~Ⅱ説~『華奈の虐めと初恋』
今回は短めですw
~『こっからは華奈視点』~
その日もあたしは虐められていた。なんであたしなのかわからなかった。
虐めてた男子Aがあたしの頬を叩いた。ものすごく痛かった。血の味がしたことは今でも覚えてる。
その男子があたしの頬をもう一回叩こうとした。あたしは目をつぶった。
『パァ~ン』
だがいくら待っても痛みは来なかった。
それもそのはず華奈が目を開けると目の前に一人の男の子が立っていた。
「大丈夫か?怪我はない?」
その男の子は華奈の方に振り向きそう言った。
ちなみにその男の子の頬は少し赤くなっていた。
男子Aにビンタされたようだ。
「・・・・大丈夫・・・」
あたしはそうその男の子に言った。
「そうか。それじゃあ逃げるぞ。」
その男の子はあたしの手を引いて走り出した。
それはとても暖かく優しい手だった。
あたしは助けてくれた男の子と一緒に河川敷に逃げていた。
「はぁはぁはぁ・・・ありがとう助けてくれて。怪我、大丈夫?」
あたしは呼吸を整えてそう言った。
「いいよ。別に助けたかっただけだから。」
男の子はそう言ったけど怪我はとても痛そうだった。
男の子の服をよく見ると少し赤く染まっていた。
「なんであなたはそこまで見知らぬ他人のためにここまでするの?」
あたしは知り合ってもない他人のためにここまでする男の子の気持ちがわからなかった。
「ふっ・・・そりゃ~決まってるだろ。誰かを助けるに理由はいらないだろ。」
男の子は軽く笑った。
「それじゃぁ・・・・気をつけて帰れよ」
男の子は振り向きながら言った。
帰っちゃう・・・友達になりたい・・・
あたしは勇気を振り絞って男の子に近づいた。
『あのっ・・・出来たらあたしをあなたの婚約者(友達)にしてくれない?』