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第十四話 「最初の血」

王都外縁。

記録管理官・第三倉庫。


「ここが、あんたの“元職場”か」


「正確には、私が消した最後の場所」


二人は影の中にいた。


「管理官は一人。護衛二名。

殺さなくても――」


アルトは首を振った。


「今回は、殺す」


リィアは、わずかに躊躇した。


「……分かった」


侵入は静かだった。

リィアの知識が、鍵を外し、罠を眠らせる。


倉庫の中央。

管理官は書類を確認していた。


「アルト・反逆認定文書」

その文字が、彼の目に入る。


「……随分、早いな」


次の瞬間、剣が振るわれた。


悲鳴は一つ。

短く、途中で途切れた。


血が床に広がる。


アルトは、躊躇しなかった。


「これが、最初だ」


リィアは、震える手で

管理官の端末を操作する。


「……削除完了」


「何を?」


「私が消した街の記録。

復元できないけど――

“消した事実”だけは残した」


アルトは、彼女を見る。


「それは、復讐になるか?」


リィアは、涙を堪えながら言った。


「なる。

王都は、“自分が消したこと”を

一番恐れる」


二人は、その場を離れた。


背後で、警報が鳴り始める。


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