ダイスロール!!
気がつくとRU1の初期リス地の床に倒れていた。
「いってーな」
翅を動かして宙に浮く。
さて、何が悪かったのか、一人反省会だ。
まず、あの攻撃のキーは確実にあの咆哮だろう。そして咆哮で引き起こされるのはランダムか、何か依存か、固定か。そこらへんは検証班にでも投げよう。
でも、対策アイテムを作ることがまず大切なことだな。
咆哮の対策は...よくあるのは音爆弾、高威力による怯みでのキャンセル、即効性のデバフかなぁ。まあ、作るために必要な物の調達か。
そして、動かなくなったのはなんでだ?イベントか?負けイベだったら嫌だなぁ
「ヒデブッ」「ギャアア」
お、二人が死に戻りしてきたか。じゃあ、なんで死因が何かきいてくるか。
「おう、てめーらの死因は?」
「ウサギに飛ばされて結界に叩きつけられた」
ほんほん。結界なんてあるのか。
「お前が踏まれた奴らに喰われた」
うわあ。TACみたいにフルダイヴのグロゲーに慣れてないやつだったら強制ログアウト&抗議メールだろう。
「じゃあ、ここからどうするかだが...お前ら、何かするか?」
「<錬金>用の素材集め。」
「<加工>用の...素材集めたいけど、使えないんだよね。だから棍棒の素振りかなぁ」
「それじゃあ...この石、使えるか?」
そう言って床石を取り出す。
「ん~使えるんじゃない?」
「おkおk」
「あ“......施設が必要だってさ」
「じゃ、錆取りにでも使えば?」
「それも無理だってさ。スキル<現地修理>が必要みたい」
「よし、SPを<加工>にぶち込め」
「SPがないんだよ。」ならばレベル上げだ。
「てか、棍棒ってどうなった?」
「あー。重くなる部分がイカれてるっぽい。」
「まじかよ。あれ後3つしかないんだよなぁ。」
「ねぇ、思ったんだけどさ。あの枷って裏側に何か書いてあったよね。あれ写したら量産できるんじゃない?」
「「天才」」
「紙と何か書くもの!ここのことだ。何かしらあるだろ。」
「紙束ゲトー!」
「なんか鉛筆確保!」
「よし、写すぞ。」
「あ、待って。景気付けに1d100振ろうぜ」
⦅|繧ッ繝ェ繝?ぅ繧ォ繝ォ縺ィ繝輔ぃ繝ウ繝悶Ν縺ョ逾《ダイスの女神》の興味を引きました。このダイスの結果によってどのくらいの精度で写せたか判定します。⦆
「ダイスの女神様だ!」
「出目によって邪神とか善神って言われる神様だ!」
さあ、RU1選手、ダイスを振りかぶって…投げたー!
1d100→1(クリティカル)
ファー!?
「あ、スキル貰った」
「「え?」」
「〈ダイス投げ〉だって。ほい、鑑定結果」
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〈ダイス投げ〉
効果:投げたダイスが何かに当たった時に接した面の数に応じて追加ダメージを与える
ダメージ値:STR×0.5 ×(100-出た目)
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「お、ダイスの設計図も貰った。へー。使ったら消滅するタイプのアイテムなんだ。」
「よし、なら今日はここで終わりかね。今は...15時過ぎテーラw」「飯食ってくるかな」幻影を解除して、廃材の中に隠れてログアウトした。
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飯を食っていると義妹から話しかけてきた。
「兄貴はflsoやってんの?」
「ん、やってるけど.........なぜ、知っている」
「いや、パッケージが特徴的なやつだから扉の隙間から見てわかったんだよね。いーなー。第一弾はどこも売り切れたらしいからなー」
「あれ、第二弾いつだっけ」
「1ヶ月後ぐらいだと思う」
「ふーん。買えたらやる?」
やる。と答えたのを聞きつつ俺は自分の部屋に戻ってログインする
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義妹ちゃんの「やる」に続く言葉
「ただし、私に関わらないでよね!あれ、もういない」