第二章 第12話「七つの宝具への序章」
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都市の夜明け。
透真――篠原透真は、フェトラルの鎖を腕に巻きつけ、仲間の御影詩音と天城零司と共に、廃ビルの屋上から街を見渡していた。
昨日までの激戦で都市は荒廃し、民間人の避難も終わったが、透真の心には新たな決意が芽生えていた。
(……七つの宝具――これが俺たちの最終目標か)
黒光の鎖が腕で脈動し、フェトラルが意思を示す。
これまでの戦闘経験、封印解除で得た力、仲間との連携――すべてが宝具を巡る戦いに向けた布石となっている。
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廃ビルの影に、古代文字が刻まれた石板が現れる。
そこには「七つの宝具の在り処」と書かれており、封印の痕跡が残っていた。
「……これが、七つの宝具への鍵か」
詩音が手を伸ばし、石板に触れる。
「どうやら、俺たちの戦いはここから本格化するらしい」
天城零司が雷光を纏い、空を睨む。
「七つの宝具を巡る戦い――
仲間と共に、必ず手に入れる」
透真は拳を握り、黒光の鎖を腕に巻き直す。
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黒光の鎖が微かに脈動し、フェトラルの意思が透真に伝わる。
七つの宝具の力は、ただの武具ではなく、世界の秩序を揺るがす可能性を秘めている。
しかし、透真には確信があった。
(仲間と共に戦えば、どんな困難も乗り越えられる)
三人は夜明けの都市を見下ろし、目の前に広がる未来を見据える。
七つの宝具を巡る戦い――
それはまだ序章に過ぎない。
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透真は鎖を握りしめ、フェトラルに力を込める。
黒光の渦が腕に絡まり、仲間との連携の未来を示すかのように輝く。
無能力者と呼ばれた少年――篠原透真は、仲間と共に七つの宝具を巡る壮大な戦いに足を踏み入れたのだった。
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