39話
あっという間に終わる小説ってタグつけようか迷ってます(笑)
「はっくしょん! くそッ! 誰よあたしのうわさをしたのは?!」
「ち、ちょっと美咲、口悪いよーもっとお・ん・な・の・こ・らしくあるべきだと思うんだけどなー!」
「うっさいわね、詩織」
二人、美咲と詩織は同じ高校へ進学し、その高校から近いところにある安いアパートで共同生活をしていた。3食とも自分たちで作ったりしている。決して、とある容器の蓋を開けて粉末、かやくを中に入れ、更にお湯を注いで3分待つなどということはしていない。意外とすごい事だったりする。
ちなみに美咲は今でも衛との交際が続いている、対して詩織は相手を作ろうとしていない。
そんな詩織に対して美咲は何度か彼氏作りなよと言ったことがあるのだが詩織はそれに対し有二さん以外興味が無いの、だから今は作る気が無い、としか彼女は答えない。
そんな二人も高校に入学してある程度月日が経ち、そして今度学園祭という大きなイベントを迎えようとしていた。しかしそこで問題が起こっていた。
「はぁー。んで、さっきの話だけどさ」
くしゃみをして鼻がムズムズしたのかティッシュで鼻をかんで美咲が戻ってくる。
「あー出し物のことね」
「そそ」
二人はこの件についてイライラしていた。愚痴をこぼさないと気が済まない程に。
「一体、どうしてメイド喫茶なのよ!? あたしはお化け屋敷が良いって言ったじゃん!」
「そうよね、私もメイドは嫌だなーそれにしても美咲のお化け屋敷すぐに却下されたよね」
右手を口に当てくすくすと詩織が笑い、何よ、と美咲がいじけた。
「だいたいどうしてメイド喫茶なのよ、普通に焼きそばとかそれこそ普通に喫茶店やれば良いのに! どーしてメイドが絡んでくるのよー!」
そう美咲が言ったのに対し、詩織はあははと笑いながら
「メイドはある種のロマンだからねーそれを考えると仕方ないようにも思えてきちゃうわよね」
と言い返す。さり気なく世間体(同世代)の事が分かっている詩織だった。
「ロマンとか糞でしょうが! あぁーもうっ!」
「だから口悪いって美咲、もはや男子を通過して野郎になってるよ」
これが今からのスタイルです。いつの間にか終わるような話を展開し続けます、たまに開きっぱなしのことがあると思いますが、目を伏せてください、でないとこよいが抉りにやってきますよ?(嘘です)ではまた次回