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千一夜物語  俺があいつであいつが俺で   作者: 皇 八皇
ミレニアム王国 旅立ち編
4/109

冒険者ギルドにて1


とぼとぼと森を歩く。

先ほどの声では新たな敵は現れなかった。


町は歩いて1時間ぐらいだった。

ちょっと離れた丘の上から見下ろす。

西門と南門が見える。

城壁?がある。

あたりまえか、、、ゲームの時は開けっ放しで通り放題だったが。


あぶないですよねそんなわけないですよね、、、。

門番もいる。何か見せてる、、、身分証?

うあ、、そんなのゲームには無かった、、、。


ゲームの時はフレイム連邦のカシュー王から各国にクエスト依頼の手紙が、、、ってもう使ってるから無いし、、。

このままでは埒が明かない!

 「女の格好だからなんとかなるか?」とりあえず十六夜は片方をアイテムボックスへ。

アイテムボックスは見せると危ないかもだからね。とりま他に使ってる人がいるようなら、、、、、。







門番に近づく。

「身分証明書を。」

キタ~‐やっぱり要りますよね、ゲームと違いますよね。


「あのぉ、、、出稼ぎに辺境から来たので、、、無いんですぅ、、、」ちょっと前屈みで上目遣いをしながらっと。

どうだっバイト先でこれ同僚にやられると、最後の掃除1人でする羽目になるんだぜ!

 「あ、じゃあ、こっちに来てこの水晶に片手乗せて。光らなかったら大丈夫なので、この先の冒険者ギルドで、、、、」

門番さん、淡々と仕事をこなす。

解せぬ、、、なんという精神力、、、これが門番の力なのか!、、、。


お約束通りに水晶は光らず。すごすごと冒険者ギルドへ、、、、、。




やあ、ゲームではお世話になった冒険者ギルド。中盤にこの国に来てクエスト受けさせて頂きました。

冒険者カードなんてなかった遠い思いで、、、。


入って左が食堂兼酒場。中央に受付右に2F、3Fへの階段と訓練所と解体場へ行く通路。ああ、なにもかもが、、懐かしい、、、。


空いている受付嬢の前に行く。「すみません、ギルドの無い辺境から出てきたのでギルドに入りたいんですが、、それと登録料とかは、、掛かりますか?」

「14才以下なら未成年ということで無料ですが、それ以上ですと小銀貨5枚になります。また、お金がない場合、依頼完了後差し引きになります。だいたい数回に分けて

お支払いが多いですね。」ニコニコと説明してくれるお姉さん。

「この用紙に名前と得意な事、お持ちのスキル等を出来ましたらなるべく細かくお願い致します。冒険者の力とPTへの勧誘、お勧めのクエストの斡旋がしやすくなりますので。」

ふむふむ。

「もしスキルが、という場合にはこちらの鑑定石で鑑定いたします。ただ、、、教会のように、スキルレベルまではわかりません。あくまで持っているスキル名しか出ませんが、そのかわり無料となっております。」


ほうほう。


「また、記入後にギルドカードに数滴血を付けて頂きますが、過去にLV漏洩による冒険者狩りが発生した為、LVは表示されません。LVに関しては教会で天啓にて本人のみ確認できます。こちらも教会使徒による漏洩を防ぐ為、となっております。一定金額の寄付が必要になりますが。」


「自分では見れるんです?」


「はい、ギルドカード登録者本人はいつでも。他の方法はA級所轄以上のギルドマスター3人及び同じく司祭様の開示命令時のみです。ちなみにこの町のギルマス、司祭様では権限がありません。」

なるほど。

「では、作成お願いします」

「畏まりました、わたくし、レイリアと申します。こちらに記入をお願い致します。」おお、レイリアさんか、はいはい、書き込み書き込みと。



名前:

スキル:  

得意な事:


・・・真面目に記入したらやばいね、、、登録時にスキルが大量にあるとか不自然だし。適当に入れとくとしよう。




名前:アルシフォン 16才

スキル:ヒール ハイム  

得意な事:料理 給仕






「職業は無いんですね、、、、?」書きながら聞いてみる。


「登録時ほぼ皆さん見習いですから、、、、。Cランクぐらいまでは職業も微妙なので、、Cランク以下の時は強制ではないので。」との事。、、、、ゲームのように完全ツリー制じゃないし、得手不得手あるだろうから、、、

初心者、駆け出し程度じゃ、職がハッキリしてないのか、、、下位ランクの職、把握しにくそうだな、、、。


「Cランクまでいかないと戦力には数えませんから、、、」ニコリとお笑いになりながらオッシャラレタ。   おうふ、ごもっとも。



 


