18話
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お互いのメアドを交換し、タメ口を使わないようにお喋りを続け、それから善人がようやくタメ口になってきた来たところ。ふいに、突然綾乃がこんなことを言った。
「善人ー付き合ってくれないですか?」
つまり、善人は告白をされた。
「うん?あぁいいぜー」
この展開が予想できた善人は驚くことなく返事を返した。もしかしたら……とか思っていたが、まさかその勘が当たったとはな。
「おぉ意外と即決なのですね」
綾乃は返事を聞き、ニコッと微笑みながらそう言った。
「だって綾ちゃんかわいいし。逃したらなんかもったいない気がするしね」
今度は善人が微笑みながらそう言った。
「おぉー嬉しいです。そんなこと言ってくれるなんて」
そう言いながら綾乃は善人の腕に抱きついてみた。
白川綾乃。彼女には親2人に姉が1人と弟が1人。
そしてここらじゃ数少ない女子高校に通ってる3年生。
男子禁制の女子校だから出会いが無い。なのでよく彼女は町へと出かける。
男性との交際は善人が始めて。勇気出して声を掛けたかいがあったみたいだ。
「そういやさー綾ちゃんの『~ですよ』とか『~です』って口癖?」
行宛も無く歩き続けてみていると、義人はそれが気になったので口癖について質問した。
「あぁー、これは意識して使っているのですよ?だから口癖ではないのです」
どうやら口癖ではなかったようだ。
「へぇーそうなんだ」
「そうなのです。結構昔から使ってるんですよ?」
「ちなみに善人でその質問をした人数は確か…13人目だね」
13人…善人はそう呟き
「13人か、ちなみにそれが素の綾ちゃん?」
と質問してみた。
「うん。これがあたしの素だね。ってもうこんな時間。今日はここでおさらばです」
時間を見てみると午後6時半だった。
「あぁうん。分かった。じゃあまたいつか」
名残惜しさを感じながら善人はそう言った。
「うん。じゃあまたいつかね今日はありがとね善人」
バイバイと綾乃は手を振る。善人もじゃあなと手を振った。
そして綾乃は帰宅した。
「ただいま~」
玄関のドアを開けると弟が見えた。弟こと巧は
「綾姉お帰り…どうした?なんかいいことあった?」
と聞いてみた。
「なんでもないよ~?」
そう答えたが本当はなんでもあったりする。
「あり?綾乃帰ってたんだ。どうよ?彼氏は見つかったかい?」
綾乃の姉こと紗希が声を聞き綾乃に今日の成果を聞いてきた。
「なんと。がんばってゲットしたよ」
そう答えると紗希はおー!とビックリし、巧は
「え?!姉ちゃんに彼氏!?…何の間違いだこれは」
とビックリしていた。
「こら、巧。お姉ちゃんにだって彼氏はできるんですよー」
そう言いながら綾乃は弟の頭にチョップをお見舞いした。
「綾乃やるじゃんー」
自分の事のように喜び始める紗希。
「結構よさそうな人だったよ」
善人のことを思い出しながらそう付け加える。
「はぁ…やっぱ彼氏で来ちゃったんだね綾姉…失望したよ」
そう言いながら巧は肩を落とした。
「そっかぁじゃああたしも頑張らないといけないねえ?」
その言葉を聞き綾乃はえ~?と一言。
「そういえば大学に良い人はいないの?狙ってる人とか」
「あれ?俺のことは無視?…まぁいいや、風呂入ってこようっと」
巧は相手にされないと感じて風呂場へ行った。
「えぇ?ダメダメみんな誰かと付き合ってたりするんだもん」
「でもお姉ちゃんスタイル良いんだからすぐ彼氏は見つかるって」
綾乃から見て紗希は完璧だと思っている。
「そうかな~?」
そういうといやみのように綾乃が
「胸は大きいしウエストは細いし料理はできるし。あと胸大きいしさ完璧じゃん」
と言った。すると姉はわざとらしく両腕で胸を寄せあげた。
綾乃の言う通り、紗希の胸は大きく、それは綾乃の目標だったりする。
「ん~?胸が大きいのがうらやましいのか?2回言ったよ2回」
ほれほれ~とそれを見せ付ける紗希、そして気にしている事がばれたくない綾乃は
「え?…あぁいやいやあのっあれだよ【大事な事なので】ってやつだよ」
と誤魔化した。…誤魔化せてないのは置いといて。
「ふーん、まぁ別にいいんだけどねー…そっか綾乃は胸にコンプレックスを…」
紗希は自分の胸を見てみる。確かに大きいけど…そんなにうらやましいのかな?と思った。
そんな時、なにやら巧が着替え忘れたーと戻ってきた。
「ねぇ巧、どうよ?」
両腕で胸を寄せ上げ弟に見せ付ける姉。
「お願いだからやめてくれー!」
目と鼻を押さえる弟。それ見て姉はさらにからかってみる。
「とかいいつつ?見たりするんだよね巧ー」
あはは~と手を叩いて笑い始める姉。そして隣ではぁーとため息をつく妹だった。
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