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32話

えと、次回から【咲月過去編】やります。今思いつきました(笑)


主人公はもちろん咲月です。


咲月がまだこの地へ引っ越してくる前、咲月の過去に何があったのか。


咲月がこの地へ引っ越してきた理由が明らかに……。


今思いついたのでどんなラストになるんでしょうか。

笑い事じゃないのに笑えてきちゃいますね。参った参った。


ではいつもの本編をどうぞ。

夕方のまだ明るい時間に、2人で手を繋ぎ帰っていたある日の帰り道に、俺はその瞬間を見た。


2人の男女が曲がり角のあたりで何かをしているのを見た。やけに見覚えがあるあのシルエットは……まさか?いや、そんな……………ぁ、そのまさかだ。



「こよいちゃん、あのさ。もし良かったら俺と」

「ごめんなさいっ!」

「即答!?」


女が告白を受け、男が速攻でフラれた。少し声がこちらまで届いており、少し吹き出してしまった。しかし、聞き捨てならぬ名前、そしてシルエット。そしてなによりこの声。

頭の中でヒントが重なり合い、やがてひとつの答えが出てきた。あの2人だな。俺は確信した。



おそらく女のほうはこよいだ、なんかそう思っているとこよいにしか見えなくなってきた。……こちらから見た限り、愛の告白を受けていたのだろう。そして、速攻で断ったと。なぜ断ったかは……はぁ。


それにしても仕方ないよな、告白を受けていても。俺は驚かないぞ、こよいかわいいもん、世界で一番かわいい妹だし。誰がなんと言おうとこよいは世界で一番かわいい妹だ。

そんな妹に誰かが告白するのはとても良い事だ、出来れば引き取って欲しいくらいだ。

でもなーブラコンなんだよぁ、すまないな。とは言わないぞ…………【善人】よ。

お前以外の男なら俺は許す。でもお前となると俺は許さない。綾乃さんの気持ちも知らないでこいつは……!



「こら善人!あたしのこよいちゃんに何したのー?……あたしのこよいちゃんに何したの?」


何したの?と怪しむかのように、咲月さんは善人に近づいていった。

ちなみに尚もその手は繋いだままだった。


一方、善人の隣にいるこよいは俺を見つけてご機嫌になった。


よっ、こよい。今帰りか?そう聞くとこよいはうん、今帰宅途中。と答えた。




「でね、美咲のお兄ちゃんから告白受けちゃった~!もちろん断ったけどっ!」

天使のスマイルでそう言いかけて来た。相手からするとどんなに辛いことか……。


俺はそっか、と言いながらこよいの頭を撫でてやった。わしゃわしゃと撫でるとえへへーとこよいは頬を赤く染めた。


しかし、それはそれはとてもいい選択をしたな、こよい。善人なんかと付き合ってたら俺が承知しない。


でもな少し気になることがあるんだ。


……そもそも、お前の脳内の選択肢には、『ごめんなさいの』一択しか用意されてないんじゃないか?

【強制的にごめんなさいが出てくるってわけじゃないよな?】RPGじゃプレイヤーがびっくりだぜ?

無限ループよりタチが悪いもんな。







帰りに俺を見つけたことがそんなに嬉しかったのかというほどこよいはニコニコしていた。

そして頬を赤くして腕にまで抱きついてきて、じぃーっとこちらを見ては微笑みかけてきた。


正直なところ、俺を見ずに前を見て欲しかった。ゴツンと電柱ぶつかってたし……。しかもそのあと鼻から血を流しながらでもこっちを見て、それでもえへへと微笑む始末。新手のホラーですか。







一方咲月さんは善人に帰るように、いや、帰れと説得。

そして善人は無理だったかーとか愚痴りながらも自宅へ帰っていった。



それから少し不機嫌な咲月さんがこちらへ来て


「ったく、こよいちゃんはあたしの嫁なんだから……」


と、凄いことを言った。しかし、この『あたしの嫁』発言は既に聞き慣れた気がしないでもない。



オレンジ色に照らされる坂をよいしょよいしょで登っていく。


そのよいしょが聞こえてしまったのか、老けたねー。と咲月さんに笑われてしまった。これでもまだ16歳……のはずだ。


そんな時だった。

「有ちゃん、あたし最近思うことがあるんだよね~」


急に咲月さんが話してきた。こよいもいつのまにか咲月さんに耳を傾けている。


ん?何?と聞き出すかのように問い出してみた、すると


「もし、去年さ、有ちゃんが親御さんと一緒に暮らすことになったとしたらあたしどうしてたかな?って。ほら、家だって売っちゃったわけだし?」


なぜか昨日の事みたいに覚えているあの一件についての話が出てきた。


「ホント、咲月さんと離れたくない一心だったなぁ……」


この話、笑い話……なのだがちょっと、もしも、ifのことを考えると咲月さん相当のピンチだったことが分かり始めたりして少し胸が苦しくなる事がある。


「ホント、有ちゃんが遠くに行かなくて良かった」


そう言うと咲月さんは隣にいる俺のほっぺにキスをした。


俺は当然のごとく、かぁぁぁっと顔が赤くなった。不意打ちどころじゃない、これヤバイ。


さらに俺の隣では姉ちゃんなにやってるの?!とこよいがビックリしていた。

そして、こよいだって!と呟き始めて俺はこよいの頭を掴み、ホールドした。うぅぅうぅぅ、とこよいが唸っている、でも前を見て歩いてもらわないとな、こっちが困っちゃうからな。ったく、電柱が怖いっての。



坂を登りきり、はぁーとため息を付いた俺を横目にへへへと笑った咲月さんは思い出を振り返るかのようにこう言った。


「ちょっと……あたしの昔話でもしようか」


あぁー何というか。前書きであんなこと言っただけにただいまものすごく反省しております(笑)でもがんばります!なのでこの作品を見捨てないでやってください。では、来週をお楽しみに。

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