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8話

感想待ってます。

俺は咲月さんの買い物に付き合っていた。

そして今、何故か妹を見つけてしまった――――



「やっぱお兄ちゃん!?」

そう言われて回れ右をする有二。しかし彼の肩に掴みかかる手があり

そのせいで歩き出すことは出来なかった。

「よ、ようこよい…」

やべぇなこれ気まずいなぁ…昨日こよいがアレだけ言ってるのに俺は何一つも言わなかった。


そして今、他の女子とデートしているときた、これがバレたら非常にまずい……。

どうすっかなぁ……そうだ、俺がこよいの為に買い物していることにすればいいんだ。

「実はさ、今こよいの為に―――」

「――――有ちゃ~ん!あったあった!これ安いよー!」

そう言うと咲月は有二のカートへ見つけてきた豚肉をドサッと放り込んだ。


「・・・・・・・・・・・・・・・」

うわぁタイミング悪ぅううう!やばいってやばいってこよいの視線が咲月さんを捕らえて外さない・・・!!

「・・・・・・・・・・・・・・・」

咲月さんも気づいたみたい、この空気どうしようか……。

いきなり『彼女です』って紹介したら多分今夜、俺の命は峠を迎えてしまうだろう

どうする俺?考えろ俺。




「お兄ちゃん、この人は?」

やっぱりかそう来ると思っていた。

「この人は俺のクラスメイトの――」

「隣の席で最近仲良くなった姫川咲月、あなたは?」

お!ナイス咲月さん!


