1話
あらすじ…もしかしたら脱線する恐れがあります
PS.中学生の頃から始めたこの作品ですが、やはり、明らかに文章の雰囲気が最近のと違います。なので、お暇とあらば、最新話まで読んでみてください。一話一話が短いので恐らく最新話にたどり着くまでそう時間はかからないでしょう。では僕の作品をどうぞ楽しんでいってください (2010/12/27)
いってきまーす、と元気よく飛び出て行ったのは
有川美咲14歳中3 女子
「それじゃ」
その後を追うように飛び出ていったのは
有川善人15歳高1 男子
「美咲ー! おっはよー」
と、声をかけたのは平沢こよい14歳中3女子
「おはようこよい、ねね昨日のテレビ見た?」
よくあるありがちな会話が繰り広げられていた。
「えぇー昨日は見てないよ?面白いのやってた?」
「まぁねーって、なんかあったの?」
と、美咲が質問する、これもありがちな会話である。
「えへへーお兄ちゃんの寝顔をケータイで撮ってたんだぁ」
……珍しい会話だった。
「あぁ、なるほど……」
こよいはすごくお兄ちゃん好きだからなぁー。このブラコンめ。
「ねえねえ美咲も見る? 結構いい絵が撮れたんだよ?」
「あたしはパス」
「ふーん……お兄ちゃん可愛いな~」
◆
チャイムが鳴り、昼食の休みが始まった。そして当然のように美咲はこよいの近くへ。
「こよい、昼どうする?」
今日は給食ではないので自由に場所を移動しても良い日だった。
「う~んどうしょっかぁ」
どうやらこよいもまだ何処で食べるのかを決めていなかったようだ。
「じゃあ図書室にでも行って弁当食べようか?」
こういう日には決まって2人は図書室に行って食べるのが毎回のお決まり事となっている。
「うんいいよー」
すんなり話が進み、場所が確定したようだ。
「やっぱりここだよねー」2人は図書室へと移動する。
はぁーとため息をつきながら席に着く、しばらく何を話そうかと思っていた時
「ねえ美咲?」とこよいが話を切り出し美咲は、ん?と耳だけを傾けた。
するとこよいは「―――美咲ってもしかして衛くんのことが好きなの?」と問い詰め始めた。
対して美咲は思わず口の中のプチトマトを発射しそうになった…が!美咲は何とか頑張ってそれを防いだ
「いっいやいやそんなこと無いってマジでありえないっつーの」
必死に反論する美咲、でもその顔は赤く、それを見てこよいはおやおやぁ~? と確信し、そこからさらにそうなんでしょ? と追い討ちをかけた。
実際、美咲からすると素直に好きという言葉が口から出せないだけの
話なのだがどうやら【だけ】ではすまない話らしい。
「えぇーぜったい衛くんのことが好きだと思うんだけどなぁ」
すでに分かってしまったこよいにとっては今の美咲は格好の獲物だ。否定すると分ってて好きなんでしょ?好きなんでしょ~?とこよいは質問を続けた……。
◆
その日の夜美咲は自分の部屋で図書室での話を思い出していた。
「衛くんかぁー」
ハァーと深くため息をつく。
「衛くんって彼女とかいないのかな? ……いそうだなぁ」
どうやら恋の悩み事らしい。
「明日、少しでもお話できないかな~」
どうやって衛に近づけば良いか分らないんだよね~せめて席が隣になれば良いのに…
「でも…頑張るしかないよね!」
そう心に決めた美咲はガバッと勢いよく布団を掛けた……
◆
その日の朝 こよいの大好きなお兄ちゃんこと、有二の高校にて…
「なぁ有二」
と声をかけるのは美咲の兄、善人だった。この二人、兄妹揃ってクラスメートだったりする。
「なに? 善人、なんかあったのか?」
「あぁそれがな久しぶりに口げんかしたんだよ」
口げんかねぇ…俺は一生やらないような気がするわ……あいつとケンカは危なすぎる。次の日記憶喪失になる危険性があるからな……。
「誰と? やっぱりお前のことだから妹とか?」
「正解! ご褒美としてデコピンをお見舞いしてあげます」
「えっ!? なんで?! ―――痛ッ!」
何で正解したのに罰が送られにゃならんのだ、それに少しは手加減しろよ…
「痛ったいな、何すんだよ! ……ってか何でけんかが起こったんだ?」
すると自分は悪くありませんよーという口調で善人は話し出した。
「俺さ、ノックしないで部屋に入ったんだ、するとさーいきなりさーお兄ちゃんのバカーってさ~」
「―――それはお前が悪い、あとちゃんと人の部屋にはいるときくらいノックはしろ」
これが普通の妹…うちの妹とは大違いだ、だってさ―――
◆
その日の夜、うちの妹ことこよいは兄有二を待っていた。
そろそろお兄ちゃん帰ってくるかな?
「ただいまー」
お兄ちゃんが帰ってきた!私はこの時を待っていたぁ!……ダッシュ!
「おっかえりーお兄ちゃん!!」
ダッシュしたこよいはそのまま勢いよく有二に飛びついた。
「うわッ! こよい! いきなり飛びつくなー!」
有二は慌ててこよいを体で受け止めた、ドサッという音を立て勢いは止まった。
「だって遅いんだもん帰ってくるのが」
笑顔でこよいはそう言った。
「だからって飛びつくな! それとほっぺたスリスリするな、はっははくっくすぐったい、離れてくれこよいッダメだくすぐったい」
「絶対離れないもーん」
こよいからするとどこにでもあるような‘一般家庭’なのだ。
「ったく、くすぐったいんだよスリスリされると」
腕に抱きついてくるこよいを無視しつつ、居間へと移動した。居間へ入った瞬間、こよいは有二の腕からすり抜けて台所から2つのお皿を運んできた。
「えへへー今日はお兄ちゃんの大好きなハンバーグでーす」
「やった。俺こよいの作るハンバーグ好きなんだよなー」
「えっ! ホント!?」
「まぁな、【ありがと】なこよい」
「えへへーもう一回言ってー」
「いただきまーす」
「ねぇーもう一回言ってよ~」
そんなこんなで有二はハンバーグを食べ終わった。2人にはどういったわけか親が居ない。家事はほとんどこよいがやっている。ちなみに有二も手伝えることは手伝っている。
自炊が出来ない有二にとってこよいの存在はとても大きいものになっていた……。
こよいは有二のことが好きだ、でもそれは叶うはずがない恋、こよいはそれを自覚している。それでもこよいは自分に正直に恋愛をしているのだ――――たとえそれが叶わないと知りながらも……。
初めまして柴わんこと申す者です
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