表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/20

第十五話 「壊れる音」

逃走中、リィアは立ち止まった。


「……私、怖い」


アルトは即座に振り返る。


「今さらか」


「違う」


彼女は、震えながら言った。


「怖いのは、

あんたが居なくなること」


その言葉は、重かった。


「復讐が終わったら、

あんたは……私を殺す?」


アルトは答えなかった。


沈黙が、答えだった。


リィアは、苦笑した。


「やっぱりね」


それでも、彼女は前に出る。


「でも、それでいい。

私は、あんたの“道具”でいい」


アルトは、強く言った。


「道具じゃない」


「じゃあ何?」


問いに、即答はなかった。


やがて、アルトは言う。


「……鎖だ」


リィアは、泣きながら笑った。


「最悪」


「最高だろ」


二人は、再び走り出す。


王都の闇へ。

戻れない場所へ。


復讐は始まったばかりだ。

そして、もう

二人とも引き返せない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