この世界は神から恨まれているようです
そのいわくつきがありそうな建物中に入ってみると受付の人が立っていた。ちゃんとした黒のスーツを着ているあたりここがちゃんとしたところそうでよかったなと思う。まずはこの人に声をかけてみる。
声をかけようとするがあまりうまく声が出ない。なので、おほんと咳をしてから声をかけてみた。
僕:あのーすいません。ここでバイトを雇っていると聞いてきたんですけど。
受付のじいさん:ああ、もしかしてアルンさんですか?
僕:ああ、はいそうです。なんで僕の名前を知っているんですか?
受付のじいさん:あなたのお母さんとは知り合いでして、バイトのことを言ったらぜひ息子にやらせたいとおっしゃっていたんです。そして今日ここに息子が来るだろうから採用してやってほしいと。
僕:ああ、そうだったんですね。(くそ最初から根回し済みだったてことか)
受付のじいさん:ではこちらへどうぞ。
僕はそのまま奥の部屋へ通された。そのまま爺さんは席に腰かけた。
じいさん:どうぞあなたも座ってください。
と言われたので爺さんの向かい側の席に座らせてもらう。
じいさん:では、今回のバイトをしてくださるということでいいんですね?
ここで断っても親からいろいろ文句を言われるのは目に見えている。ここは素直にYESというしかないだろう
僕:はい、そうです。よろしくお願いします。。
じいさん:では、魔の契約を結びましょう。
魔の契約とは簡単にいえば、契約を破らないようにするための縛りである。もしも、その縛りを破ってしまったら代わりにペナルティを食らったりするのだ。逆に、正しくすればペナルティはない。
些細なことから非常に重要なことまで、内容によってペナルティは変わってくる。それゆえに慎重に取り扱う必要がある。だが、とても便利で使いやすい。契約といえば、魔の契約ことを指すぐらいよく使われる契約である。
じいさんが法陣を展開する。
じいさん:では準備はよろしいですね?
僕:はい、大丈夫です。
じいさん:では、いきます。私とアルンはいま契約を結ぶ。
その瞬間部屋の明かりが法陣に吸い込まれていって周りが暗くなった。そして法陣だけが光っている。
じいさん:では内容だ。まずアルンは私が指定した仕事をしてもらう。
次の瞬間頭の中にテレパシーでいろいろ送られてくる。
これは、この内容を契約の時に行っても大丈夫かという確認だ。1度、契約したらその後破棄することはほとんどできない。それゆえの確認だ。見たところ大丈夫だったので大丈夫とテレパシーを送っておく。
じいさん:そして、朝の9時から夕方5時まで仕事してもらう。残業するときには本人の同意を取ってからのものとする。また、情報が漏れないために関係者以外に仕事の内容を漏らさないものとする。
以上で契約を終了する
すると法人が輝いたかと思うと光が部屋に戻り部屋が明るくなった。そして法陣はパリンという音とともに消滅したようだ。どうやら契約が成立したらしい。
じいさん:私の名前はファインです。これからよろしくお願いします。
では、正式に雇ったということですしこちらへどうぞ、と地下室に通された。僕は言われるまま地下室へと向かった。
そして、扉を開けると中には2人の人がいた。片方は男で、もう片方は女だ。
ファイン:では、3人とも集まりましたので説明していきたいと思います。
では、3人とも席について話を聞いてください。
3人とも席に着く。
ファイン:まず、ご存じかと思いますがわれわれの世界は偉大です。魔力も潤沢にあり、ぶっちゃけ世界のレベルとしてはトップクラスの中のトップクラス。ほかの世界と比べてもこの世界ほど優れている世界はないでしょう。これは過大評価しているわけではなくて事実です。そして、そんな優れすぎた世界のことを壊そうと神々がしているのもまた事実です。何せ、私たちは神に今、ものすごく近いのですから、神々は自分の地位がいつ脅かされるかと気が気ではないのです。
うん?ちょっと待ってくれそんなこと急に言われてもわけがわからないんだが。
というか、そんなこと今まで習ったこともないぞ。
僕:ちょ、っちょとまってください。
ファイン:どうかしましたか?今の説明の中でわからないところでもありましたか?
僕:いやいやそういう問題じゃあなくてですね。は、神がいて、そいつらがこの世界を壊そうとしている、そんなことを言われても信じられるわけなないでしょ
。
ファイン:そうですか?ですが冷静に考えてみてください私達はこの宇宙全体を支配している。内部でのごたごた問題を解決してしまえば完全にこの世界を支配したことになります。
そう考えたら神が警戒するのも妥当では?
そういわれたらそれなりに妥当であるという気がしてしまう。試しに魔の契約で確かめてみるか。
いや、それをしたらあなたたちに対して信頼はありませんと言っているようなものだ。これから先も同じ仕事仲間として続けていくのだからここで仲を壊したくない。
僕:分かりました。信じます。
ファイン:わかってくれて幸いです。では続けて、その神たちは我々の世界にたびたびちょっかいをかけてきます。本来であれば神がこの世界に干渉することは禁じられているのですがたびたび異常なことが起こります。ですので、あなた方にはそれを止めるために協力してほしいのです。
要するにそれってこの世界に来た神たちと戦うってことじゃないか、うわ最悪だ。
僕:でも、それって神と戦うってことですよね。僕はそこまで強くないんですけど…
ファイン:大丈夫です。あなた方には神級の低いものにあたっていただきます。
僕:し、シンキュウ?
ファイン:そうです、神級というのは神の干渉を表すものです。上から順に
全級、すなわち完全体です。次に半級、約半分の顕現です。次に、始級、形がはっきり見えるもののぼやーとしていたりします。そして、1級災害です。地震であったり津波など。2級災害、軽い地震であったり事故であったりします。3級災害です。人が失踪していたりします。君たちのレベルがこれぐらいです。
4級災害、日常的に起こる不運と同じか、やや強めといったレベルです。
僕:そ、そんなことを言われても。
ファイン:はい、言葉で説明してもわからないでしょうから実際に今から行ってみましょう。
僕:え?ええええええええええええええええ。
投稿が遅れてしまって申し訳ありません。次回は戦闘シーンがちゃんと入りますので楽しみにしてくれたら幸いです。これからも頑張って投稿していきたいです。良かったら広告の下にある☆☆☆☆☆や、ブックマーク登録をしてくれたら励みになります。