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異世界生活-3

「おっはよー。迎えに来たわよー」

「ノックくらいしろよ」

「あら、ノックしないと困るような事でもしてたの?」

「そういう問題じゃないだろう!」

「ハイハイ。次からはノックしますよ!それじゃあしゅっぱーつ」

「お世話になりました」

「おう、また泊まりに来てくれな」

「はい」

「ってらっしゃい」

「相変わらず威勢が良いと言うか…元気だな。まるで商店街のおじさんだ…ハハハ」

「屋台の人達も威勢が良いわよー」

「屋台なんかあるのか?」

「あるわよ。これから行くから朝食買いましょう」

「おっ、良いね」


「色々な屋台があるわねー」

「どれにしようか迷うな…」

「アタシこれ食ーべよ。これ下さーい」

「あいよ!何本だい?」

「直人も食べてみる?」

「食べてみようかな」

「じゃあ2本下さーい」

「あいよ!可愛いお嬢ちゃんだから1本オマケ!」

「可愛いだなんてぇ…ヘヘヘ、おじさんありがとー」

「小銀貨1枚と銅貨6枚!」

「はい。これ」

「まいど!」

「可愛いって言われちゃったー」

「聞いてたよ。商売トークだろう」

「そんな事無いわよ!あれは本心からよ」

「はいはい。ん?この甘い香りのスープは何だろう?」

「美味しそうね」

「すいません。この食べ物は何ですか?」

「これはトウの実とミルクで作ったスープです。甘くて美味しいですよ」

「買ったー。2個下さーい」

「決めるのはやっ!即買いかよ」

「直人と違って優柔不断じゃないのでー」

「オレは優柔不断じゃねーよ」

「有り難うございます。2個で銀貨1枚です」

「はい。これ」

「有り難う御座いました」

「あとは…野菜と果物とパンが欲しいわね」

「朝からそんなに食うのか?」

「残ったらお昼やおやつに食べればいいのよー」

「そうだな。おっ!あそこに八百屋みたいな屋台あるぞ」

「どれどれ?」

「お好きな野菜、果物カットします。って書いてあるぞ」

「ホントだ!良いわね。すいませーん。これと…これとこれとこれ、カットお願いしまーす」

「いらっしゃい。食べやすく一口サイズとスティックカットでいいかい?」

「それでお願いしまーす」

「はいよ。ちょっと待っててね」

「待ってる間に直人はパン屋さん探して」

「わかった!」

「あら、新婚さんかい?」

「やだー、こんなヒモ男と結婚なんてしないわよー」

「ひでー言い方だな!大体オマエがいきなり」

「あーハイハイ。アタシが悪いわよ!何そんなにムキになっちゃって、バッカじゃないのー」

「逆ギレかよ!ったく」

「あらあら、仲が良いこと」

「良くありません!」

「はい。お待ちどうさま。銀貨1枚と小銀貨3枚ね」

「はい。これ」

「ありがとうね。喧嘩しないんだよ」

「はーい」

「あっちにパン屋あったぞ」

「まだ怒ってんのー?」

「稼いで直ぐに倍返ししてやる」

「狙い通りやる気が出たみたいね」

「嘘つけ!それにオレがいつやる気ねーなんて言ったよ」

「言ってなかったっけ?ここね。美味しそうなパンがいっぱいあるー」

『全く、冗談なのか本気なのか…』

「いらっしゃいませ」

「どれにしようかなー」

「こちらから1番人気順に並べてます。試食も是非お試しして下さいね」

「へぇー。流石1番人気美味しいー。2番人気も美味しいわね」

