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0-1 ”終焉”
【世に善も悪も無し、あるのは欲のみ】
四方を厳かな大理石で囲われ、四本の大きい石柱で仕切られた大広間。
中心で一人の少女が集中して何かを呟く。
そして。
世界は、突如として真っ白な光に包まれた。
焦り反射的にどうにかしようと、御そうとするも。
既に事態は手の内から離れ、どうするこも出来ない。
只々、激しく光る白い光に包まれるだけであった。
激しい光に晒されながら、このままどうなるのかと思うが。
端的に世界は終わるんだと悲観する。
既に焦りすら無く、ただ激しい光なのに目は潰れないのね。と見当違いなことを思い浮かべていた。
世界が終わるかぁと諦めた、その瞬間―
「あっ・・痛ぇぇぇぇえええええええええ!!!!」
やって来た終わりの。悲痛な叫びが聞こえた。