表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/31

”森の賢猪“戦

なお、戦うとは言ってない

邪魔するものが一つもないと言ったな、あれは嘘だ。まあMMOで空が飛べるんだったらお仕置きモンスが出ないほうがおかしいもんな。うん。五キロぐらいまで進んだところで横から東洋風の龍が突然並走しながら現れて尻尾で下にあった森にはたき落とされた。

そのせいで現在はなぜかHPの回復する草をむしゃむしゃ食っている。妖精の森で集めた草なんだが、これがまたまずいんだ。くっそあの龍いつかボコってやる。

翅で飛んでいると満腹度がゴリゴリ減っていったから満腹度の回復も兼ねて飯を探している。今なら食えるものならなんでも良い。とりあえずこのクソまずい草よりも美味いものが食いたい。肉か魚か、そうやって悩みながら彷徨っていると、目の前に猪と川を見つけた。まずは鑑定だ。

猪は…⦅エリアボス”森の賢猪“を確認しました。相手はまだこちらに気付いていません⦆

ボスかよ…ええと、川は⦅エリア“妖精の川”を発見しました⦆

▷妖精の川◁

種類:セーフティエリアor人間ではその上を超えることができないとされる水が流れる川。その水は人が体内に取り込めば内側から破裂してしまうが、その近くを飛び回る妖精を狩るために訪れる人間が後を立たない。


※ここではHP、MP、満腹度、渇水度は減少しない


とりあえず、この場を離れた方がいいだろう。その時、猪が声をかけてきた。

「そこな妖精、姿を見せよ」

バレている…だと…いやいやそれよりも、こいつ…しゃべるぞ!ここは逃げるよりも見せた方がいいだろう。そう思い森から出ると

「ほう、銀妖精か。久しいな、こうして森の外で出会うのは。」

「ええと…」

「ははっそう怖がるな。なに、とって食おうとは思わんよ。何故、こんなところにきたのたのだ?」

イノシシが喋ったことには驚いたが、ラフな口調で話すんだな。

「腹が空き、喉が渇いてしまったからだ。」

「ふむ?妖精は空腹にならず、喉も乾かない者たちと聞いていたが…いや、彼らは、そうか。」

むむっ?何かが違うぞ?

「まあ、なんだ。珍しい種族に会えたんだ。ここの任務など、少しくらいならいいだろう。」

「ええと…貴方はなんなのか?」

「ああ、すまないな。我はここの守護を司っている。ここの水はお主なら勝手に持って行って良いぞ」

⦅“通行許可証(エルステ・ファスタッド)”を取得しました⦆。ファ?!

「それはお主がここのエリアに限り自由に通れることの証明するものだ。」

そういうと、気が済んだのか、どこかに行ってしまった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