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俺たちは夕食後、駅ビル周辺を歩いた。侑の今のアルバイト先のお店があり、いまここでバイトしてるよと教えてもらう。俺は興味津々な様子で話を聞いた。
それからイルミネーションを見る。通りすがりのカップルにツリーの前で写真を撮ってくださいとお願いされた。侑が彼女のスマホで2人の写真を撮る。そのカップルにあなたたちの写真も撮りましょうかと言われたけれど、照れ臭かった俺は恥ずかしいからと断り、その場から離れてしまった。
俺たちは空いているベンチを見つけて座る。侑が俺にもたれかかってきたので、俺は侑の頭を撫でた。それから少し話をして立ち上がる。侑を感じるなら今だと俺は思った。
「座らなくても休憩できるだろ?」
そう言って俺は侑を抱きしめる。侑の鼓動が速くなっているのを感じた。ずっと会えていなかったので侑不足を補給する。
そろそろ解散する時間になったので、俺はバス停まで侑を送った。キスはしなかったものの、キスすれば良かったと後悔する。




