No.13 ジャム著 「山&紅葉 『続きはまた今度』」
最近、凄く寒いよね。
温暖化温暖化言うけれど、異常気象に言い換えた方が、的を射ていると思う。だって、現に今凄い寒いもん。まだ秋だよ? なのに、こんなに寒いわけ。多分、温度計を見たら、マイナスだと思うな。蜜柑一個賭けてもいいよ。…もうさ、春と秋を無くそうとしているよね、地球が。まあ、地球を怒らせちゃったのは、人間だけどさ。
でも仕方ないよ。だって僕らは、環境破壊生物なんだから。
あれ、何でこんなことを言ってるんだっけ…。
ああ、寒いよう。
そんなこんなで、秋が消えてしまう前に、秋を満喫しようキャンペーンが始まったんだよね。略して「秋キャンペーン」は端的に言えば、サークルの皆で山に紅葉狩りに行くってだけなんだけど…。
僕ってさ、インドア派なんだ。それも重度の。あ、柔道って、投げられると痛いよね。
だから、出来ることなら外に出たくないわけ。彼氏の、雄猫のゾルバと一緒に、コタツでぬくぬくしていたい。お互い、身体を寄せ合ってさ、まるで恋人みたいなんだ。いや、恋猫か。まぁ、そんなのどっちでもいいけどさ。
話が脱線しちゃったね。
いつもの癖なんだ。いつまでもレールの上を走っていられないっていうかさ。ちょっとくらい外れちゃおうぜ、っていう心の悪魔が誘惑するんだ。そして、山葵のツーンってする辛さを堪えるような、屈強な精神は僕にはないからさ、あっさり落ちちゃうわけ。こういうとき僕って情けないなぁって思うんだ。いつか、サビ抜き!って言わない僕に生まれ変われるかな、神様。アーメン。
…やっと話が戻るけど、その「秋キャンペーン」がこれまた、凄い鬼畜なの。どれくらい鬼畜かっていうと、とろけるチーズがちゃんととろけていないくらい鬼畜だね。とろけるチーズ美味しいよね。僕、凄い好き。あ、嫌い? ショボーン。
まず、麓の旅館に泊まるわけ。
なにも無かったように始めるなって? え、何かあった? 溶けちゃって何もないよね、うん。
でさ、二泊三日なんだけれど、旅館に着いた日はもう夕方だったから、夜に街へ繰り出して飲んだんだ。あ、そうそう、男4の女5の9人で。帰ったのは何時だったかな。覚えてないや。それから知らない間に、紅葉狩りに出掛けたんだけど…。
皆飲みすぎて二日酔いだったんだよね。
その状態で、傾斜を登るわけ。
もうね、頭がぐるぐる。脳が溶けちゃって、カオスなの。あ、コスモなの。え、どっちでもいい? まぁ、そんなわけで、もう紅葉狩りって気分じゃないんだ。皆座り込んじゃって、動かないの。でも比較的症状の軽い僕は、10分くらい休憩した後、一人で先に行ったんだよね。ここまで来たら、紅葉の一つでも狩ってやるぜ!って思ったんだと思う。
分からないんだけど、「紅葉狩り」の狩りって何なんだろうね。
…でさ、やっぱり一人って寂しいわけ。
だから、大きめの木に背中を預けて、休憩することに。
そしたらさ、なんと凄い事が起こったんだなー。嘘って言われるかもしれないけど、知りたい? あ、そろそろ時間になっちゃうや…。あと十分で家を出なきゃ、バイトに遅れちゃうんだよ。
僕ってさ、看板娘だからさ、遅刻できないんだ。男は看板つかないのに、女は看板ぶら下げるなんてどうかしてるよな。ままならいもんだよ女って。そう思わない? 思うだろう?
だから続きはまた今度ね。




