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第七話 エレベーター ②

 父の同僚・Uさんに“何階ですか?”と話しかけた件のエレベーターにまつわるエピソードをもう一つ紹介する。


 同じく父の同僚であるYさんとKさんが仕事を終え、おしゃべりしながらエレベーターを待っていた。


 やがてドアが開いたので乗り込もうとした瞬間、二人は固まった。


 中に半透明の“何か”がいた。

 それは人型をしており、エレベーターの中央付近に膝をついてうずくまっていたのだという。


 明らかにこの世のものではない。


 彼女達は恐怖で動くことが出来ず、無言のまま“それ”と一緒に1階まで下降した。


 目的の階に到着し、外に飛び出した二人は、「何かいたよね……何、今のぉ!」と震え上がった。



 このエレベーターは度々リニューアルされており、いまだ現役である。さらに公共施設の中にあるため、一般の客も利用している。

 私の身内も乗ったことがあるというが、古くて狭くて、なかなか雰囲気のあるエレベーターなのだそうだ。


 現在は音声案内が実装され普通に“喋る”ようになっているので、仮に“意思を持って話しかけられた”としても、区別は難しいかも知れない。


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