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26話

えと、感想と評価を心待ちにしております。


そして25話を超えたという事で【第一回人気キャラ投票】を行おうと思います。


詳しくは活動報告(8/22)をご覧ください。では本編をどうぞ↓

「綾乃ちゃん、どうしてこうなったんだろ……?」

「うーん、何でだろ?大変だったね」




少し前にさかのぼる。


善人は綾乃に呼ばれ、指定されたファミレスでコーヒーにチャレンジして待っていた。

「熱ッ!舌が痛いなこれー、よく皆飲めるよな……あっちっち」

ふーふーしながら飲み進める善人。毎度毎度顔をしかめては苦い苦いと愚痴をこぼす。

ついでにコーヒーもこぼした。

「おうわっ!危ねぇー!」

「賑やかだね、一人で何してるの?」

「あぁ、まぁコーヒーにチャレンジしようと思って……とりあえず座ったら?」

そう言われ綾乃は善人の向側に座った。


「コーヒーか、あたしはあんまり好きじゃないんだよねー」

それを聞き善人は何故かホッとした。親近感が沸いた、そんな感じだ。


「あははー俺もさ、飲んでみたところちょっとキツイかな。やっぱオレンジジュースで良いや」

オレンジジュースというところにピクッと反応する綾乃。

「オレンジって、善人かわいいところあるんだねー」

少しからかってみたりして。

「オ、オレンジジュースなめんなよ?!」

意外な一面が発覚した善人。恥ずかしくなり少しの間退場。



しばらくすると帰ってきた。その手にはオレンジジュースが。

「やっぱオレンジジュースかー」

手に持っているそれを見て綾乃はまたからかってみる。

「わ、悪かったな!でも俺ホントにオレンジジュース好きなんだよ」

「はいはい、怒らない怒らない。そういえばうちのお姉ちゃんコーヒー飲めるんだよね、信じられないよ」

「……そういや、弟と姉が居るんだったっけ?」

大好きなオレンジジュースを飲み、善人は少し機嫌が良くなっていた。

「うん、お姉ちゃんは大学生で弟は中学生」

「へぇ、一回で良いから見てみたいな」

善人はそう呟いた。ただの好奇心というやつだ。

「うーん……じゃ行こうか」

しばらく考え込んだ綾乃は善人を自宅に招きいれることを決心したのだった。






「なんか弟君が凄い見てるんだけど……」

「あぁ気にしないで良いよ善人」


ファミレスを出る直前に彼氏を自宅へ連れて行くというメールを綾乃は紗希に送った。

そのメールを紗希は早く連れてきてーと返信してきた。


紗希はジッと見ているのだが弟君こと巧に至ってはほぼ睨め付けている状態にある。


「はぁ……お姉ちゃんも巧も見つめるだけじゃ善人が困っちゃうでしょ?」

「うーん、それもそだね。ごめんね善人君」

「あぁ、いえいえいいんですよ美人に見つめられるのは男として嬉しいですからね」

あははと笑って見せる善人。その間に綾乃は巧を部屋から追い出していた。


「よし、邪魔な弟が消えたよー」

「ナイス綾乃」

「良かったの?追い出して」

気になってドアを見てみる善人、まぁ別に異常は無い。ただ、なんで入っちゃダメなの?という声が聞こえてくるだけだった。



ちなみにそこから紗希による怒涛の質問が善人を待ち受けていたんだとか……。




所変わって本日もスーパーで買い物をするこよい。だが、いつもと違って隣には美咲が居た。

「こよいー何か取ってきて欲しいものある?」

「ううん、美咲は何もしなくて良いよ~。今日はこよいがおもてなしするんだから」

今日は夕食に美咲を招いていた。

普段のこよいならそんなことは絶対にしない、有二と二人っきりが良いはずだからだ。

しかしこの間の事があり、少し二人っきりが恥ずかしくなってしまったのだった。






美咲って何が好きなんだろ?まぁ無難に豚のしょうが焼きでも作ってみようかなー?

