表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
53/56

53話

「ただいま」


 とある一人の少女が自分の自宅へと帰宅した。彼女が自宅に帰るのは久しぶりのことだった。

 昔は、家に帰るといつも先に帰っている姉と弟の二人が出迎えてくれたのだが、今回は少し急だったためか誰も出迎えてはくれなかった。そんないつもと違う感じに納得のいく違和感を感じつつ入ってきたドアを閉めた。


 それから彼女は靴を脱ぎ、それからスリッパに履き替え恐らく誰かが居るであろう居間へと向かった。するとそこに向かう途中の廊下で、

「やめろよ紗希姉(さきねえ)!!弟を誘惑とかいじるのとかホント止めてくれよーっ!」

 と、彼女の弟が少し目の先にあるドアを勢い良く開け放って彼女の方へと何やら声を張り、そして慌てながら向かってきた。その慌てぶりを目にして彼女は少しホッと安心感を覚えた。


 居間から飛び出た彼は危険な姉から逃れるために慌しくその足を働かせていた。が、ドアを開け目の前に突然帰ってきた姉を見て彼はえ!?と驚きその足を急に止め、そして何故ここに居るのかと言葉を並べる、

「うそ、綾姉(あやねえ)!?何でここに居るの……?大学は?ってか寮はどうしたのさ」

 そう訊かれた彼女は少しの間を置いて、ただいま、(たくみ)。とはにかみながら言葉を返した。

 

 いくつか弟に質問されているがその質問を彼女は気にも留めずスルーした。しかしそんな姉のその笑顔混じりの表情を見て弟は何かを感じたのか、

「綾姉……あっちでなんかあった?」

 と、訊いた。しかし返ってきたその返事は彼にとって満足のいくようなものではなかった。


 ◆


「「…………」」


 それから少しの間、お互いに言葉に詰まった。綾乃は、なにやら勘繰っている巧に対して一体何を言えばいいんだろうと。そしてその巧はなんと言えば綾乃のその表情に隠れた気持ちを聞きだすことが出来るのだろうか、と。そんな二人の間に微妙な空気が漂っているその時、

「お、綾乃じゃん!おっひさーどうだい?いろいろ成長したかい?」

 と、さっきまで弟こと巧を自分の色気を使って遊んでいた姉が現れた。


「ちょ、紗希姉、それどこのセクハラ親父だよ……ってか雰囲気ぶち壊しだよ、今さぁ少しこう、シリアスな感じに……」

 と、ホントならばその後にも言葉を続けようと思った巧だったのだが、目の前にいる綾乃を見てその気が失せてしまった。彼の見た彼女はあははと笑っていたのだ。なんだ、『ちゃんと』笑えるのか、そう思った彼はその彼女を横目に、

「って、綾姉も笑ってんじゃねーよ」

 と、苦笑しながら付け加えた。


「ふふふ、ごめん。なんか緊張が解けちゃったよ」

 

 そんな妹の発言に、姉が何やら反応する。彼女は妹から見て羨ましがられるその胸の下の辺りで腕を組み、左腕を支えに右腕を立て、その先の人差し指を自らの唇に当て、

「え、綾乃ってば緊張してたの?何で?ぁ、もしこの家があたしたちでないほかの人が移り住んでたらどうしよう……。とか?」

 と、彼女なりの考えを言った。が、どうやらそうではないらしい。目の前の妹が違うよーそうじゃないってば、と、苦笑している。


 そんな二人を見ながら、それにしても紗希姉はなんと的外れなことを言うんだ、そもそも移り住んでたら連絡するだろうに、ってか綾姉はどうして急に帰ってきたんだろう……と巧は真剣に悩んでいた。とりあえず何かが上手く行ってないと考えるのが妥当だろう。今はそれで納得することにした巧だった。そんな真剣に物事を考えている彼の目の前でまた悩みの種が爆発する。


「ってかさ、さっきは成長したかい?って聞いたけど普通に成長してるよねーうん、服の上からでも分かるよ」

 そう言いながら紗希は綾乃の胸をじっと見つめる。どうやら彼女なりに成長を確かめているようだ。そんな姉に対して妹こと綾乃は、

「ちょ、やめてよお姉ちゃん!そんなに……じろじろ見ないで……」

 と、恥ずかしそうに両腕で胸を隠すようにして姉に背を向ける。しかしそんな態度が姉にはたまらなかったらしく、

「た、たた、たっくみーっ!あんたの綾姉がまた一歩大人になったよ!!」

 と、弟にその喜びを分かち合おうとした。が、そんなハイテンションな姉とは違い、話し掛けられた弟は、はぁーと深くため息をつき、

「この姉ホント疲れる……」

 と、一人呟くのであった。

 あれ、少し長いwって感じの今回でしたw((実は当初たったの789文字だったりして!←椎名さくら風に


 えと、何故か大学に居るはずの綾乃が帰ってきた回ですねー。一体彼女はどうして急に帰ってきたのでしょう。ちなみに彼女はここに来る前に何処かの誰かさんに会いに行っています……が、残念ながら会えませんでした。そしてその残念さもあり彼女は少しだけ落ち込んでいます。(第45回のラストを参照)


 あの、えと、感想を下さい、お願いします。

 

 面白かったです、とか、○○の場面に笑いましたorウケましたと少し親切にも具体的に言ってくださるとこちらとしてはめちゃくちゃ助かったりしますよ!

 あ、それ以外にもキャラに対してのツッコミでもいいですよbbバンバン盛り上げていきましょ!


 あと、本当に欲張りでしかありませんがどなたか百花繚乱様に続く二つ目のレビューを書いてくださらないでしょうか?その気はあるけどやっぱり文章にして宣伝するのは面倒だ、という事であればこのサイトを使っている知人に「俺と彼女と妹と。って作品あるんだけど、15歳のクソガキが書いてるみたいなんだよねwちょっとお前も読んでみなw」って感じで良いので紹介してみてください(URLを送ると完璧です)


 なるべく多くに人に読んでもらってたくさんの意見が欲しいな、そう思う柴わんこでした。ではでは、また近いうちにお会いしましょう))ノシ

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