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52-3. 昔話(プリメーラside)

「ですから、わたくしエドアルド様に会えるよう文官を目指す事にしましたの」


 昨日の事を報告しに本日もクライスのお家にお邪魔しています。女性の方からばかり訪問するのもどうかと言う方もおりますけれど、クライスはお城勤めもあって忙しいですし、秘密のお話を我が家でする危険も考えるとここが一番良いのです。


「…ちょっと待ってください、何故文官に?」

「エドアルド様は騎士様ですわ。拠点は城になりますでしょう?ですからわたくしも城で働く文官になる事で接点を得るのです」


 今まで家同士のお付き合いもほぼありませんでした。婚約者でもなければお互いの家を行き来するのは不可能に近いのです。それならばわたくしが接点を作るしかないではないですか。とても良い案だと思いましたのに、クライスははぁ、と盛大に溜息を吐きました。


「接点を得るのに何年かけるつもりですか。エドアルドは今年16歳です。あの家は見習いから正騎士に昇格してから婚約者を決めるそうですから今はまだいませんが、これから続々と見合い話が来ると思いますよ。あなたが接点を持つ頃には結婚しているかもしれません」

「そんな…」

「貴女は優秀ですが物事を楽観的に考える節があります。文官を目指すならその点も改善しないと」


 クライスにはいつも痛いところを突かれてしまいますわ。


「文官になれば、恋愛だけでなく仕事にも本気なのだとお母様に胸を張って言えると思いましたのに…」

「それはそれで良い案だと思いますよ。…ところで気にならないのですか?」

「何をです?」

「私が何故ルベライト家の婚約事情に詳しいのか」

「…そういえばそうですわね」


 婚約が決まりそうであればお茶会などで噂にはなりますが、お家の方針などは他家が知るはずもありません。


「ちなみにプリメーラ、午後のご予定は?」

「本日は特にありませんわ」

「ではこのままうちで昼食を食べて午後までいてください。エドアルドが来ます」

「え?」

「彼と私は幼馴染です。ついでに、1年の遠征試験に出ている間に決まった私の婚約者候補を紹介しろとも言われています」

「ええ?!」

「驚いたのは私ですよ。まさかあなたがお相手に選んだのがエディだったとは…まぁ知らぬ相手でないだけやりやすいですが」


 クライスはにこりと綺麗な笑みを浮かべてそう言いました。


◇◇◇


「驚きました。まさかプリメーラ嬢がクライスの婚約者候補だったとは」


 午後になり、エドアルド様がクライスを訪ねてやって来たのでわたくし達は庭のガゼボでお茶をする事になりました。クライスの計らいで、オーウェン以外の従者やメイドは周りにはおりません。


「わたくしも驚きました。クライス様の幼馴染の方でしたとは」

「ええ、クライスは色々と詮無い噂話をされていますが、実際はとても優秀な自慢の幼馴染なので俺も貴女のような方がクライスの側にいてくれて嬉しいです」


 屈託のない笑みでそう言われて心が痛みました。これからわたくしがする事はエドアルド様を裏切る事になりかねないのですね。


「それなんだけど、エディ、協力してくれない?」

「何をだ?」

「俺達の婚約候補解消」

「は?」


 クライスはエドアルド様と話す時はずいぶん砕けた話し方になるのですねと思って聞いていたら、とんでもない提案をしてきました。確かに最終目的はそうですが、唐突に突きつけられた事実にエドアルド様はクライスとわたくしの顔を交互に見ながら青ざめた顔をしています。


 わたくしのエドアルド様への気持ちを除いて一通りわたくし達の作戦をクライスが説明すると、エドアルド様は腕を組んで天を仰ぎました。


「いや…うん…お前の言いたい事はわかった…いや、わかろうとしてる」

「ならいいだろ?」

「いやでも、お前、俺の口からは言いたくないんだけど、魔法の事と噂の所為で色々言われてるだろ?こんな良いお嬢さんとの婚約話なんてこの先あるかどうか…」

「だから俺は婚約を必要としていないんだって。家は兄さんが継ぐし」

「そうは言っても、貴族で独身は肩身が狭いぞ?他家との繋がりだってなければ兄上が家を継いだ時にお前は無条件で頼れる後ろ盾がなくなる」

「後ろ盾なんていらない、俺は14歳になったら研究院に入る」

『え?!』


 それはわたくしも初耳でした。確かに研究院ともなれば本人の実力がものを言う世界なので家の繋がりなど何の力にもなりません。


「だから、言い方を選ばなければプリメーラとの婚約は邪魔なんだ」

「お前!プリメーラ嬢の前で…」

「構いませんわ、クライスはわたくしの為を思ってそう言ってくださっているのです」

「プリメーラ嬢…」


 先程わたくしがエドアルド様を裏切る事になるのではと懸念していた事に気付いていたのでしょう。エドアルド様は再び腕を組んでうーん、と唸りながら顔を下に向けてしまいました。


