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千一夜物語  俺があいつであいつが俺で   作者: 皇 八皇
ミレニアム王国 旅立ち編
6/109

はじめてのクエスト1

ラナの町を出て東へ数分。ホルス草原に到着した俺達は採取を始める。


「これがヒルメシア草なのだわ。ヒールポーションの材料。常設クエストで1回小銀貨2枚、ギルドの推奨宿屋が一泊小銀貨5枚なのだわ。」

「夕食小銀貨1~2枚朝食込みだから4回以上で黒字だな。俺達は大体一日3~4回分+討伐クエスト1~2回ってとこか。Dランクになれば討伐クエストが受けれるから、かなり楽になるぞ。但し、、、危険が伴なうがな。討伐にはPTの方が圧倒的に有利だ。」


薬草関係のクエストは常設クエストと言って受けなくても設定数の薬草を持っていけば本数毎に達成となる。討伐も常設があり、ホーンラビットやリトルボア等の肉系と、スライムやゴブリン、コボルト、オーク等の討伐系が存在する。


そこで一つ質問をする俺。これは重大な事だ。「ちなみにゴブリンやオークは女を襲う?同人誌の様に!!。」


「???ドウジンシというのは何か知らないがゴブリンは雑食で女子供は柔らかいからほぼ確実に食われるぞ。オークは基本、木の実、果物が主食で攻撃はしてくるが食われたりはしない。が、、、、こん棒や剣で殴られたら、、、、、。」

 「コボルトもゴブリンと一緒なのだわ。でも草原にはほとんどいないのだわ。森の方に多いのだわ。」

「ほとんどが森周辺からその奥だな。絶対ではないからなあ。はぐれとかたまーにいるから注意は必ず。」

ふむふむ。

「森にも薬草あるし木の実、茸等、食材は草原より遥かに多いけど、魔物もいるからね、、、。」

薬草の種類を教える為に遭えて草原にしたとの事らしい。又、野営も同じく危険な魔物が少ないからとの配慮。  感謝します。

さすがに剣を振るえるがまだシッカリと戦いに関して体の動き把握できてないし。


とりあえず、、、、薬草探し、、、、、と。

「ってアルちゃん、その探し方は駄目よ女の子なんだから恰好!格好に注意して~!」

ドーラさんが真っ赤な顔であわてて私の後ろに回り込む。


「足が汚れるし、脚を広げると半分見えちゃうから!!」

んー?あ、猫のポーズみたいなのは色々と問題があったか、、、、確かに脚が地面につくから汚れちゃうか。


「こういう場合は、脚を揃えてこう!」

おおおお!漫画で見るような、女性が物を拾う時の足を揃えて腰を落とし正面でなく体の横のを摘まむ、、、、。完璧だ!!


「ドーラ、、、変な物でも食ったか、、、??」      あ、、、、ガイアさんが、、、放物線を描いて跳んで行く、、、、。

「何時も一言多いのよアンタは、、、。」渾身の右アッパー、、、、、、。


「今日と明日はこの草原で過ごして明後日、モノに出来たか確認。その後は森で同じように。なのだわ」

「だな、ちゃんと覚えたか確認しないとな。」


「え、そんなにお時間良いのですか?」薬草を摘みながらジンさんに答える俺。

「これも何かの縁だし。中途半端だと目覚めに悪いからな。」親指を立てるジンさん。 ジェスチャーも同じなんだ、、、。


「そうそう♪ 良い恰好も拝ませていただい、、、、」     また跳ぶガイアさん、、、、、、、いい笑顔だ。

「おかしい人を無くしてしまいました。」と俺

 「いやいや、俺死んで無いし。そも、おかしい人ってドユコト??」

「そういうところなのだわ、、、、、」溜息をつくライザさん。どうやらこの行動は日常茶飯事のようだ、、、、。


回復用のヒルメシア草、シリリン草、アマリア草。増血用のグリン草、ハスラ草。そしてポーションの大本となるマナ草。


マナ草を清水で煮込み、濾過した後の液体にこれまた同じように濾過したヒルメシア草、シリリン草、アマリア草を配分して魔力を込めながら撹拌させる。

配分量は一応ギルドで配分表が売られているらしい。自分で配分量を変えても良いらしいが効果はそれ相応。撹拌する時の魔力量や流し込み方で品質が左右されるとの事。

 出来上がった時の液体色で質が大体決まる。

回復小 ローヒールポーション   日常生活程度の切り傷、擦り傷等の回復に使う。ギルド通達販売価格小銀貨1枚

回復中 ヒールポーション     戦闘等の切り傷その他に使用。取れていなければ、ほぼくっつくそうだ。ほぼとは、、、、、、。小銀貨 10枚

回復大 ハイヒールポーション   戦闘等の切り傷その他に使用。ヒールポーションより切れたり潰れたりしていても治る。     金貨  1枚

ハイヒールポーションには傷口を浄化する作用がかなり強いとの事。お金に余裕があるPTはこれを数本は常用するらしい、、、、。

解毒、麻痺等の薬草は基本的には無い。種類が幅広すぎる為で、効能に合った薬草毎に作っていたら数がトンデモない事に成るからだ。

なので、異常耐性回復魔法キュアが無い時はマナ草の濾過水にキュアの魔法を練り込んだキュア魔法水を使う。


ヒール系は青色。濃い青ほど効能は大きい。ギルドで鑑定の道具で品質確認を本人の前でやりながら買取。まあ、鑑定したらほぼ買取決定。

鑑定持ちはほとんどいないので鑑定させて他売りをさせない為らしい。


スキルで鑑定持ちはこの町には司祭さん、一定以上のLVあるクレリック、最後に生まれた時に授かるスキルと宝箱等から出るスクロールで得た者。

スクロールはやはり貴族、大商人に流れるのと滅多に出ない為、高額になり、市井人には出回りにくい。   市井人(職無し一般人)


