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オンラインの魔法使い  作者: オナキレマ
4/4

リターン(3)

1日に稼ぐ金が国一つを牛耳るという商業都市イエスト。観光地にも有名で、細工品を売る商店街がいくつもあるだけではなく、どこに行っても食べ物や見せ場に詰まっていた。初めて会う男女に話題を出すのには十分な都市だった。

 「遅くてごめん。」

 約束の時間がとっくに過ぎて来たカロンは待っていてくれた人たちに誤った。

 「いいえ、私たちも今到着したばかりなんです。」

 口はそう言ってもつんとすねた後輩だった。手を拱き顔を振るかっこうでも知ることができた。引っ詰めた茶色の髪がスタッカートを打つようにあちこち画した。

 「「初めまして~」」

 もう一方、黒のショートカットの女はあっさりと笑顔で挨拶した。すぐ側にいた緑髪の女は品定をするように上から下まで目を通した。

 「あ、ドリムさん、遅かったです。」

 彼を見て手を振った人は学科でも指折りの美男だった。初対面の人でもすぐ仲よしになり、他人の面倒をうまく見て彼を狙う同期たちも大勢だと聞いた。たまさかたまたま。

 「あ、ドリム、お前なのか。」

 だが藍青色の髪に切長の目をした男は彼にあまり関心がなかった。むしろ嬉しくない様子だった。一浪だったためで先輩にもためらわずため口を利くという噂がある青年だった。実際にむりやりに引っ張れた新入生歓迎会の時見ただけでもかってに口を利いていた。

 「さて全員集まったから、一人ずつ自己紹介はどうかな?俺から言うから。俺はシンセッキ、1年生だが一浪でもう21歳だ。C·Yではニアリチック、クラスは剣士でレベルは72だ。」

 ニアリチックはフンんとして凌ぐようにカロンから背を向けた。そしては女性たちに優しい言葉で自己紹介した。

 レベル72。

 その言葉に彼女たちは小さく嘆声を発した。

 2年の間、限界レベルが150になったが、72も相変わらず良い待遇を受けていた。

 「初めまして。ユアラムと申します。うん、私は20歳です。このゲームではアランという名前を付けています。クラスはハンターですけど、戦闘は苦手でレベルは38です。」

 カロンをここまで引き込んだ張本人は優しくて人好きの笑顔で答えた。他の人たちは静かに手を叩く中、ニアリチックだけは熱烈に反応してくれた。

 「初めまして。クヨンヒです。20歳ですし、ミントというニックネームを使えています。クラスは魔法使い、レベルは43です。」

 「初めまして。名前はイムチヨンです。私もアラムとヨンヒと同じに20歳です。ニックネームはチョコです。レベル50の剣士です。」

 緑髪の女、黒のショートカットの女が次々に言った。

 「今晩は。僕はイチャンソンです。僕も同い年です。楽しく遊びましょう~あ、このゲームではアグリマンです。クラスはアサシンで、65です。」

 一歳下の後輩を終りにカロンだけ残っていた。しかし彼はどんな言葉をかけばいいなのか分からなかった。

 限界レベル100に最初に到達したランキング1位の剣士。《ザ·ワン(The One)》という知られた彼が2年ぶりに現れて、今合コンしていると言ったらどうか。すでに盛が過ぎた物語で注目されたり、ゲームをやめた理由を聞くなら遠慮だった。

 「おい、何をしているんだ。」

 ニアリチックが促した。

 ハア、仕方ない。

 パーティーを作るなら仮名を使用できないのを築いて口を開けた。

 「シンドリムと申します。21才で、C·Yではカロンです。レベルは・・・5、1ですし。クラスは剣士です。」

 「「「はい、よろしくお願いします。」」」

 「そのぐらいなら後衛だな、お前。」

 幸、心配したことはなかった。むしろ他の男たちより低いレベルで気乗り薄な顔だった。

 とにかくアランは自己紹介が終わったらパーティーの申し込みのメッセージを送った。


[「アラン」 様のパーティーに入りますか。]

 「パーティーオプション。」

 むちゃに受託してはならない。今はレベルを騙しているのだ。

 パーティーオプションでカロンはパーティーを作るとき現れる自分のレベルを非公開に設定した。

[「アラン」 様のパーティーに入りました。]

 「よし、じゃ、皆入ったな?」

[「アラン」 様のパーティー

アラン(パーティーのリーダー) レベル38 ハンター

ミント レベル50 剣士

ニアリチック レベル72 剣士

チョコ レベル43 魔法使い

アグリマン レベル65 アサシン

カロン レベル非公開 剣士]

 反映された設定を確認した彼はメッセージを閉じた。

 時にニアリチックが予め調べた狩り場に移動することにした。

 治安が優れるイエスとでは彼らが利用できる狩り場が存在しなかった。時間がかかるが、適当な狩り場に移動が必要だった。その時まで気詰りを同伴するべきだった。

 そかしイエスとの所々にある見せ場、人当たりが良いメンバーたちがぎこちなくなりようにうまく導いた。

 「ここは俺が一ヶ月前に発見したダンジョンだ。モンスターのレベルは45~60に範囲らしい。」

「うわ、ニアリチックさんがここを発見したんですか。凄いです。」

 チョコはニアリチックが見つけた洞窟を眺めながら言った。

 人跡稀な草薮に一人しか入れない穴があった。

 こんなところにダンジョンがあったか。

 2年が過ぎて知らない場所があってもおかしくなかった。

 心の中で首を振りながらカロンは穴に足を掛けた。

 [未確認ダンジョンのグルマンの裁断を見つけました。最初発見の時から一週間モンスターから得る経験値とドロップ率が50%上がります。]



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