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自作小説倶楽部 第1冊/2010年下半期(第1-6集)  作者: 自作小説倶楽部
第2集(2010年8月)/テーマ 「ひまわり」&「星」
22/67

No.10 BENクー 『おじいちゃんちのひまわり』



主題「ひまわり」 副題『上記』


おじいちゃんちの庭は広い。

テニスコート3面くらいはゆうにあるだろう。

ただし、そこは9割方が畑になっていて、時期ものの果物からジャガイモ・ニンジン・ネギ・タマネギ・カボチャなどなど実に様々なものが栽培されており、ほとんど隙間なく耕されている。

おじいちゃんは、収穫したものを近所に配ると同時にいつもウチへ送ってくれるので、おかげで日持ちする野菜などウチではほとんど買ったことがなく大いに助かっている。


畑は、周囲の3方を田んぼに囲まれており、夏になると満面水をたたえた中に緑の稲草がすくすくと伸びた風景になる。


そんな畑の一番端っこに一輪だけひまわりが咲いていた。


別に誰が植えた訳でもないのに自然と生えてきたそうで、小学生の時に初めて見た時は、当時の私の胸くらいの高さしかなかったのを憶えていた。


そんな記憶の中で、昨年7年ぶりにおじいちゃんちに遊びに行ったところ、あの頃一輪しかなかったひまわりが畑の片端一帯を黄色く染め上げるように咲き誇っているのに驚いてしまった。


その大きくて黄色い花たちは、縁側から見た私の目にも鮮やかなのはもちろん、田んぼをはさんだ向かい側の道の上から眺めた時には、まるでおじいちゃんちがひまわりの中に建っているように見えるほどだった。


夏の花「ひまわり」・・・その生命力の強さに私はとても感服した思いに駆られた。


すると、『ほら、タケ坊、ヒロちゃん、食べな!』と、おばあちゃんが木皿に塩炒りした【ひまわりのタネ】を山盛りにして出してくれた。

『こうして取って食べないとどんどん広がってっちゃうからね。それに秋になると落ちた種をイタチが食べに来て、ついでに畑を荒らすから本当は困ってるんだけどね・・・』

そう言いながら別にひまわりを無くそうとは思ってないらしいく、私は「人間も充分強いんだな」と思わずにいられなかった。


今年の梅雨時、田舎は記録的な豪雨に見舞われたそうだが、ひまわりは畑の一角を力強く占領しているようである・・


(完)



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