「おい!試食食べ過ぎだろ」

「良いんですよ。旦那様も食べてみて下さい」

「ほら、旦那様も食べてー」

「口に突っ込むな!」

「なに照れてんのよ。キモいなー」

「あのな…あー、もういいよ」

「仲が良いんですね。羨ましいです」

「こんなんで良ければあげますよ」

「人を物みたく扱うな!それに困ってるだろ。店先でホントすいません」

「大丈夫ですよ。気になさらないで下さい」

「ふ~ん」

「なんだよ」

「何でもなーい。じゃあ、1番2番3番人気を2個づつ下さーい」

「有り難うございます。小銀貨7枚と銅貨8枚です」

「はい。これ」

「有り難うございました」

「お買い物は済んだし、移動するわよー」


「昨日と違う場所なんだな」

「ここは景色も良いし、ピクニックにはサイコーの場所よ」

「ピクニック?特訓は今日しないのか?」

「話が終わったらするわよ。アンタもうサボろうとしてー」

「違うわ!ピクニックとか言うから」

「瞬間移動出来るんだから、話が終われば特訓場所に直ぐに移動出来るでしょう」

「そうでしたね。それでこの世界について話してくれるんだったな」

「そうよ。食べながらで良いからちゃんと聞いてね」

「わかった」

「先ず、この世界には魔獣や魔人と呼ばれる者は存在してなかったのね。今から300年程前に突然と魔獣が現れたの、最初はアタシ達星の管理者も、突然変異で変わった獣が現れたなーくらいでしか思って無かったの、それがどんどん増えて他の動物の数が少なくなって、気付いたら色んな種類の魔獣だらけになってて、人々の生活を脅かす存在となってしまったの、狩りを生業にする人、農業、商人その他様々な人が家から出れなくなるほどになってしまって、それでも生活があるから外に出るわよね。結果は言わなくても…」

「あー、分かるよ」

「貴族領主達も兵を出して領民を守ってはいたんだけど、今まで魔獣と戦った事のない兵士では全然ダメで…そして事態を重く見たバルーセロ王国の王様が他の4国に同盟を呼び掛けたの、結果は両隣の国、ロイドリー王国とマーシュ神国だけが同盟を結んでくれたの、メルドーア法国とジャコバ帝国は被害が全然無かったからってこともあるけど、メルドーア法国とマーシュ神国は仲が悪くて、ジャコバ帝国は独裁国家だから、被害関係無く同盟は断ってたかもね。

そして3国同盟と魔獣との決戦!

だけどここで問題となったのが、他の2国がこれを機に攻めて来る可能性。特にジャコバ帝国。

そして悩んだ結果は、ロイドリー王国が他の2国の監視、警戒を担当する事になって、バルーセロ王国とマーシュ神国で魔獣に挑んだの、壮絶な戦いが数ヶ月も続きやっとの思いで出来たのが、魔獣を森の奥に追いやる事だけだったの、何でかは分からないけど、魔獣はそれからは森の奥からは出て来なくなったの、その間に3国の王都、村や町を魔獣が入って来れなくする為に、高い壁や監視塔を何年もかけて作って防御を堅めたの、街道は手付かずだけどね。3国の兵士や民達は、人に恐れをなして出て来なくなったなんて喜んでいたけど、管理者はそうは思わなかったの、あの魔獣に知能があるとは思えないから、暫く様子を見ながら監視をしてたんだけど、森の奥でしか活動しないからホントに恐れをなしたんだと思って、監視レベルを下げてたんだけど、最近になって動きが活発になってきたから調査を再開したの、そしたら分かった事があって、最南端のリーベル島に見たこともない人種が居たのよ!

