表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

風の中の詩

死を夢見る病

作者: 惠美子

眠れぬ夜 胸が重くて

苦しくて苦しくて 夢見るのだ

それは眠って見る夢ではない

起きていて 心に浮かぶ夢


家人が寝静まった頃合い

一人厨房へ入り 出刃を出す

喉に押し当て 前のめりになれば

とおい大陸の武人と同じ 自刎となる


誰も起きていない頃合い

家を駆けだして 離れた林に姿を隠す

太い枝に縄を渡して 頚にかける

そうすると 人面の果実となる


死なれたときの 家人の嘆きは

いかばかりかと その夢の続きはなくなる

重くても苦しくても いとしい人たちに

同じ重さと苦しさを与えてはならぬ


すべてが雪のように融けてしまえばいいのに

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 美しい詩だと思いました。 潔く単調なリズムが好きです。 比喩もまた、激しくも美しいです。 [一言] 詩の一篇、物語の一つで書き手を解するのは不可能だと思っています。 けれど、このような詩を…
[一言] いいと思います。ごめんなさい。
[一言] 眠ってはいけない時に眠くなって、寝なければいけない時に目が冴えてしまって困っています。ある種の病気ですね。
2016/02/05 17:50 退会済み
管理
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