妖 精 の 水
そしてエルステ到着
とりあえずみ...みずを
川の水を飲むと不思議と、満腹度と渇水度が回復して、さらに減りにくくなるバフが付いた。なるほど、これがあの猪が言っていたことのカラクリか。妖精たちはいつもあの川の水を飲んでいることで満腹度などが減らなくなっていたのだろう。
しかし、持っていくにしてもどうやって持っていこうか。器に入れるにしても持ってないし...そうだ!無いなら作ればいいんだ。生産系のスキルはそれに対応した施設やアイテムを用いないと大幅にコスパが落ちたり、ゲテモノが生まれるらしい。(βテスターからの情報)まずはそこら辺からちょうどいい大きさの平たい石を台にしてそこらに生えている草を燃やして灰にして<錬金>の第一スキル<交換>を使って灰を硅砂にして、緋属性魔法で火をつけて<鍛治>の第一スキル<変化(火)>で歪なガラス製の試験管型の容器にする。それに川の水を詰めて栓をする。この栓はあの床石の角を欠けさせたものだ。そうすると、ぽんっと小爆発が起こって川の水がゲーミングな色のアイテムができた。...<鑑定>
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妖精の水(100ml)
効果:MPを10000回復し、渇水度を100減少する
(妖精種に限り満腹度を100回復し、渇水度と満腹度を1mm×ゲーム内時間500秒の間減りにくくする)
妖精が一から作った容器に詰められた妖精の川の水。
必要ステータス:INT:10、種族:人、獣人、龍人以外。
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やばいやつだな、これは。これいっき飲みすれば半日強、満腹度と渇水度を気にする必要がなくなるからな。
「ん?そういえば、MP上限以上回復するとどうなるんだ?」
まあ、いいか。それにしても、歪になるって言ってたのにそれほど気にならないレベルだったな。べーター達が誤情報を流したかね。とりあえず、休憩終わり。飛び立つ。
満腹度の減少を気にすることが必要無くなったので今は翅で飛行をしながら、エルステに向かっている。それと同時に、各魔法の練習を順番に並行して行なっている。ヘルプによると魔法はどんな種族でも扱えるが、種族によって得手不得手があるらしい。そんなわけで、翅で飛び回りながら魔法を使っていると、⦅熟練度が一定に達しました。各魔法のレベルが1になりました⦆とアナウンスが流れた。
実は魔法はスキルがなくとも扱えるっちゃ扱えるが、<錬金>なんかと同じでコスパがものすごく悪
い。......ってヘルプに乗ってた。だが、スキルを得たことでコスパは正常になったわけだ。魔法スキルを得たと同時にエルステまで後一キロ圏内に入ったので翅を動かすことをやめ、滑空で旋回しながら、近くの森に墜落...降り立った。そのままの姿でいくとまた衛兵に止めれるかもしれないから、<幻影>を使って自分の身長を誤魔化す。妖精の姿の拡大コピーバージョンで翅を消して......結果、身長195cmのイケメンになった。それをマイセット登録し、誤魔化せるようになった。人間の時限定で、服と革鎧が自動で付くらしい。しかしこれも幻影の一部だから、外すことはできない。こうした後、俺はエルステにむかって歩き出した。エルステにつき、まずは噴水広場に向かい、セーブポイントを更新した。衛兵には止められなかった。そしてログアウトした。
施設がなくともコスパが落ちなかったのは<魔素眼>系統のスキルのおかげです