「冒険者というか、、酒場の、、あ、何でもナイデス、、、」チラリと俺の格好を見て声を漏らした。

ですよね、、、俺も酒場の前でこんな格好してる娘いたら入っちゃいますよ、、、、。トホホ、、、。


「はい、それではカード作成前にランクの説明です。ランクには上からA B C D E Fと6段階御座います。Fは未成年ということで通常はEランク初心者からとなります。次が駆け出しのD 一般のC 中堅のB 一流のAとなります。 また国家的クエストをクリアした時Sとなりますが、、、、ドラゴン討伐、国同士の戦争回避等の実績があった場合ですね、、、、。

 殆どないので考えなくても結構です。失敗等に関しては回数が多すぎるとランクダウンや除名という場合があります。一定期間内に決められた回数のクエストを受けない場合も対象になります。

長期に渡って受けれない場合はギルドに連絡を下さいますようお願いします。」


「ランクアップに付いては各々試験等ありますので、受けれるようになりましたらこちらからご連絡致します。」


テンプレってやつですね。


 「最後に2階には魔物や薬草等の資料保管庫が御座いますので、受付等でお声をかけて頂ければ使用可となります。他、分からない事が御座いましたらそちらについても私共に

お声をどうぞ。対応させて頂きます。」


カードを貰って針で指先を刺して血を1滴、、、。完成っと。



カードと針を渡して、、、、。


「これで登録は終了です。Eランク初心者おめでとうございます。」




それでは早速クエストを。


「登録料とお薦めの宿屋で1~2泊出来るような報酬のクエストってありますか?」



「・・・・・・少々お待ち下さい。」そう言ってレイリアさんは立ち上がり、右奥へと歩いていく、、、。


ん?何処へ、、、、、、。








暫し待つと、、、、、。









 「それは構わないぜ。俺だって最初は付き添って貰ったし。最初のクエスト聞いてきたんだろ?でもCじゃなくて俺達ってのは?」


「ちょっと問題がありまして、、、。」

 「・・・問題?」

「会ってもらえばお分かりになるかと、、、、。」

 「まあ、いいだろおぅ?!」

奥の通路からレイリアさんと4人の人達が話しながら歩いてきた。



「アルシフォンさんです。出稼ぎで出てきたとの事なんですが、当座のお金が全く無いんです、、、。」




 「成程、、、ギリギリ成人で初心者、この格好、お金無いなら宿屋、道具屋、飯屋代無しなのね?」赤毛の戦士?のお姉さん。

 「Cランクだと名前売れてないから世間の評判、名声度無し、、、お持ち帰りされるかも、、、だな?」銀髪のこれも戦士?なお兄さん。

 「背は小さめだけど、、、私よりメリハリあるうえにチェーニック装備、、、、おそろしい娘ですわ、、、」お嬢様のような恰好のエルフお姉さん。

 「え?給仕娘とか娼館の方が金稼げねえか?冒険者になる、、ンガッ!!」レイリアさんに叩かれたのは金色髪、軽装備のあんちゃん。


周りに気を使ってか、若干小さめの声で話す4人さん。


「Bランクで天空の風と言えばこの辺りでは超有名ですし。この後も何かと防波堤になるのでは、と思いまして。」とレイリアさん。

「ただ、、あくまでもギルドからの指名ではなく、お願いなので依頼料とか出せないので、、、、、」 


 「いや、さっきも言ったように俺達も就いて貰ったからな。嬢ちゃ、、、アルシフォンも引き継いでくれるならOKだ。」


にっこり笑う銀髪お兄さん。

「天空の風、リーダーで前衛。ジンだ。よろしく。」銀髪お兄さん

「前衛担当ドーラよ。よろしくね。アルちゃん。」赤毛のおねーさん

「後衛担当ライザですわ。エルフよ。よろしくなのですわ。」えるふのねーちゃん

「中衛担当ガイアだ。お店なら指名しちゃうよ?よろンガッ」また叩かれてる、、、、ん?


「アルシフォンですよろしくお願いします。」

「ところでガイアさん、お知り合いにオルテガさんとかマッシュさんとかいらっしゃいませんか?」


「・・・・・いないケド、、、?」


左様ですか、、残念。


「そうだ、訓練場、アルシフォンもどうだ?剣持ってるようだし剣さばき教え、、、あ?それ、、東剣か?」奥を指さしながらジンさん。


 「まだ初心者だから魔物討伐は無理。でも町の外に出る事があれば腕に覚えがないと駄目なのだわ。」

さっきまで、訓練場で指導の手伝いをしていたそうだ。

そこにレイリアさんが、交渉にとの事。


「東剣?あれって片刃で打ち合いし過ぎると折れるんじゃ?」

「百聞は一見に如かずというじゃないか。みせてくれるかい?」



はーん、、、日本語通じるし書くし格言もあるんやねここ、、、。





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