・・・・ゲーム時は市井人でL30まで育てると獲得出来るサービススキルだったが、、、年齢のあるこの世界でL30まで市井人では上げるのがまず不可能であろう。

ここでは教会で転職(結構な寄付しないといけないそうだ)は冒険者、商人はともかく、市井人ではキツイであろうとの事。

ギルドカード(冒険者、商人、生産)を作れば、日々の仕事で経験値が貯まると今現在成れる職業が浮かび、教会で女神アクアリーナ像に祈れば職が確定する。その時LVは1から。

 ただ、決めなくても職の恩恵は使える。その職の特定スキルを確実に伸ばしたいのなら職確定、(本職とする)しなければ各スキルに経験値配分が分配。

本職なら職特定スキルに経験値優先取得後、各スキルに分配。

自分次第と言う事らしい。


ちょっとヤヤコシイ。・・・・ゲームのスキルボードで職変更可能、、、、オレサマラクラクベンリシヨウ。


一般的には冒険者はランクDで方向性を決めて、ランクCで決定が多いらしい。まあ、Dで決めちゃうとその職の上位しか選択できなくなるからなるべくいい職が出るまでの

目安がランクCらしいが、LV15ぐらい迄には決めないと、後々スキルLVに影響するから、との事。



ちょっとメンドクサイ。・・・ゲームのスキルボードで職変更可能、、、、オレサマラクラクベンリシヨウ。


まあ、今4次職の俺にはもうカンケーない事だ、、、、。



「アルちゃ~ん、野営の準備の仕方、教えるわね。」ドーラさんが呼んでる。

「今行きます~。」テントらしきものを出して並べているドーラさんの元へ走り出す。











約2時間の格闘の末、テントとタープを各1つ張れた。


「勝った!第三部完!!」

「?ナニソレ、、偶にアルちゃん変わった事言うのね?」

それはさておき。

いつもは男女各1つテントを作り、2交代で寝るとの事。男女1人ずつ火の番と見張り。

テントに結界が登録した者のみを起動させると入る事が出来る。

かなり便利だが、囲まれて待たれたり、人間のような知性持ちだとグレーゾーンを使う(人質で脅す等々)ので見張りはどうしても必要との事。

最初の見張りを俺、ジンさん、ライザさん。交代でガイアさん、ドーラさんに決定。


「さて。次は食事の準備をするのだわ!」簡易竈(石をコの字に置く)を作り、トライポッドをそこに挿す。

 「私達は大体パンか干し肉と鍋でスープなのだわ。町に帰ったらトライポッドとか見に行くのだわ」薪や布の切れ端を中央に集め、マッチみたいなので火を付ける。

「これは宝箱から良く出るフリクションライツ。魔法で火を出すより小さくて安全。魔法が使えなくてもこれは大丈夫なのだわ。」


・・・・普通にマッチだった。


「お(れじゃない)、わ、私も手伝います。」

「お、それじゃ、、、、鍋つくって貰おうか。」ドーラさんが近づいて答えた。

 「今日の当番はドーラだったな。アルちゃん、大丈夫だ。ドーラよりは旨いもんつく、、、」     おお、鮮やかな右アッパー、、、、、、。

「一言!!」

「これで仲良いんだぜ?信じられないだ、、、、、」  つぎはジンさんが、、、、、、跳んだ、、、、、。

「アルちゃん?本気にしないでね??あいつらすぐからかうから。」   お顔真っ赤ですヨ、、ドーラさん?


「材料はこれとこれと、、、、、」水袋と、、乾燥野菜だ、、、にんじん、、だいこん、、、キャベツと茸かな?

「味付けは塩。はいこれ。」小さい袋を最後に出す。それを同じく取り出した30cm四方のテーブルに置く。高さは40cm位かな。座って使うのにいい感じ。

アイテムボックスの基本調理器セットを取り出す。

ちなみに他の人達にはシステムボードは見えないようだ。

手に取った瞬間、メニューが頭の中に浮かぶ。


「基本調理器セットなんて売ってるのは見た事あるけど、実際使ってるのって見た事ないわ」ドーラさんがのぞき込む。

 「荷物になるからなあ、、、収納に余裕ないPTには無理無理w」

「クラン単位で行動か、、、信頼できる複数PTでの使用ぐらい?じゃないと荷物持ち扱いにされるな、、、。」

 「Cランクなら、、、ん~、、、討伐クエストで寄生されそうだな、、、俺達以外では出さないほうがいいぞ。ソロだと確実に荷物持ちで拘束、、、勧誘来るな、、、、。」   今、拘束って言った!

魔物の討伐等での買取量が収納量に左右される為、収納持ちはランクが下だと利用されやすい。酷い時はPTごと連れまわされ、盾扱いされたりするそうだ。

まあ、全員持っているゲームとは違うし、そういう奴らも居るだろうとは薄々わかっている、、、、。

 追っ払う自信はあるが付きまとわれたり妨害、PKとかはゲームでもあったし、なるべく隠すことにする。


ボアの肉あったっけ、、でも解体してない、、、、あれ?欄外に解体と個数別けボタンが、、、そういえば、武器とか解体すると金属と他のものに別れ、、だとボアも?

・・・・・アイテム内で肉と骨、血、皮に分かれた、、、。これ~は便利!

ゲームの時は倒した後、消えるか肉だけになってドロップだったから考えもしなかった、、、、。

 



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