「えっ?私?……平沢こよい、コレの妹です」

コレってなんだコレとは

「えっ!じゃあ有ちゃんの妹かぁ!そっかそっか~」

「有ちゃん?」

「―――でな、今ちょうどそこでばったり会って買い物に付き合ってんだ」

「そうなんだー…そういうことかぁ」

そうなんだよ、そういうことなんだよー!嘘だけど……。


「そういうわけでまだ買い物終わってないからお兄ちゃん借りてくねー」


咲月さんの気の利いた言葉でなんとかややこしいことにはならなかった。

「有ちゃん、何で誤魔化したの?」

「あぁ、うん、帰ってから話すよ」

ちゃんと言っておかないとなー

「帰ってから……ってことはまた有ちゃんをテイクアウトできるの!?」

「違う違う、って俺は商品か」

「ナイス突っ込みー、ちなみに有ちゃんは商品ではなく旦那さんですねー」

「おいおい…」

いつの間に?ってか俺は咲月さんさえ良ければ旦那さんになってもいいんだけどなー



とまぁ買い物は無事(?)終わり、咲月さんは会計を済ませると俺に二つのレジ袋を差し出してきた。


「はいこれ持ってー」

「はいよー」

む、意外に重いかも……。

「ありがとね」

「そう言われると頑張りがいがあるかも」

一度持った袋をもう一度持ち直し歩き出した。



「あっそうだ、ちょっと待ってて」

そう言うと咲月さんは何処かへと走り去っていった……。

俺はそのまま立って待とうとはしなかった、重いからだ。

なのでそこに設置してあるベンチに座ろうとした。その瞬間---


「よっこらせとー」

コイツ……何故ここに居る。

「おっ有二じゃん。どしたの?その袋~」

「あぁこれか、まぁちょっとあってね」

「ふ~ん」

「おい善人、そこを空けてくれないか?何も横たわらなくてもさー」

おいおい、見た目以上に重いんだぞー俺をいたわってくれよ~。


「だって普通に座ったらお前休憩する気じゃん?」

こいつ単に俺の邪魔をしにきやがったな。

「まぁいいけどさー」

「とか言っちゃってさーホントは座りたいんだろ?」

それが分かるのならそこをどいてくれ。

「……………」


「そういやさ、休憩するってことは誰か待ってんの?あっ妹か」

「あぁ?ここで待ってとあの人に言われたんだ」

「あの人?」

「ほらあそこ」

俺が指差すところを見て善人は「えっ!?」とか言いながらその体を起こした。



「ごめんねー待たせちゃった~」

「ん?そんなに待ってないから大丈夫だよ」

「そう?なら良かったー結構な荷物を持っている人を長いこと待たせちゃったら大変だもんね~」


「お、おい有二」

「じゃいこっかー」

善人の存在が空気と化した。


「そうだね~帰ろ帰ろ~」

善人を無視するのが楽しくなってきた。

「ちょっとストップ!」

ほんわかムードで帰ろうとした矢先。善人がそれに水を刺した。


「あ?なんだよ俺は早く帰りたいんだよ」

ちょっとイラッときた。

「お?ってことは早くあたしと二人っきりになりたいって事かな~?」

すかさず咲月さんが意味ありげな言葉を放つ。

「二人っきり!!?」

善人のリアクションはいちいち大げさだった。


「あぁもう、うるさいなーじゃまた明日な」

俺は善人を無視して咲月さんに「いこ」とだけ言ってその場を後にした。



咲月さんは片手にソフトクリームを持っていた。

「ソフトクリーム買ってきたんだ」

「うん、いる?」

「あぁいや俺はいいよ」

新品なら良いけど…それ咲月さんが口つけてるやつだよね…いやいや俺にはそんなことできないよ。


「えー?有ちゃんも食べてみなよー」

「いやいいって」

咲月さんは俺の口元にソフトクリームを近づける。

当然俺は首を引っ込めた。恥ずかしいからだ。

「食べてみてよー」

そう言うと咲月さんは強引に俺の口にソフトクリームを当てた。

両手が買い物袋で塞がっている俺は抵抗も出来なかった。

「んぐ…押し付けるな押し付けるな」

「食べないのがいけないんだよーだ」

その攻撃(?)により俺の口の周りは白くなっていた。


「サンタさんみたい」

「誰のせいだよ」

「ん~とね、有ちゃんが食べないから有ちゃんのせい」

「あっ、そう来たか…」

予想では『誰だろうね~?』と予想していたんだけどなぁ、意外だよホント。



咲月さんの家に着くや否や、ふにゃー!と言い、カーペットの上で大の字になる。

「あ!さっきのかわいい!もう一回やってー!」

「やだよ~今日はもうしないー」

「え~?かわいいのにー」

「……照れるからあんまりそういうこと言っちゃダメだっつーの」

2人っきりの時の有二は結構デレる。少なくともやわらかくなる。



それから有二は咲月に一応こよいの事を説明した……。



「---で、なんか俺の事が恋愛対象になっているみたい」

「ふ~ん、珍しい子だね~大体の子はお兄ちゃんには敵意を持ってるよ?」

「ははっそうなんだ」

善人に聞いたことがある。『俺昨日妹に殴られた』と。

まぁそんな事俺の知ったことじゃあない。



こよいへメールを送ろうとさりげなくケータイを開いたその時

「とうっ!」

