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20話

昨日はドタバタしてて投稿する事が出来ませんでした。


感想、評価待ってます。お願いします。

「出てきなよ」

そう言うと彼女は電柱の影からそっと出てきた。

制服を着ている。という事は学生さんだな……ってこよいと同じやつじゃないか?

もしかして同じ組の人だったりするのか?それだとして……何のようなんだ?


「ねぇ、もしかして中学生?」

この制服には見覚えがある。こよいと同じだ、いつも朝それを見ているんだ俺は。


「あ、はいそうです中学3年です」

当たった、しかも3年生ときた、もしかして

「もしかして平沢こよいを知ってたりする?」


「は、はい!こよいちゃんとは同じクラスメートですっ!」

出た。クラスメートか……でもそのクラスメートが俺に何のようだ?

……ってか何でストーキングされにゃならないんだ?


「クラスメートか、うちのこよいがお世話になってます」

とりあえず俺は目の前のこよいのクラスメートに挨拶をしておく。


「いえいえいいんですよ」

ちゃんとこれを解決しよう。ずっとストーキングされてたら気が気じゃない、さぁ早速本題だ。


「……で?何でこういうことしてるの?」

「何で……と言われても、本当なら普通にこうやって堂々と話ししたいんですけど……」

ふと、頭に原因らしきものが浮かび上がってきた。


「ぁ、もしかして隣に女の人がいて出て来れずに隠れてたって訳?」

「えへへ……そういうことです」

当たり……か。咲月さんが気になり話しかけられず電柱から機会をうかがっていた……。



「あっあの」

急に彼女がもじもじして身長の差もあってか上目遣いで何かを質問するかのように言葉を切り出してきた。


「え?何?」


「もしかして……あたしのこと覚えてませんか?」

……どうやら一度出会っているようだ。


「……ちょっと待てよ、でも思い出せない」

思い出せ、思い出せ。この子は誰だ?何処で会った?何者だ?こよいが家に連れてきたことなんて無い、友達すら連れてこないんだ、それはそれで心配だ、ってか一体この子誰だよ。


「…やっぱり覚えてないんですか?」

……なんか俺が悪者みたいになってきた。

念のため状況を整理しよう。

朝俺はストーカーの存在に気づいた。でも咲月さんに心配をかけないようにその時は無視した。

で今1人になって話を聞くのにはチャンスだと思い「出てきなよ」と言った。

それから少し会話をした。すると覚えてないんですか?発言。


要するに一度は会った事があるってことになる。


……でも思い出せない。何で?歳?いやそれはないだろ……多分、まだまだ15歳だ。



「あぁ~こうすれば思い出せるかも―――」

「――ちょ、突進?!」

ふいに受け止めようと両手を前に出す―――!あ!思い出した!


「ストップ!ストップ!!」

俺今手をケガしてるんだよ!これ以上怪我を増やしたくないわっ!


「―――おっとっと」

よろけながら彼女はほぼ真横に飛び、徐々に徐々にそのスピードを殺していった。


彼女が止まったのを見ると俺は何も言わずに手を見せた。すると彼女は慌てて

「ケガしてるんですか?!ごめんなさい!」

と、必死に謝り始めた。

「あぁいや分かってくれたならいいんだけど」

その必死さにこっちの気が引けてきた。悪い人じゃ……なさようだなこれ。


「本当にごめんなさい」

「いいっていいって」

ふと思う……あれ?シリアスムードどこ行ったよ?……もういいや俺のことだし。


「で、誰?わかんないや俺」

回答を求める俺。このモヤモヤを吹き飛ばしたい。ごめん、歳みたいだわ。


「えー?あの時あたしを抱きしめたんですよ?覚えてないんですか?」

「だ、抱きしめた?!」

何で!?おお、俺、抱きしめた!?何やってんだよ俺!ってかいつの話しだよこれ!


「はい!曲がり角でぶつかりそうになったあたしを抱きしめてくれたんです!

あぁーあのときの有二さんかっこよかったな~!」

いつだよ?!その曲がり角は何処だよ?!そしてそのピンクのふわふわした空間なんだよ?!



「……俺の名前知ってるんだねーあははっ……」

「だってその時呼び止めてまで名前を聞きましたもん」

呼び止めた?……なんか閃いたぞ


確か……咲月さんの家に行くときだ。曲がり角を曲がろうとして曲がったすぐそこにこの子が走ってくるのが見えて……それで思わず受け止めたんだ。


これか……【抱きしめた】って。


俺はそれがわかるとため息をつき誤解を解こうと内容に訂正を入れる。


「今思い出したよ。でも一つだけ訂正ね、俺は【受け止めた】のであって【抱きしめて】はない」

そうだよぶつかりそうになったから受け止めてやったんだよ。そっかその時の子か。


「えー?抱きしめましたよ、ぎゅーって!!」

してないって。んですげぇ嬉しそうだねキミ、こちとらすげぇ迷惑なんだけど……。


「いやいや、抱きしめてない抱きしめてない」


「またー照れてるんですか?」

「照れてない照れてない」

何でからかわれてるんだよ俺。


「で、でも抱きしめてくれたのは本当ですよ?」

まだ言うか。抱きしめてないのに。ってか抱きしめたって部分は譲らないんだな。


「あぁーもうそれはいいって。名前は?名前聞いてなかった」

話をそらそうと名前を尋ねた。抱きしめたって言うたびにこの子昇天してんだもん。



「あぁ、名乗るほどのものじゃないですよー」

「じゃ、『ストーカーさん』で」

そう言うと彼女は慌てて

「ちょ、それはナシ!ナシですよ!」

と、そう言った。

「じゃあ名前は?」

もう一度尋ねると

「もう、仕方ないなー。あたしの名前は水橋詩織みずはししおりです」

彼女はそう答えてくれた。


本当に感想とか評価とかお願いします。


早く腕を上げていかないといけなくなりました。

本当なら安定した職に就いて養っていかないといけないんだけど、でも夢を諦めたくはありません。なので評価、感想をどうかお願いします。

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