それならお兄ちゃんも喜ぶでしょ。

「とりあえず豚肉だねー」

「確かあっちのほうにあったよね」

二人でお話をしながら買い物を済ませていった。






お会計を済ませ店の外へ、寄り道もせずにまっすぐ家へと帰る。


「明日だね、夏祭り。楽しみだよ~衛君と一緒に行くんだよねー」

美咲っていつの間に衛君ゲットしたんだろ?あたしキューピッドするつもりだったのに。


「そうだねーあたしは咲月姉ちゃんとお兄ちゃんの3人で行く」

うん、3人で仲良くやれば楽しいはずだよ。


「咲月姉ちゃんって?」

こよいの口から聞こえたお姉ちゃんという言葉。姉なんて居たっけ?そう思い美咲は質問した。

「うん。近い未来のあたしの義理のお姉ちゃん」

「え?!あれ!?お兄ちゃんはどうしたのよ!」

今までお兄ちゃんがお兄ちゃんがとベッタリだったこよいだけあって美咲はその返事に驚きを隠せない。

「うーん、咲月姉ちゃんに取られるんだったら別に良いんだよ、それ以外の人だとどっかここじゃないところに行っちゃうし」

「こよい……」

どこか寂しそうな顔をするこよいを見て美咲は掛ける声を見出せなかった。


「さ!そろそろ着くよー!こよいは腕によりをかけて作っちゃうからねー!」

「………………」

元気に接してくるこよいを見て美咲は何も言えなかった。元気な顔よりさっき見た寂しそうな顔を思い出してしまう……。そしてせめて悲しそうな顔を見せないようにと心に決めたのだった。



美咲はちょうどこよいの家の前辺りに二人の人物がいることに気づいた。

「こよい?誰か来てるよ?」

そして美咲は家の前に2人のお客さんが居る事をこよいに伝えた。




確かに家の前には2人の客人が居た。


「すみませーん、誰か居ませんかー?」

女がチャイムを鳴らしてはそう言っていた。


それを見たこよいは居ても経っても居られなくなった。

「あの人……!一体何をしに来たって―――」


こよいは買い物袋を落とし、今にも走り出そうとしていた。

でも、バレたらどうしようと心の隅ではそう思っていた。

しかし、そんな感情よりもそれに勝る感情に流されていってしまう。



こよいの様子なんか変じゃない?そう感じた美咲はこよいの腕を掴んだ。

「どうしたの……?買い物袋まで落として……変じゃない?おかしいよ」

「離して、美咲」

そう言われた美咲は思わずこよいを掴んだその手を離してしまった。

そして歩き出すこよい。俯いたまま徐々に距離を縮めていく。

やっぱり止めたほうが……。明らかにただ事じゃないと薄々美咲は感じ始めていた。

しかし、こよいの背中を見て、美咲は止めるという行動には出られなかった。


ただこの状況を見守る事しか出来なかった。



こよいが徐々に距離を詰めていく、尚も続くインターフォンと呼びかけ。

もう少しでこよいが二人に接触するかというその時……それまで開かなかったドアが開いた。



「ごめんなさい、お風呂入ってて~。で?ご用件は何ですか?」

「あら?あなたはどちら様でしょう?ここ平沢さんの家ですよね?」

確かめるように女が尋ねる。

「はい、ここは平沢家ですが……それが何か?」

「あ、あなたのお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」

もしかして間違えた?そう思い、次に名前を尋ねる。

「え?名前ですか?あたしの名前は【平沢咲月】ですけど?」

中から出てきた彼女はそう名乗った。

「こんにちは~」

「おー咲月ちゃんが来てくれたか」

「おぉ、この方が作者さん。小さくてかわ」

「それ以上言うな……」

「あははっ、そういえば人気投票が始まるって聞いたんだけどホント?」

「ん?あーホントだよ、予想では咲月さんとこよいで人気争いだね」

「え!?ホント?!」

「あ、あくまで予想だから……ぁ、でもさり気なく紗希さんも来るかなー?」

「ふーん、やっぱ男性陣は票取りにくいかー」

「まぁ、この作品読んでいる人が一体どちらが多いのかさえ分からないんだし?

女性なのか男性なのか」

「まぁ難しいってことね~さぁさアレを渡してくださいな~」

「あぁ、アレ……はいこれ」


「感想、評価待ってまーす。あと人気投票もお願いします。メッセージボックスの方へ投票する形になっています。詳しい事は活動報告を読んでください」

「ありがと」

「それじゃ、バイバイ(撫で撫で)」

「くそ……身長が少し高いからってこんなことしやがって……ありがとうございました!(実は嬉しい)」


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