「おふぅ!……来るならそう言えば良いのに」

咲月さんが襲い掛かってきた。まぁ言ってみれば背中に乗っただけだ。

「え~?そんなのつまらないよ~?で、これは?」

「メール、こよいにちょっとねー」

「ちょっと…って?」

これ説明するの初めてだな。


「えっとね、何かあって機嫌が悪いときはメチャクチャ辛い物を作るんだ」

「ふ~ん」

「で、今日何が良い?ってメールがきてたからそれに対して『麻婆豆腐』という返答を今していた所」


そのリクエストした料理は相当辛くなる。今回の麻婆豆腐もヤバい事になるだろう。機嫌が悪ければ悪いほど辛くなる。


ちなみに何でも辛くなる。中でもびっくりしたのが真っ赤に染まった卵焼きだ。一体何を入れたんだ?!と言ったら、愛情!とふざけた答えが返ってきたとこがあった。

もちろん辛かった。説明しなくても分かるだろ?ヤバさとか。

多分今日はそこまでではないと思うけど注意が必要だと思う。


その時、俺たちを育てたおじいさんとおばあさんはその巻き添えを喰らい

思いっきり咳き込んでいた。そのまま天へ昇りそうな勢いだった……。

なんな光景を見て俺は箸を置いたことがある。


ちなみにその時は友達とケンカしたという理由で機嫌が悪かったらしい。

そんな理由で天に昇ったとしたらやり切れないだろうな。とりあえず命あるだけ良かったとしよう。



「じゃあ俺帰るねー」

という訳で俺は自宅へと戻った。

途中のコンビニで飲むヨーグルトと牛乳を買っておいた。

TVで見ただけだが辛いものを対処するのには良いらしい。




自宅に着いた。少し緊張が走る。でも普通通りにすれば良いだろう。

そう考え、俺はドアを開ける。

「ただい―――」

「おっかえりぃいいいいーーー」

まず先に妹のタックルが待っていた。

まぁそこはいつもどうり受け止めてやった。


「リクエスト通り、麻婆豆腐作ったよ!」

「おぅそうか、じゃあ食べようかな」

「はーい」


俺は辛いだろうなーと予測し、テーブルに着いた。

皿の左に水が置いてあったがそれを無視し、さっき買ってきたばっかりの飲むヨーグルトを置く。


「いただきます」

「どうぞぉー」

息を整えまず一口……。

「ん?辛くない…?…おいしいぞこれ」

「何で辛いって思ったの?」

「あぁいや…ただの固定概念だよ、はは」

おかしい。この場合こよいは腹を立てていないということになる。

コレはコレでいいんだけど…それにしても美味しい。


「こよい?おかわりある?」

まぁ腹立てていないんだったらそれに越したことはないだろう。

それにしても明日から学校じゃん…日曜の夕方ってなんか寂しくなるんだよな~。


「はいお待ちー」

「ありがとな、こよい」

「べっべつにお兄ちゃんのためになんか―――」

「いただきまーす」

「――えっ?!無視なの!?こよい結構恥ずかしかったんだよ?それなのにスルー!?」

「知らねぇよ。こういう時もある」

ホントのところどう接していいか分からなかっただけなんだけど…兄として



こうして無事、夕食を終えることが出来た。

せっかく買ったこいつらも役には立たなかったな~まぁいい、いつか飲むだろう

それまで冷蔵庫へ放り投げておこう。

冷蔵庫をあけ、放り投げるとは思っていたが実際にやるとマズイのでちゃんと整理した上で入れておいておいた。




居間へ行くとこよいがいた。

「ん?お兄ちゃんだ」

「…あぁお兄ちゃんだ」

ツッコミが難しいぞ…こよい。そもそも二人暮らしなんだから俺が来ることは明白なはずだろ?


首を仰け反りながらこよいが問題発言をした。

「ぁそうそう、この間お兄ちゃん帰ってきてないときに色々やらせてもらいました」

「色々って?」

「部屋に行けばわかるよー」

にやけ顔でそう言われ言われたままに部屋へと入った。

そこに写りこんだ光景は……。



「あれ?こよいのベッドがある」

あるぇ?部屋間違えたかな?

一度出る、部屋の扉には『有二の部屋』とかかれたプレートがぶら下がっていた。

「やっぱりここか」

もう一度入ってみる。


「…やっぱりこよいのベッドがあるーー!!!!」

えっとなんだ!?あれか!?『今夜は隣で寝させて…』って何を考えてるんだ俺は!!?

「ひとまず元の場所へ、って重ッ!!!」

兄の部屋に自分のベッドを移動させるなんて何を考えてるんだ?!


「―――ね?色々させてもらったんだよ……」

「こよい……?一体何をしようと」


……そうか、これか!!これでストレスを発散させたんだな!そうだな!

だから今日は辛くも何とも無かったんだな!!くそー!やられた!


「こよい、お前は一体何がしたいんだ…」

どうせろくでもない事が待っているに違いない。


「えっとね何て言うんだっけ………夜這い?」

……え?

今回ちょっと長かったかな?(2話分ありますよ)

でも一週間に一回だとこれくらいでいいのかも

感想待ってます。お気に入りに入れてくださるとありがたいです。

ではこの辺で

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