表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/18

はじめての友達は魔王様

目覚めるとそこは豪華な部屋だった。

「え、どういう状況?」

しかも何より驚いているのは、さっきしたはずの怪我がすべて治っているから。あれから記憶が曖昧だ。そんなことを考えていると部屋のドア開けられた。

「おい、お前私と友達になれ!」

「は?」

部屋のドアが開けられたかと思えば変な赤髪のくそがきが入ってきた。

「だから!私と友達になれ」

んーこれは一体どういう展開?僕はその3秒間の間に高速で頭を高速回転させた。この場合のシナリオはもしやどっかの騎士団に助けられた?いやそれにしては部屋の雰囲気が違いすぎる。それにこのくそがきはなんだ?ただ者ではないだろう。こういう状況で出てくるくそがきはなかなかやるやつだ。実際俺の傷は全て治ってる。この場合のシナリオは、、、

「わかった」

「本当か⁉︎やったー」

「じゃあ友達になった誓いにハグしよ」

僕は目の前にいる赤髪の幼女にハグしようと言った。まるでロリコンだ。

「わかった!」

そして僕はベッドから立ちくそがきの方へ向かう。そしてそのままハグをした。僕は少し笑ってくそがきの頸動脈の部分を歯で噛み切った。この場合のシナリオだとこいつは多分魔王、もしくはその幹部だ。

「ごめんな、くそがきで何もんだ」

「あはは、本当にやばい人だね君」

そう言ってくそがきは頸動脈を噛み切られているにもかかわらず、笑った。

「僕は魔王さ」

ビンゴ、やっぱりなだがしかしこんな展開普通はないぞ。クラスメイトが全員死んでその後魔王と出会うだと。つまりこれはこのシナリオで俺がやるべき事は、魔王を殺して俺が魔王になることだ。まぁそりゃそう簡単に死んではくれないか。今ので力の差はわかった。これは今、戦うべきじゃない。

「で僕はどうなる?魔王に殺意を向けたんだよ?殺されるか?」

「そんなことしないさ、君は僕の友達だ」

「そういえばなんで僕を友達にしたの」

「それは僕が外を散歩してたら、まだ俺は死にたくない。みたいな声が聞こえたから行ってみたんだ。そしたら死にかけてる人がいたから。でもそいつは死にかけてるはずなのに、全然恐怖も悲しみも何も発してないから、気になって助けてみたんだ。そして魔王城に運ぼうとした途中に、君が薄れゆく意識の中で僕に、」

「誰だお前、邪魔だ。消えろ。今いいとこなんだよ」

「って言ってきたんだ。」

「僕は衝撃を受けたよ。この魔王の僕にそんなの生意気なことを言ってくる奴がいたなんて、その時すごくゾクゾクしたんだ。だから君と友達になってみたかったんだ!」

「そんなひどいこと僕言ってたんだ」

「ていうか君、僕が魔王って聞いても驚かないし、さっきから冷静すぎない?」

「だめなのか?」

「そういうわけじゃないけどさぁ」

「面白みがないっていうか」

「そういうことなら少し頼みがあるんだけどいいか?」

「え、別にいいけど頼みって何?」

「僕をゴブリン群れの中に放り投げてくれ」

「えっ⁉︎それを本気で言ってるの?君死ぬよ?」

「いいだろ、さっさと投げてくれ」

「わ、わかったよ」

「でも本当にヤバそうだったら助けに入るからね」

「やめろ、あんま僕を舐めるなよ」

「わかったよ」

そんなこんなで僕は魔王と友達になった。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