それはさすがに予想外
もらった能力はどれも最強だった。再生能力は手足を切り落とされても自動で再生してくれるし、千里眼は周りが見渡せる、観察眼も相手の能力、レベルなどがわかるし、念力も重力魔法で似たようなことができたけど、何かを捻じったり、持ち上げたりできてすごいし、未来予知眼に関しては1秒後の未来が見えるし、最後の呪力も相手を呪ったり化け物を召喚したりできるからめちゃくちゃ強い。さてそろそろ準備も整ったし行動しようか。
「おーいルミナス、魔王の座をよこせ!」
僕は魔王城に突撃した。
「はぁー⁉︎渡すわけないだろ!」
「なら奪わせてもらう」
「というか、その、今更言うのもなんなんだけど、魔王っていうの嘘なんだよね…」
「は?…」
「いやさすがに気づいてるかと思ってたよ。私はただの魔族さ」
「でもお前その魔力量にその技術、魔王じゃないのか?」
「こんなの魔族だったら当然さ」
「しかも不老不死って」
「不老不死なのは本当、でも確かに不老不死ではあるけど普通なら死ぬような傷をおったら、1ヵ月は休まないと治らない。はっきり言ってそんな便利な能力ではないんだ」
「お前より強い奴がたくさんいるなら人間なんてとっくに滅ぼされているはずだ」
「そうだね、でも魔王様はまず人間を滅ぼそうとなんてしていない。魔王様からすれば人間なんてアリ同然、いちいちアリを滅ぼしたりしないだろ?それと同じさ」
僕は少し笑った。そして安心した。このまま俺TUEEE展開で終わっていくかと思ってた。僕は内容が濃いにアニメが好きだからね。ストーリー性が、しっかりしている実力隠し系アニメが好きだから。まだまだ特訓のしがいがあるね
「ならさやっぱ魔法学院に俺は通うよ」
「なぜ?魔法学院に通ったところで学べる事は少ないぞ。この私に学んだほうがいいだろう」
「僕は幸せのために生きてるんだ。そして学院での生活は僕の幸せのピースとなる」
「そうか…そこまで言うのならば自由にしろ」
「そこでここを立つ時に、俺の姿をここに来たときの姿に戻してくれないか?」
「なぜ?そこまで見た目は変わっていないぞ」
「別にいいじゃないか。そっちのほうがいい気分で学校に行ける」
「時を戻す魔法はめちゃくちゃな魔力が必要だぞ」
「僕が出すよ」
「わかった」
こうして僕は魔法学院に行くことになった。