8.
「ヴィックスのお父様から聞いたのよ。このまま鎖国していると「服もメイクも流行遅れよ」って。マジなの?それは恐ろしいわ」
「そうですよ!うちの商会で売っている化粧水を使えば、肌も髪もツヤツヤに!」
「うちの商会独自のブランドの方がいいですよ!」
「??よくわからないけど鎖国してると世の中に遅れるのねぇ」
「「そうですよ!」」
親父…、ケネス帝国の皇帝とどんな話をしたんだよ…。
「皇帝とした話に興味があるの?女子の秘密と言いたいところなんだけど、仕事だもんね。うんとねぇ。皇帝のメイクとか服装はもう時代遅れよ!って話をしたの。鎖国をしてたら情報が入ってこないから、そこら辺の情報も入ってこないでしょう?時代遅れは恥ずかしいわ。って話をしたかなぁ?アハハ!」
「なるほどね。皇帝としては嫌だろうな“時代遅れ”…。オジサン、かなりのお手柄かもです」
「いやだぁ。トロってば!オジサンじゃなくて、オバサンでしょ?なんならオネェ様でもいいのよ?」
親父、それはないと思う。
3者面談が終わったようだ。ケネス帝国は開国するようだ。理由:時代遅れは嫌だもん。プンッ。
(この理由が公布された)。
無事海産物の輸入も決まったようだ。
『ラルク商会』と『バード商会』の取り分の割合は5:5。
本来、『ラルク商会』の方が大きい商会だから取り分が多くなるはずだけど、どうやら親父の功績が大きいようで、その息子が『バード商会』に所属しているからこのような取り分の割合となったそうだ。
輸入方法は『ラルク商会』の高速船を使うらしい。いいのか?バード商会…。
海産物痛むといけないからな高速で移動させるらしい。
こちらがケネス帝国に渡すのは世間の情報・情勢。一切お金がかからないのでいい取引だと思う。
皇帝はうちの親父のケネス帝国永住を望んだらしいけど、一応あれでも侯爵だし、親父ネットワークがあるからか?辞退した。
カイスター侯爵領は親父があんなんだけど、潤っている。
あと、親父のキャラが領民にうけてるなぁ。とっつきにくくはないもんなぁ。お堅い感じはしないし。そんなだから、領民にも慕われている。領主として。
俺はどうすればいいんだ?俺は男として生きるぞ?