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23話

評価してください!感想ください!もしも1話からここまで読んだ所見さんは是非お気に入りに入れてください!



祭りに参加している人は他にもいる。ほらあそこに……



「善人ーちょっと疲れたかも」

そういって今にも座り込んでしまいそうなのは白川綾乃。




「あー疲れちゃった?じゃあ何か飲み物買って来てやるからさそこで待ってろよ」

「お願いねー」


善人は飲み物を買おうと出向いた。そこで彼は妹を発見した。


「お、美咲じゃん……え?!隣の彼はまさか、お前のげぼ」

「下僕ちゃうわー!」

美咲が思いっきり蹴りを入れる。善人は直撃の寸前で腹筋に力を入れそれに耐えた。


「おぅっ!!相変わらずいい蹴りだ……ったく、男らしく成長して。お兄ちゃんは弟が出来た気分だよ」

「うっさいわ!あっち行け!」

「へいへい買うもの買ったらさっさと退散しますよーだ」

「さっさとどっか行けバカお兄ちゃん」


これがいわゆるコミュニケーション。目の前でそれを見た衛は

「……兄妹ってすごいね」

と呟いた。

「衛君は兄弟いなかったんだっけ?まぁ兄妹なんていない方が楽だと思うよ?」

「あははっ、そうかな?」

「そうだよ!いない方が良いよ」




善人が買い出しに出た頃。

「おーい、綾乃。ずっとそこで見てたよ~」

「げっお姉ちゃん!?」

どこから現れたのか分からないが綾乃の後ろから紗希が現れた。


「げっ、とは何だよーそれにしても彼はイマイチね」

そう紗希が言うと綾乃はムッとして

「お姉ちゃんでもあんまり悪い事言うと許さないよー?」

と威嚇した。


「あははっ冗談だよ冗談。……彼氏が居るのが憎たらしい」

心の声がボソッと出てしまったようだ。

「ん?何か言った?」

「え?何も言ってないけど?どした、何か聞こえてしまったのか?ちなみにあたしは何も聞こえなかったよ?……もしや幽霊の声が聞こえたんじゃ……!」

「ないないそんな事」


「いやいや案外あるかもよ?ってかお邪魔だよね、それじゃ」

そういいながら紗希は立ち去った。

「……なんで茂みに入ったの!?」

そう言われガサガサ音を立てて紗希は

「妹のデートを監視する義務がある!」

と言い返した。


「ないよ!そんな義務ないから!」

「で、ですよねー。それじゃもう家に帰ってるね、お先ー」

綾乃の行動を見ててもキス一つもしない事につまらなさを感じ家に帰ってテレビでも見ようと紗希は思ったのだった。


相変わらず周りはお祭り騒ぎだ。そんな風景を横目にしばらく歩いた紗希は急に足を止めた。


「咲月ちゃん!?」

そう言って紗希は駆け寄った。


「えっ?紗希さん!紗希さんじゃないですか~お久しぶりです」

紗希が駆け寄ったのは咲月がいたからだった。二人は小さい頃の親友だ。


「やっぱ咲月ちゃんじゃない!大きくなってー」

まるで母のような台詞。

「えへへ。あの頃から確か5センチは伸びましたよ」

「やっぱ少しは伸びるよね~、で?この子は?」

そう言って紗希はこよいに視線を向ける。

「この子はこよいちゃん。あたしの旦那の妹ちゃん」

旦那と言うワードをさらりと受け流す。

「旦那って咲月ちゃんの?」

「はいそうです」

しかし、冷静になった紗希は事の重大さに気づいた。

「……ちょっと待って。旦那?!結婚したの!?早くない!?」

「いえ、まだ籍は入れてないんですよまだ年齢が達していないし」

「ぁそっかまだ15歳だっけ?咲月ちゃん」

咲月と有二共に15歳。結婚するとしても3年は必要になってくる。

「うん。15歳」

「あ、あの咲月…姉ちゃん」

おとなしくしてたこよいが口を開いた。

「うん?なんだい?」

咲月はこよいを調教していた。いまこよいが咲月姉ちゃんと呼んだのもそれのせいだ。


「そろそろ家に帰らないといけないから帰るね」

「りょーかい!今度遊びに行くかもしれないからよろしくねー」

「うん分かった。その時はこよいが手料理食べさせてあげるね」

こよいはもう既に咲月に懐いていた。咲月の雰囲気がなぜか心地良く感じたのだ。なぜかは分からないが。

「おぉー!それは楽しみ!」

「ばいばい咲月姉ちゃん」

そう言って自宅へと急ぐこよいだった。

「ばいばーい!」




「あの子いい子だね咲月ちゃん。ああいう妹が欲しかったなー」

「え?綾乃さん。でしたっけ?彼女じゃ不満があるんですか?」

「まぁね、最近善人とか言う彼氏を作りやがって」

「そうなんですか、ってことは紗希さん彼氏持ちじゃないんですか?」

ズバリと言い当てる咲月。結構鋭い。


「そうなのよ咲月ちゃん。困ってんのよーヤバいのよ!」

「大丈夫だと思うんですけどねー、たぶんアレですよ。紗希さんには既に彼氏が居ると思われてるんですよ。だから誰も紗希さんを狙わないんですよ」

そう咲月がフォローすると紗希は元気になった。


「……そっか!そういう事だったのか!なんだなんだそういうことだったのか」

「そういうことだったんですよー」



しばらく懐かしさを感じながら語り合っていた二人だったが時間も時間だったためアドレスを交換して二人とも自宅へと急いだのだった。


そしてお祭り騒ぎも終わり少し寂しさを感じながらも皆は去っていった。


「咲月さんもこよいもどこ行ったんだ?」

ただ一人、残されたものを除いて。


悪いところも書いてくださると成長に繋がります。今回は読者のリクエストに沿って紗希さんを出しました。


ではこれを読んだら感想も書いてくれると嬉しいな。ついでに評価ポイント入れてくださると大喜びします。

では来週もお楽しみに!

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