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自作小説倶楽部 第1冊/2010年下半期(第1-6集)  作者: 自作小説倶楽部
第5集(2010年11月)/テーマ「紅葉」&「山」
57/67

No.13 ジャム著 「山&紅葉 『続きはまた今度』」



 最近、凄く寒いよね。

 温暖化温暖化言うけれど、異常気象に言い換えた方が、的を射ていると思う。だって、現に今凄い寒いもん。まだ秋だよ? なのに、こんなに寒いわけ。多分、温度計を見たら、マイナスだと思うな。蜜柑一個賭けてもいいよ。…もうさ、春と秋を無くそうとしているよね、地球が。まあ、地球を怒らせちゃったのは、人間だけどさ。

 でも仕方ないよ。だって僕らは、環境破壊生物なんだから。

 あれ、何でこんなことを言ってるんだっけ…。

 

 ああ、寒いよう。


 そんなこんなで、秋が消えてしまう前に、秋を満喫しようキャンペーンが始まったんだよね。略して「秋キャンペーン」は端的に言えば、サークルの皆で山に紅葉狩りに行くってだけなんだけど…。

 僕ってさ、インドア派なんだ。それも重度の。あ、柔道って、投げられると痛いよね。

 だから、出来ることなら外に出たくないわけ。彼氏の、雄猫のゾルバと一緒に、コタツでぬくぬくしていたい。お互い、身体を寄せ合ってさ、まるで恋人みたいなんだ。いや、恋猫か。まぁ、そんなのどっちでもいいけどさ。

 話が脱線しちゃったね。

 いつもの癖なんだ。いつまでもレールの上を走っていられないっていうかさ。ちょっとくらい外れちゃおうぜ、っていう心の悪魔が誘惑するんだ。そして、山葵のツーンってする辛さを堪えるような、屈強な精神は僕にはないからさ、あっさり落ちちゃうわけ。こういうとき僕って情けないなぁって思うんだ。いつか、サビ抜き!って言わない僕に生まれ変われるかな、神様。アーメン。

 …やっと話が戻るけど、その「秋キャンペーン」がこれまた、凄い鬼畜なの。どれくらい鬼畜かっていうと、とろけるチーズがちゃんととろけていないくらい鬼畜だね。とろけるチーズ美味しいよね。僕、凄い好き。あ、嫌い? ショボーン。

 まず、麓の旅館に泊まるわけ。

 なにも無かったように始めるなって? え、何かあった? 溶けちゃって何もないよね、うん。

 でさ、二泊三日なんだけれど、旅館に着いた日はもう夕方だったから、夜に街へ繰り出して飲んだんだ。あ、そうそう、男4の女5の9人で。帰ったのは何時だったかな。覚えてないや。それから知らない間に、紅葉狩りに出掛けたんだけど…。 

 皆飲みすぎて二日酔いだったんだよね。

 その状態で、傾斜を登るわけ。

 もうね、頭がぐるぐる。脳が溶けちゃって、カオスなの。あ、コスモなの。え、どっちでもいい? まぁ、そんなわけで、もう紅葉狩りって気分じゃないんだ。皆座り込んじゃって、動かないの。でも比較的症状の軽い僕は、10分くらい休憩した後、一人で先に行ったんだよね。ここまで来たら、紅葉の一つでも狩ってやるぜ!って思ったんだと思う。

 分からないんだけど、「紅葉狩り」の狩りって何なんだろうね。

 

 …でさ、やっぱり一人って寂しいわけ。


 だから、大きめの木に背中を預けて、休憩することに。

 そしたらさ、なんと凄い事が起こったんだなー。嘘って言われるかもしれないけど、知りたい? あ、そろそろ時間になっちゃうや…。あと十分で家を出なきゃ、バイトに遅れちゃうんだよ。

 僕ってさ、看板娘だからさ、遅刻できないんだ。男は看板つかないのに、女は看板ぶら下げるなんてどうかしてるよな。ままならいもんだよ女って。そう思わない? 思うだろう?

 だから続きはまた今度ね。


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