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10話

今回、初回に出てきたあの子が登場します。さて誰でしょう?

最初はボクも『誰だっけ?』状態でした。

暇つぶしにでもなれば幸いです。それでは第10話どうぞ

ここに『あぁこんなのいたねぇ』とでも言われてしまいそうな女子が居る。

「ふわぁー!告白なんてできない…」

こよいは『大丈夫大丈夫!』って言ってたけど本当かなぁ?

「これでフラれたらショックなんですけど」

ふと時計に目をやる…

「あぁーもうこんな時間に」

そう言うと美咲は布団へと急いだ。そして彼女はものの3分で睡眠に落ちた。



朝が来た。そうラジオ体操で言う『素晴らしい朝』だ。


ジリジリジリジリジリジリジリッバンッ!バンッ!!

「うるさいーあと五分寝させろー」

うるさい目覚まし時計に対して美咲はもう一撃制裁を下した…

目覚まし時計にしては良い迷惑である。

自分は何も悪い事していないのにその身を痛めつけられるのだから。



そこから3分後。

「おい美咲、起きないと遅刻するぜー?」

ウザイお兄ちゃんこと善人のお出ましである。


「あれ?返事が無い…コレってチャンスなんじゃ…でも自分の妹に手を出すって」

「―――朝から何考えとんじゃこらああああああ!!!!」

ベッドから跳ね起き、バネを利用した見事なとび蹴りが善人の腹に直撃した。

「み、見事な蹴りだ…ぁ…やばい…吐き気が…」

善人の顔が見る見るうちに青くなっていく。


美咲もヤバイと感じたのだろう袋の変わりになるようなものを探し始めた。

そしてそれを手に取った。

「―――ここで吐くなぁああああ!!!」

袋を探すより気絶させた方が良いとでも思ったのだろうか

すぐ傍にあった革のカバンを両手に持ち全力でフルスイングした。

ゴンッ!そんな音が部屋中に響き渡った…やり過ぎたか?と思うほどに…


「あぁー川だ……でも俺泳げ…ない」

そう言いながら善人は文字通り気絶した。

「あぁメンドイなーまた運ぶのか」

そう言うと美咲は善人を引きずって階段を下りていった。




行って来ます。

それだけを言うと美咲は中学校へ走り出した。



とある角を曲がるとこよいの姿が目に映った。

「こよいー!おはよーって無視すんなー!!」

こよいは気づかなかったのかそのまま美咲の目から消えてしまった。

急いで美咲はこよいを追っかけ角を曲がろうとする。

『痛っ!』

角を曲がった次の瞬間に二人はぶつかってしまった。

こよいがかすかに声が聞こえたなーという事で戻ったところ

そこへ急いで駆けつけてきた美咲とぶつかった。という事になる。



「いったぁ~」

こよいは痛む頭を手で押さえ美咲におはようと告げる。

美咲もそれを聞いておはようと返した。


「ごめん、こよい痛くなかった?大丈夫?」

美咲はこよいが大丈夫かを確認する。

「え?痛いし大丈夫じゃないけど…?」

「え?!ホント!やばっ!どど、どうしよう…」

こよいの「大丈夫じゃない」発言に美咲は慌て始める。

「でも大丈夫、こんなのあれに比べたら全然平気だから」

「ホントに?…ってかあれって何?」

「じゃ、行こうか遅れたらマズイし」

「う、うん…ってかあれって何なの?」

「……そういえば数学の宿題やった?」

こよいは話を逸らし始めた。


「あぁあれね、ちゃんとやったよ?って話を逸らすな、あれって何?教えてよ」

「写させてくれる!?」

「じゃああれっていうのを教えてくれるかな?」

「…………」

こよいが少し黙り込んだ…しかししばらくもしない内に

「---まもるくんとは今どんな感じ?」

と美咲に返した。


「うーんそうだねー…ってこらこらまた話が脱線してますよ?」

