え、俺人間じゃないの⁉︎
よし、早速草から魔力を吸い取ろう。草から魔力吸い取るのに詠唱いちいちしないといけないのか、最高だな!めちゃくちゃかっこいいじゃん詠唱とか!この詠唱唱えるとここら辺半径1メートル位の草の魔力が吸い取られるらしい。
「世界に散りばめられし魔力たちよ!我が力の一部となりて、その役目を果たしたまえ!」
うわーすご、緑の光が僕の中に集まっていく。それにしても植物は枯れてしまうのかと思ったのに枯れないんだ。
僕はその後、魔力を集めまくりレベル上げをした。あ、そういえば、ポイントは、魔力に変換することもできる。1ポイントで、数字で表すなら10,000魔力ってとこらしい。
「1時間やってやっと10レベか」
どうやら1レベル上がるごとに1000ポイントもらえるらしい。
「おい!調子はどうだ!」
「ん?あ、魔王さんか」
「魔王さんと呼ぶな、僕たちは友達なんだぞ」
「僕たち?1人称前は、私じゃなかった?」
「え、それは…」
「あ〜キャラ作ってるのか」
「な、そそそそんなことしてないわ」
「動揺しすぎだろ」
「まあいい、でレベルはどんくらい上がったんだ?まぁこんな短時間であるわけもないが」
「10レベ位上がったよ」
「は?」
「じゅ10レベ⁉︎」
「あ、ありえん」
「お前一体どんな種族だ?」
「は?人間だけど」
「そんなわけないだろ!」
「お前からは人間の匂いがしない、しかも人間がこの短時間で10レベル上げる事は不可能だ」
あーそういう展開かー、もしかして僕にすごい能力あったりするのかな?
「お前は多分どの種族でもないな、お前は自分でも気づいていないがお前は人間じゃない。人間に似てるだけでお前は1人の種族だ。どんな種族でもこの短時間で10レベル上げる事は不可能。そしてお前からはお前特有匂いがする。」
「え、マジ?」
その展開はさすがに予想してなかった。
「残念だがそのようだ」
「最高じゃん!」
「は?」
「お前は孤独の種族なんだぞ。自分以外仲間がいないんだぞ?」
「だけどレベル上げの効率が良いんでしょう」
「ならどうでもいいさ」
「どうでもいいって…いやお前はそういう奴だったな」
「じゃあ特訓の成果を見せてあげるよ。ルミナス」
あ、そうそう、そういえば言い忘れたけどこいつの名前はルミナス。日本で言う苗字の方はまだ聞いてない。
「よし、行くよ」
「世界に散りばめられし魔力たちよ。我が力の一部となりて、その役目をしたまえ」
「え…」
「お、おまえ、な、なんで魔力が目に集まってるんだ?…」