エピローグ
さてと、こうして悪魔の気まぐれで二個目の短い人生を手に入れた黒い悪魔はまたまた悪魔の気まぐれでさらに永い生を手に入れたわけだけど、果たしてあの七つ子悪魔ちゃん達はどれだけ永い生を彼女に与えるんすかねー
自分達が死ぬまでとかだったら相当永いっすよ
だって悪魔の寿命ってめちゃくちゃ永いっすからね
それも魔王クラスなら果てしないっすよ
ということはワタシとの契約もなかなか進まないってことになってまぁ、ワタシとしても嬉しい限りっすけどね
だって彼女の望み超めんどくさいっすから
世界平和とか悪魔が過労死する案件っすよ
これじゃあどっちが強欲の悪魔か分からないぐらいですね
ま、それでも永いといっても永遠ではないっすから、いずれ彼女が死んだらちゃんと叶えてあげますよ
悪魔は契約を破れませんからそりゃもちろん
だからもし世界平和が訪れたならその時彼女が真の死を迎えた時ってことになるっすね
分かりやすくて結構じゃないですか
彼女が自分の人生賭けてまでしたかったこと、悪魔と契約してまで果たしたかったこと、ワタシには欠片も理解出来ませんでしたけど
だってワタシ悪魔ですし仕方ないっすね
それより問題は彼女に感化されて七つ子ちゃん達が自分の夢を持ち出してるとこっすよ
四男くんはシェフになりたいって言ってるし長女ちゃんに至っては世紀の大泥棒になるって言ってる始末っす
やっぱりあの時間引くのが正解だったですかね
まぁとりあえず、そこだけはちゃんと責任もって欲しいですよね
だって今の彼女は、黒い悪魔でもなく、約束を果たせなかった少女でもなく、彼らの、母親なんすから