便利すぎじゃね
僕は今ゴブリンに囲まれている。その数およそ50体、それを魔王の野郎が上から面白そうに見ている。大体の人はこれを聞いてこう思うだろう。それどういう状況?ってね、僕は最近ゴブリンと戦う機会があった。なのに僕は恐怖で動けなかった。実にダサイ、全然最強じゃない。だからゴブリンの群れの中に今いるってわけ、最強系の主人公になるためには、精神を磨かなければなので最初は、あえて何もしない。そんなことを考えていると様子を見ていたゴブリンが一斉に飛び込んできた。
「ウギャー」
そして僕は顔をこん棒で殴られ、腹を刃物で刺された。恐怖で動けないほど辛いしきつい。でも乗り越えなければならない。
「おい、魔王」
僕は血を吐きながらしゃべる。ゴブリンたちも刺されまくってるのに動じない僕を気味悪がりがりだした。
「なんだ?」
「そういえば魔法って、、どうやって使うの?」
「そんなのも知らないのか!頭の中でレベルアップ画面みたいなのを想像してみて」
「おい!返事をしろ!」
「あれ?死んでないこれ?」
そして目覚めると僕はまたベッドの上にいた。
「おい、お前!僕はあまり舐めるな、的なこと言っておいて30秒位でやられてるじゃねーか!」
「そんなことよりなんだこれ」
「ん?それがレベルアップ画面だが」
まるでゲームだ。レベルアップ画面ってまず何?そんなアニメ全然聞いたことないんだけど…
「これどうやって強くなるの…」
「それはな!植物や石、空気などこの世界にはどんなものも微弱ではあるが魔力を持っている。最初のうちは、そこから吸い取るのだ!」
「おい!お前どうした!急に固まって!」
「いや、お前微弱とか難しい言葉知ってるんだと思って」
「なんだと!そんなの知ってるに決まっているだろう!私は魔王だぞ!」
「まぁいいや、とりあえずレベルアップの方法を理解した。だからお前、邪魔だからさっさとこの場から消えろ」
「酷…」
「あれ、喧嘩腰でくると思ったのになんか罪悪感湧いてくるな、まぁいいさっさと消えろ。」
よし魔王も消したところで、ちょっとやってみるかそれにしてもこれすごいなぁ便利すぎる。説明みたいなのも書いてあるし、氷魔法1000ポイント、炎魔法1000ポイント、など、ポイントで魔術が解放できる。ポイントはレベルアップ時に報酬としてもらえるらしい。そして氷魔法や炎魔法以外にも、めちゃくちゃ種類がある。その数100種類は超えている。まずはレベル上げだ。最初は草からしか魔力を吸い取れないらしい。よし、やってみよう。