49話
妹から逃げ出す兄こと有二はさっき甲高い声が聞こえてきたお風呂場へと向かった。
脱衣所のドアを開けながら有二は、
「おーい、甲高い悲鳴あげてどうしたんだ、よしひ・・・・・・と? え、あれ?」
と、目の前の人物に語りかける。脱衣所で服を着た誰かがいる、髪が濡れているという事はもう風呂から出た後なのだろうか。
「何? 有ちゃん、お風呂場まで来てあたしの事襲いに来たの? あたしとしては嬉しいなー」
「え? よしひ……」
「って違う違う! ったくなんで男と嫁の区別が付いてないのかな有ちゃん?」
「だ、だよね、咲月さんだよね。で、あれ? 善人は?」
ともあれ、自分の嫁と遭遇したようだ。それを認識した彼は、目の前のナイスバディな嫁から目を逸らし、さらに理性を保ちつつ、そういえば善人のことが気になっていたので、と、善人の居場所を聞いてみた。
「あー、あの子なら多分有ちゃんの部屋に行ったよ、階段上がっていったからね、多分そうだよ」
「あぁ、何でまた俺の部屋に……ちょっと行ってくる、多分ここでなんかあったんでしょ? 大体そうだ、絶対そうだね。ってかなんで一番風呂に入っちゃうかなぁ? そこは善人に譲ろうよ……」
「あたしには譲れないものがあるのだ!」
「はいはい、分かったよ、見た感じちょうど着替えて脱衣所から出るところだね、それじゃ今度こそ大丈夫だね、ちょっと善人呼んでくるよ」
「ううん、違う違う」
と、咲月は首を横に振る、そして続けて、
「見た感じ、『さぁさ一緒にお風呂入ろうよ!』ってところだよ!? ねぇねぇ、善人のことは良いからさ、あたしと風呂入ろうよ! 背中洗ってあげるよ? 頭だって洗ってあげるよ? きれいさっぱりにしてあげるよ?」
と、有二に急接近した。驚く有二のことなどお構いなしに咲月はどんどん一緒に風呂へ入る口実を並べていった。
「え、いいよ」
「良いの!?」
「ちょ、違っ! 否定的な意味だって! NOだって!」
「んだよーノーかよ、ちぇ、つまんないよー、あたしとしてはもっとこう……刺激が欲しい!!」
「……咲月さん、そういう事はあんまり言わないで、俺だって理性というのがあるの、OK?」
「ふふっかわいいな、有ちゃん」
「なっ!……んじゃもう呼んでくるからね……だめだ疲れるよこの家庭」
妹に困らされ、嫁にも困らされた旦那なのだった……。
なんだか落ち着かない毎日を過ごしております。こう……リアルとの両立が難しくなっていっています。
まぁ、こっちはこっちでとても楽しいですよ、もうじき一ヶ月になるかのzy……はぁーやめとこ、なんか自分って小さいですねと感じたところで失礼します。
予定では水曜もあげられると思いますので読んでやってください。
出来ればズバリ「面白かった」のかどうか分かる感想をくださると作者は喜びます。