「さあプリメーラ、土台は整えましたよ」


 クライスはエドアルド様に聞こえないようにこそりと耳元で小声で伝えてきました。クライスの研究院行きに少しばかり動揺していた心を落ち着かせてわたくしは席を立ちました。クライスがここまでしてくれたのです、わたくしも気合を入れなければなりません。


「少し席を外させていただきますわ。オーウェン、行きますわよ」


 最初はエドアルド様と少しお話が出来れば良いとだけ思っておりましたが、クライスの頑張りを無碍にする事は出来ません。わたくしは覚悟を決め、お庭から小さな赤いお花を1本拝借して丸く結びガゼボへと戻りました。


「エドアルド様」


 未だ眉間に皺を寄せて悩んでいたエドアルド様でしたが、わたくしの声に難しいお顔を一度隠してこちらを向いてくださいました。


「わたくし、エドアルド様の事をお慕いしております。昨日の騎士の鑑とも思える振る舞い、お菓子を召し上がった時の少年のような笑顔に心惹かれてしまいました。今はこのような指輪しか用意出来ませんが、わたくし淑女としても文官としても自分を磨く事をここで誓いますから、どうか他の方とのご婚約を待って頂けませんか?!」


 先程作った花の指輪を差し出しながらそう告げると、エドアルド様は目が飛び出してしまいそうなくらいに大きく見開いて固まってしまいました。


「…くっ…ふふ…」


 少しばかりの沈黙の後、クライスが笑い出しました。何やらツボに入ってしまったようでふるふると震えています。何がおかしいのかしら。


「クライス?」

「いや、だって、そこまで、やれとは…」


 言葉を紡ぐのも苦しいほどにおかしいようです。


「プリメーラ嬢…その、なんと言ったら良いのか…」


 クライスの笑い声にはっと気を取り戻したエドアルド様は困ったように眉を下げてこちらを見ています。その様子に嫌な気持ちが胸をざわつかせるのを感じました。


「…エドアルド様、想い人がいらっしゃるのですか?」

「え?いやいやそれはないよ」

「なら…可能性の一つとして考えてはくださいませんか?」

「ええと、ちょっと待ってくれ。そもそも君と俺は昨日会ったばかりで」

「一目惚れいたしましたの」

「えぇ…?」

「エディ、諦めろ。このお嬢さんは俺にも手に負えない」

「いやだってクライスお前…ってなんだそのにやにやした顔」

「いや?エディもまんざらじゃなさそうな顔してるから」


 クライスの言葉にエドアルド様をよく見ると、少しお顔が赤いように見えます。


「いやだって、こんな素敵な女性にこんな熱烈な言葉を告げられたら誰だって照れるだろ」

「子供の戯言だと思わない?」

「失礼だぞクライス、昨日のプリメーラ嬢しかまだ知らないが、彼女は立派な淑女だった」


 クライスに反論を返すエドアルド様の言葉に今度はわたくしの頬が熱くなってしまいました。


「その、状況が状況でなければ俺だってプリメーラ嬢の気持ちを素直に嬉しいと思えるのですが…」

「俺の事は気にしなくていいって」

「そうもいかないだろう、これは家同士の問題だ。それにプリメーラ嬢、失礼ながらサフィーア家の話は耳にしているので…実は貴女の姉君との縁談が持ち上がった事があるのです。それまで全く接点がなかった事に疑問を持ち尋ねたところ、ご両親は恋愛結婚を認めておらず、そのような関係ではない者との縁談を進めていると。俺がまだ見習い騎士だったので流れはしましたが」


 お姉様との縁談話が上がっていたなんて初耳ですわ。お話がまとまらなくて良かったと心から思います。


「両親の承諾は必ず得ます。わたくしは恋も仕事も両立出来るのだと身を以て証明出来るよう努力いたしますわ。それまで両親や周りにわたくしの気持ちが漏れないように隠す事も出来ます。ですからそれまでエドアルド様のご婚約も待って欲しいのです」

「隠せるのですか?先程から貴女、ずっと顔が赤いですよ」

「見くびらないでくださいまし、クライス。わたくしは女性ですのよ?消せぬ想いを膨らませながら隠す事くらいできますわ」

「プリメーラが出来るというなら俺も家の説得…うちの場合はそんなに難しくないだろうけど、両親に受け入れてもらうことは出来るし、あとはエディの問題だな」


 エドアルド様はクライスとわたくしにじいっと見つめられてうーん、と先程より長く考え込んでいます。静かに返答を待っていると、ふぅ、と小さく息を吐いてエドアルド様はわたくし達を交互に見ました。