管理者達はそれを魔人と呼んで今でも監視を続けてるの」

「ちょっといいか?最初の調査ではその魔人は見つからなかったのか?」

「見つからなかったと言うか…最初は居なかったみたいなのよ。多分だけど魔獣を放って何処かに消えたって考えられてる」

「成る程な…じゃあ何で魔獣なんだ?魔人が放ったから魔獣なら分かるけど、魔人のほうは最近見つかったんだよな」

「あー、それね。逆なの、魔獣は魔法を使うから最初は魔法獣って呼んでたんだけど、誰かが魔獣って呼んでから魔獣で定着したの、それで魔獣を従わせてる人種だから魔人って呼んでるのよ」

「あー、そういう事か、分かった。って魔獣って魔法使うのかよ!」

「そうなのよ。獣のクセして魔法ぶっぱなすのよ」

「それで…まさかとは思うけど、そこに行って魔人倒せとか言わないよな」

「そのまさかなの…直人は理解力があって助かるわー」

「確か理解力無いとか前に言わなかったか?それにそこまで説明されたら分かるわ!」

「直人の最終目標は魔人を倒してこの世界を救うってことで…ハハハ…」

「ハハハじゃないだろう!魔獣退治だけじゃないと思ってたから、予想はしてたけど…」

「出来るだけサポートするから!」

「はぁー。あっ、それからもう一つ!魔人や魔獣は他の星から来たのか?」

「アタシ達もそお思って確認したんだけど、誰も知らないし、見たこともない生物だって言うのよ」

「そうなのかぁ…何処から来たんだろうな…」

「それが分かれば良いんだけど、今は魔人と魔獣に関してはこの星に居るってだけの情報しか無いのよ」

「そっかぁ…」

「それで、まだまだ知っておいて欲しい事があるから続けていい?」

「隠さず全て話してくれ」

「分かってるわよ。次は魔法についてね。使い方はもう分かったと思うから魔法の種類何かについて教えるわね。

魔法には火、水、雷、土、光、闇、次元の7種類の魔法があるの、其々役割があって、火、水、雷、土は攻撃と防御に向いているわね。

次に光魔法、この魔法は治癒系特化で、怪我や毒や麻痺等の状態異常を治してくれるわ。

次は闇魔法ね。この魔法は治癒の逆で相手を状態異常にするのと、暗闇と感知って言うのがあって、暗闇はその名の通り周囲を暗闇にするのね。

感知は敵や仲間を感知出来るの、でも、この2つの魔法は使い方によって攻撃や防御にもなるのよ。

例えば暗闇にしてから攻撃したり、劣勢の時は逃げたりなんかしてね」

「成る程な…」

「最後の次元魔法。これは結構使える魔法よ!

この魔法には次元ボックス、飛行、透明化、それと直人の好きな瞬間移動があるわ。

先ずは次元ボックスね。これは…そうね!物置みたいに考えて、何でも無限に入れられて、しかも劣化しないのよねー。だから出した時は入れた時の状態のまま出てくるから…優れた物置かなー」

「食べ物も腐らないって事だよな…」

「そうよー」

「優れ過ぎだろ!何でもって事は人もか?」

「そうよ。生物は入れたら仮死状態になるの、出したら元に戻るけどね」

「確かに使えるな」

「そうでしょー。そして手ぶらなんだよー」

「便利だな」

「でしょー!えっと…次は飛行ね。飛行と言っても飛行機のようにビュンビュン飛べるわけじゃ無いのよ。

フワフワ浮いてゆっくり移動するだけなんだけど、使い方によっては高い所から見渡せるから探索何かにも使えるわね。

そして透明化ね。これもその名の通り透明になるだけ、さしずめ透明人間ってところね。

侵入とかに使えるわね!あとは直人の好きな覗きかなー」

「いつオレが覗きを好きと言った!した事もないし」

「やったらダメよー」

「だからやらねーって!」

「ムキになるとこがあやしー」

「もう良いから続けてくれ」

「ハイハーイ。それとこの透明化は相手に感知魔法を使える者が居たり、高位な魔法使いが居るとバレるから気をつけてね。

そして瞬間移動!これに関しては前に説明したから大丈夫よね?」

「あー、大丈夫だ」











読んで頂き有り難うございます(^o^)/


次の更新も魔法の話しが続きますf(^_^;

冒険に入ったら会話を減らして行きます。


宜しければブックマーク、感想、レビューもお願い致します(^o^ゞ

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