれもが、善吉らが出てきたときのまま戸口が開いているが、右側の三軒のうち、真ん中の小屋だけ戸口が閉じていた。

 その、障子に穴の開いた戸口に視線を止めると、男が無造作に近づいていく。


「ちょ、ちょっとちょっと――」


 慌てて、その背を俊輔が追う。

 黙れ――と、言わんばかりに、戸口に指を掛けた男が、俊輔に鋭い視線を向けた。


「うっ……」


 気圧されたように、俊輔が自分の口を覆う。

 何をしているのか――男は戸口の縁に指を掛けたまま動かない。

 静かに眼を閉じ、中の様子を窺っている。

 と、男が首を傾げながら、戸口から離れた。


「何を――」


 言いかけて、俊輔は慌てて口をつぐむ。

 男は戸口の右にずれると、そっと左の掌で壁に触れた。


「吩っ!」


 鋭い気合とともに、男の全身が、ぶるり――と震えると、壁が衝撃で震えた。


「ぎゃん!」


 壁の向こうで、潰れたような悲鳴とともに、何か重いものが倒れる音がした。

 男は戸を開けると、無造作に踏み込んだ。

 俊輔も後に続く。

 小屋に入ると、土間の上に太吉が倒れていた。

 すぐ脇には剣が転がっている。


「……ぁが……があ――」


 吐瀉物で汚れた顔で、太吉が男を睨みあげる。


 ぐちゃ――


 黒い悪鬼()は一片の躊躇いも無く、太吉の横っ面を踏み抜いた。


「うっ」


 思わず、俊輔が視線を背ける。


「これで十五……」


 男がぽつりと呟く。


「何故です!」


 俊輔が叫んだ。


「あなたは一体何者なんです?どうしてここまで――」


 すでに文吉に、戦う力は残されていないのは明らかだった。自分と年齢の近しいものを感じた俊輔の酷い最後に、俊輔の口調も強くなる。

 だが、そんな俊輔の様子など気に留めた風も無く、男は小屋の中を油断なく見回している。

 土間の右手には(かまど)その隣には大きな水瓶がある。

 全体的に埃を被り、最近使われた形跡は無かった。


「――ちょっと、聞いてます?」


 勢いに任せ、自分を無視する男の肩に手を掛ける。


 熱っ――


 想像以上に分厚く、密度感のある体躯に、俊輔は反射的に手を引いた。

 そんな俊輔に気も止めず、男は屋内を見渡す。

 板張りの広間の真ん中にある囲炉裏には、自在鍵に鍋がかけられていた。

 囲炉裏には炭が焼け、鍋からは白い湯気が上がっている。

 その縁には、赤黒い液体の入った茶碗が一つ置かれている。


「なんです?囲炉裏に鍋がかかっているから、なんだというのですか?」


 俊輔のささくれた物言いに返事は無く、男は板間に上がると、囲炉裏の縁にあった茶碗を手に取った。

 俊輔も後に続くように、板間に脚を進める。

 特に変わった様子もない。

 囲炉裏の脇に徳利がひとつ転がる。

 農具が散乱し、行李はや長持ちは荒らされている。

 男は、囲炉裏の縁に置かれた茶碗を手に取った。

 茶碗を鼻に近づけ、男は匂いを嗅ぐと、眉間に深い皺を刻んだ。


「なんです?」


 ふん――と、鼻を鳴らして、男が茶碗を置いた。

 その拍子に中の酒が炭に跳ねた。

 途端、酒の香に混じって、甘いような生臭い匂いが漂った。

 どこか憶えのあるような、鼻腔の奥をくすぐる様な匂いだった。

 ふと、奥の壁際に置かれた大ぶりな長持ちに、俊輔の眼が止まった。

 乱雑に荒らされた中にあって、その長持ちだけが、しっかりと閉じられている。

 その様子は酷く不自然に見えた。

 興味を覚えた俊輔は、男に気づかれないように、そっと近づいた。

 あの甘い匂いが強くなったような気がした。

 なぜか奇妙な罪悪感を覚えつつ、俊輔は長持ちを開けた。


「――あっ」


 そこには、後ろ手に縛られた若い女が押し込められていた。


「女か」


 いつの間に近づいたのか、俊輔の隣に男が立ち、長持ちの中を見下ろしている。


「ひっ――お、おたすけ、お助け下さい。どうか命までは――」


 男二人に見下ろされる長持ちの中で、女の唇だけが、妙に紅く歪んでいた。


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