「…2人の間に未練はないんだな?」

「あぁ」

「はい」

「はぁ…わかりました。俺もまだ結婚よりも騎士の仕事に集中したいですし、父に言い訳が通じる歳までは婚約を断りましょう」

「エドアルド様…!」

「先程言った通り、貴女の事は素敵な女性だと心から思っています。俺も顔も性格も知らない外行きの顔をしたご令嬢とお見合いをするよりも、自然体を素敵だと思える貴女と婚約出来る方が嬉しく思いますよ」


 そう言ってエドアルド様はわたくしの手を取り甲に優しい騎士の誓いの口づけをしてくださいました。


「俺もプリメーラ嬢のご両親に胸を張れるよう上を目指さなければならないですね」


 にこりと、昨日クッキーを食べた時のような少年の笑顔でそう言うエドアルド様に、わたくしは張っていた気持ちが解けて目からぽろぽろと涙がこぼれてしまいました。


「あら、嫌だわ…もっ申し訳ありません」

「いいえ、俺の事をそんなに想っていただけて心から光栄に思います」


 ◇◇◇


 それからわたくしは女性で最年少で文官試験に合格し(ちなみに総合での最年少合格は既にクライスが記録を出しておりました)、見習いとして登城するようになりました。クライスは宣言通り研究院へと入り、城でサリタニア姫殿下のお相手のお仕事もこなしつつ、研究に没頭しているようです。エドアルド様とは城でお会いする事もありますが、あくまで婚約者候補のクライスの幼馴染の方として接します。クライスとは多忙であまり会うことは叶いませんが、オーウェンを遣いとして研究院に出入り出来るようにしてくれたのでお手紙のやり取りをいたします。その中に周囲に悟られぬよう頻度は低いですが、エドアルド様からのお手紙や贈り物を紛れ込ませてくれました。


 そのように過ごして4年が経ち、わたくしは度々熱を出すようになりました。お医者様の見立てによると、病気ではなく体質という事らしく、原因は日の光との事です。


 今回の熱はなかなかひかず、家のベッドで休んでいるとノックと執事の声が聞こえてきました。


「お嬢様、クライス様がお見えですが、起きていらっしゃいますか」

「起きていますわ。こちらにご案内して、お茶もこちらに用意してちょうだい」

「かしこまりました」


 今は未来の婚約者ですし、部屋に招いても問題ないでしょう。ドレスに着替えて応接室に行くのは身体が重く出来そうにありません。


「失礼しますよ」

「ご無沙汰しておりますね、クライス」

「ええ。お元気…ではなさそうですね」


 すっかり背も伸びて大人の顔つきになってきたクライスは、相変わらず綺麗なお顔でわたくしに同情するように困った顔をしています。


「命に関わるものではないのでそんな顔をなさらないでくださいまし」

「聞きました。ですが日の下に出られないとは…」

「ええ。淑女の嗜みであるガーデニングも出来ませんし、孤児院への慰問も難しいでしょうね。お庭でのお茶会も出られません」

「それは…何と言ったら良いか…」

「ですが、わたくしには文官という仕事があります。日の光も、外套を被れば良いのですわ。貴族のご令嬢のようにドレスで外に出られないだけです。わたくしには必要ありませんわ」

「…そうですか」


 わたくしが気落ちしていない事に安心して表情を緩めたクライスはベッドの横にある椅子に腰掛けます。


「ご多忙ですのにお見舞いにいらしてくださったのですか?」

「ええ、流石に心配ですから」

「婚約者候補ですものね」

「いいえ、友人が心配だったんですよ。義務感からではありません」


 仮初めの婚約者候補である事を悟られないように、という事ではなく、純粋にわたくしが心配だったと言うのですね。


「…クライス、あなた研究院に入ってまたひどい噂が一人歩きしているのをご存知?」

「ええ、それはもう。皆さんお暇なようで」


 少しも気にかけていないという顔をして肩をすくめるクライスに思わずクスクスと笑ってしまいました。


「その噂をしている方達に言いたいわ。クライスは散々貴方を振り回している婚約者候補の事を友人と呼び、心配して忙しい中お見舞いに来てくれるような優しい人なのですよ、と」

「やめてください、そちらの噂の方が堪えます」

「あら、クライスでも照れますの?」

「いいえ?この顔で性格も良いと噂されると女性が目の色を変えますから」

「貴方…本当に結婚する気がないの?」


 外に聞こえないよう声を潜めて訊くと、クライスは何を今更、と返してきました。


「言ったでしょう、邪魔だ、と」

「…大人になっても変わりませんのね」


 子供によくある、その時はそれが自分の中の真実だったけれど、大人になって思い返してみると馬鹿な事を言っていた、というような話ではなかったのですね。


「…そういえば、結局想い人の相談はここまで一度もしてくださらなかったわね」

「だからそれは貴女の妄想だと」

「いいえ、わたくし今でもあの時の貴方の表情を覚えていますのよ」


 あれは結婚をしたくないという人の顔ではなく、誰か愛しい人を思い浮かべるような、そんなお顔でしたわ。


「約束通り詮索はいたしません。でもこちらも約束してくださいまし。何年後でも、何十年後でも構いませんわ、貴方がこの事で誰かを頼りたくなったら、友人であるわたくしに相談してくださいな。わたくしは貴方に返したい恩が山程あるのですよ」