「気のせい気のせい、ってもう学校着いたよ?」




学校。そこは美咲にとって『ダルイ』の塊でありそれはあまりよろしくない物だ。

この世には義務教育というものがあり小学校、中学校と強制的に通わなければならない。

しかし彼女にはここに来る目的がある。高垣衛たかがき まもる、彼に会うためだ。

美咲はこよいに見守られながら恋をしている。

なのでこよいが美咲の恋を応援しているということになる。


ちなみに兄、有二から『こよい!頼む!俺に恋愛の秘訣とか教えてくれ!』

と言われても彼女は『やだ。』の一言で済まそうと前々から決めている。

…まぁ有二としてはもう聞かなくても良いことなのだが…



現在、こよいと美咲は歴史の授業を受けていた。


歴史だるぅー…ま、ノートだけは取るけどさー

「というわけで織田信長は明智光秀にられちゃったんですね」

何だっけ?本能寺に敵あり!だっけ?あれ?敵は本能寺にあり!だったっけ?あれ?どっち?


「さてここで皆さんに質問です」

皆が先生に注目した。…ついでにあたしも。


「ジャジャン!」

そこいらん!!


「明智光秀が信長公を倒す前に言ったあの有名なセリフは何!?」

あぁーでた。…どっちなんだろ?

ビシッ!と…皆が一斉に手を上げた。こよいも手を上げていた。


上げていないのは…あたしだけ。


「はい、じゃあこよいちゃん~」

デレんなこのロリ教師が…お前のデスクトップすごいこと皆知ってるんだぜ…?

…まぁそんなことどうでもいいけどー


「えっと…『信君は本能寺にあり!』」

「…………………」

…違うんじゃないかな?こよい


「…正解!」

『ええええ!!?』

一斉に教室がどよめいた。


「はい、一般的に有名なのは『敵は……本能寺にありッ!!!!!!!!!』

「「うるせーよ先生!!!!」」

皆がそれぞれにそう言った。



「ゴホン。ある一説によると明智さんは『信君』と呼んでいたそうだ」

皆が『嘘だ、こいつ嘘ついた』と言わんばかりの視線を先生に向けていた。



とまぁ歴史が終わり、給食ア~ンド昼休みに突入!


本命は昼休み!衛君に声を掛けるところから始まり…最終的に…

き、キキ…ってこんな事あたしに言わせんじゃないわよ!

悟りなさい!そう、悟れば良いじゃない!『言うまでもない』みたいな?!




美咲が壊れてきたので物語の視点をグッと戻すことにしよう…byナレーション



美咲は急いで給食を食べ、すぐにまもるのところへ歩み寄った。

「衛君!あのさ!」

―――しかしそれよりも先に行動する女子がいた。


「―――衛君、コッチ来てー」

「うん、分かったすぐ行く」

「あれ…?」

その瞬間、美咲の作戦は崩れ去ってしまった…

そして衛はその女子に呼ばれ席を立ち、美咲の横を通り去っていった。



こよいは全てを見ていた。

「あっちゃー邪魔が入ったかー残念」

そしてこよいは美咲に近寄った。


「美咲…残念だったね」

美咲は分かりやすく拗ねていた。

「え?残念?何が~?別にあんなのいつでもできるしー」

肩が笑っている美咲、それを見てこよいはまた拗ねてるなーと少し笑った。

「ちょっと何笑ってんのこよい~?」

「いやぁー残念だったねーって」



美咲はまた頑張ろうと決意した。そうだライバルがいたって構わないさ。

居る人数ほど衛に魅力があるんだ。そうに違いない。

そう美咲は決意したのだった。多分…




ちなみにさっき衛を呼んでいた彼女の名前は水橋詩織みずはし しおり

彼女もまた美咲と同様、恋の真っ最中であった。


感想を・・・!!お願いです感想ください!

読者の一言が聞いてみたいです。



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