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16話

家に帰るとあいつがいる。もちろんこの状況を楽しむ一人だ。

「ただいまー」

俺は玄関のドアを開けた。一瞬飛び掛ってきたらどうしようと思ったけどそんなことは無かった。

「お兄ちゃんお帰りー今日はシチューだよー」

うれしいことに自重してくれたらしい。

「今日もシチューか」

的確に突っ込みを入れカバンをソファーに置いた。

「ギクッ…ふ、二日目はおいしいっていうじゃん?」

「それはカレー」

続けざまにくるボケもちゃんと突っ込んだ。


ここ最近、こよいは箸を使わせようとしない。

弁当もハンバーグやから揚げ。野菜でいうとブロッコリーとかスプーンとフォークで何とかなるものしか入ってない。とても気が利く妹だとつくづく思ったりする。


「今日ねー美咲ちゃんがねー」

こよいが世間話を持ち込んできた。


「美咲ちゃんって確か善人の妹ちゃんだったっけ?」

確かそのはずだよな。

「うん、でねその美咲がね今日ね『お兄ちゃんに彼女ができたみたい』って言ってた」

え?…

「は?!あいつが!?」

「うん、なんかそう言ってたよ~」

そうかーとうとうあいつにも春が来たんだなーもういっそのこと年がら年中冬眠しとけばいいのに。





俺がその話について色々口々に思っていることを口には出さず頭の中、脳内で並べていっていると、よいしょと、こよいが器にシチューを入れてやってきた。

「あれ?こよい…器がそちらに二つあるのはなぜ?」

質問しているが俺はこよいがやろうとしている事が薄々分かっている。多分これはあーんって来る。

「もーわかってるくせにぃこのこのー」

片手に器を持ちもう片手でスプーンを持ち…ってほらぁー当たってるじゃん…


「シチューくらい自分で食べられるってば」

差し出されたスプーンを見て後ずさる。

「そう?じゃあはいあーん」

俺の隣に移動してもう一度あーんとスプーンを差し出す。

首を引っ込める。そこにこよいが迫る。まるで俺がシチュー片手の女の子に押し倒されたみたいになっている。


「はい口空けてー空けろーこんちくしょ~」

うー。とこよいがほっぺを膨らまし迫ってくる。くそーこういう顔かわいいんだよなー

反則だその顔。


「あ・け・て!」

まだやるつもりかこよい…あぁーやめろ~そんな目で見つめるんじゃねえ

お前はいいかもしれないが俺が恥ずかしいんだ。頼むから分かってくれよ…


「なぁ~お願いだからさ俺の言うことをきいてくれないか?」

「却下」

即答かよ。しかも笑顔で言うな笑顔で。


「ほらあーん」

もうダメ…くそーこいつかわいいな~妹離れできねえかも…

「……ん」


結局シチューは有二が美味しく食べましたとさ。もちろんこよいのあーんで…


今後どうなるんだろ…この作品。

感想や評価待ってます。感想や評価待ってます。大事なことなので2回言いました

お気に入りに入れていただければうれしいです。

ではこの辺で

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