 数少ない言葉のやり取りに友人としての逢瀬、このような状況でエドアルド様と未だ想い合っていられるのはクライスとオーウェンのおかげなのです。


「ではひとまず一番大きな恩返しをしていただけますか」

「もちろんですわ!何かしら?」

「エディとの婚約を発表してください」

「え…」


 いつかは、と思ってはおりましたが、いきなりそう言われ、わたくしは熱も相まって頭をうまく回転させる事が出来ません。


「体調が悪い時にすみません。実はお見舞いと一緒に、話をしたくて今日ここに来ました」

「……」

「来年から、陛下の命でサリタニア様の教育係をする事になりました。私は研究院を出て城で暮らす事になります」 

「まぁ、それはおめでとうございます」


 第一王位継承者であるサリタニア様の教育係だなんて、貴族の誰もが羨む名誉職でしょう。


「ですから、来年以降は私の行動にも周りの目が厳しくなるでしょう。今までの様に貴女達の間を取り持つ事が難しくなります。それにプリメーラ、貴女来年で16歳でしょう」

「名誉ある職に着いたクライスに、結婚が可能な16歳になったわたくしが何故いつまでも嫁がないのか、という話になりますわね」

「ええ。ならば変な噂が立つ前に、真実を発表してしまった方が良いかと」


 クライスの言う通りですわね。突然の事に戸惑ってしまいましたが、わたくしは今まで努力してきた事を胸を張って告げれば良いだけですわ。


「ではまずは両親の説得をいたしましょう」

「助かります。ちなみにうちの両親は何となく察しているようですから、私の事は気になさらず、貴女とエディの両家で上手くいくよう内容を整えてください」

「いいえ、全てを話しますわ」

「は?」

「幼いクライスとわたくしの約束、エドアルド様とわたくしが想い合っていること、ここにくるまでクライスが協力してくださった事、全てを話します」

「いやちょっと」

「変に誤魔化したり隠すからあらぬ噂をたてられるのです。わたくしは大事な友人が疎まれるのも貶されるのも同情されるのも許せそうにありませんわ」

「そんなに婚約解消で負の感情をぶつけられるんですか私は?!」

「わかりませんが、エドアルド様もわたくしも社交界では人気なのです。どこから逆恨みされるかわかりませんわ」

「…それ、貴女達は結婚して大丈夫なんですか…」

「本人の問題ですから正面から対処しますわ」


 わたくしはわたくしの我儘に巻き込まれたクライスが何も悪くないのに責められるのだけは回避したいのですわ。そう伝えるとクライスははぁーっと今までで一番ではないかという溜息を吐きました。


「もう、良いです。その辺りは貴女達にお任せしますよ…ただ、貴女の言う私の想い人とやらの話だけは外してください」

「わかりましたわ」


 ◇◇◇


「そうして、わたくしと旦那様はお互いの両親を説得し、クライスのご両親も快く受け入れてくださって婚約し、1年後に結婚したのですわ」


 そこまで話すと丁度宿に客が来て、カティアさんは対応に席を離れました。


「…オーウェン、カティアさんたらクライスの心情に呼応するように表情を変えておりましたのよ。気付いていて?」

「そうですね、クライス様に感情移入されているようでした」

「感情移入…そうかしら、あれはどちらかと言うとクライスを想って、というようなものでしたわ。あのような方がクライスの想い人であったならわたくしも安心なのですけれど」

「ですが、カティア嬢は指輪をしております」

「そうね、ゲイルさんとも仲良さそうですし、カティアさんが想い人であったなら悲しいだけですわね」


 殿下の使命の為に訪れた宿に幼い頃から想い続けていた平民の娘がいた、なんて物語のような展開はないのですわ。わたくしも物語の身分違いの愛に憧れた事もありましたが、実際直面した問題は家族に対するものだけで、結局は家格も釣り合いの取れる両家での結婚となったのです。


「クライスにも、幸せになって欲しいとずっと心から思い続けているのですけれどね…」

「はい、私もです」


 わたくしはたくさんお話して渇いた喉を、冷めてしまった紅茶で潤しました。


「まぁ、カティアさんはお茶を淹れるのもお上手ですね。冷めてもとても美味しいですわ」


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