42話
登場キャラの容姿についてあまり補足が無いのはシュレディンガーの猫的な意味があったり……ようは読者様から見て自分だけの世界で読み進められるかと思った次第です。椎名さくらの髪の色は桜色だとか、いやいや青でもいいじゃんとか自由に想像力働かせてくださいというわけですね(笑)
でもこれだけは言います、自分の中ではこの作品の中にツインテールはいません。
「そう……少しまずいわね」
とある安アパートの一室でそう呟く彼女はパタンと携帯を閉じ、彼女は視線を前に向ける。
コレはまずいことになるかもしれない。でも私には何も手出しは出来ない、か。
そして次に、目の前に居る彼女を見ると思わずはぁ、とため息が出た。その目の前に居る彼女は椅子の背のたれの頂上部分にお尻を座らせ悩める像さながらのポーズをとっている。少しでも彼女を見る角度を変えればサービスショットになりかねないのである。全く、この子はもっと女の子らしくあるべきだ思うんだけどな、いつになっても野生ってか男らしいってか「痛っ!」……え?
「聞こえてるわよ……?コンチクショウ」
「あらら、口に出ちゃってたのねーカッコ笑い~」
バカにするかのような口調で詩織は美咲をくふふとからかった。からかってもこれしきの事で美咲と喧嘩にならないことを承知の上での事だった。
それにしても美咲はいったい何をそう悩んでいたのだろう、そう考えるよりも先にさっきの発言に対するツッコミの処理をするのが先決かな、そう詩織は思った。
「ほとんど口に出てたわよ、ってかカッコ笑いとかもう馬鹿にしてるよね? ねぇ?」
「あ、バレちゃいました? えへっ」
えへっ、と可愛い子ぶって見せる詩織、そしてその姿を通して「これが女の子ってものよ」というメッセージが直接美咲の頭に流れ込んでき、彼女はほんの、【ほんの少し】イラッとした。
「絵になるところがウザいわ、あぁウザい。多額の保険金掛けてあげるから死んでくださいよ。ってかそろそろお買い物行かないと夕飯ないからね!? だから早いうちに行こうってさっきから言ってんだけどさぁ! って聞いてる?!」
「はいはい聞いてるわよ、んじゃ今日私カートを押すわ、だからメニューは勝手に決めちゃっていいよ、何でもいいわ」
何でも良いと言われると困ってしまうのは恐らく美咲だけではないはず。相手のリクエストによって夕飯を決めるのだからそこで何でも良いと言われると結局自分で献立を考えないといけなくなるのだ。
なので美咲は少しイラついた様子で詩織にリクエストを聞いた。
「それすごく困るんですけど。何でもいいってのが一番悩まされるんだよ? だから詩織、何かリクエストしなさい」
呆れた様子で美咲は詩織に言った。すると詩織はしばらく考え込み、そして彼女は何か閃いた表情で言葉を返した。
「ふふ、じゃあ【何でもいいわよ!】美咲の自由にしなさいっ!」
それはいたずら心満載の返事だった。
「それが一番困るんじゃコラァァ!!」
「ぁ、男になった」
これこそ彼女が美咲をいじるにあたっての醍醐味と言えるのだ。コレが楽しいからいじるのを止められない。
「あたしは立派な女よ!! しかも男になったってそれ何処の男の娘よ?!」
「分かってるわよ、あんたは女よ。胸だって私より大きいもの……チッ」
自分の胸の膨らみを手のひらで確認する詩織、確かに膨らみはあるが美咲と比べるとその大きさは劣っていた、美咲に負ける部分があるとすればそれは胸の大きさだろう。こんな子に胸なんて必要なんですか?神様、私の胸が大きくなるようどうか、どうかお願いします。そう心の中で祈る詩織であった。
「何でそう淡々と真面目に返すの……心にグサッと来るわ、あと小さく打った舌打ちも……」
そう軽く落ち込みながら少女はエコバッグを用意し、既に靴を履き始めた同居人に遅れをとらないよう外へと急ぐのであった。
読みやすい文章が分からない。以前アドバイスを下さった【改行後の一行空け】は結局やってて……しかもアドバイスのコメントを勘違いして(国語力実は皆無なんです)改行して1行空けたそこからなぜかまた1行空けた第40話を携帯で確認してみたらなんといいますかゆったりとしてて読みやすかったんですよね、そこでこれからどうしようかと。間隔を空ける際、それは1行か、それとも2行か。
何かこれについてコメントくだされば助かります。読者様の目線の意見があると作者からして貴重な参考になりますからね。
思いっきり修正しました。(11月4日 午前3時)