表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
27/29

蘇り

敵の本拠点に全員で出向く、しかし武器等は今は隠している。

 賢絃が連れてきたというていで侵入する。

 とは言っても恐らく裏切ったことはバレているから、怪しい行動が見えた瞬間が開戦の合図との事だ。

 全員がわざと傷をつけ、手枷をつけて、鎖で繋ぐ。

「リレイヤ様、リフュレス様、ホピリス様、ストレイグ様は繋がなくてもいい、隠密スキルを使って隠れていてくれ。」

 まぁさすがに彼女のそんな姿は見たくないし、俺もホーリーも、セバルもホッと胸をなでおろしていた。

 そんなことを思い出している間にもう目の前には拠点が見える。

「賢絃様、後ろにいるのはまさか五大国の王共ですか、しかしさすがにリレイヤやストレイグは確保できなかったようですね、どうぞ。」

 共、敬意の欠片もない呼び方に怒りを覚える。

「逃げ足が早くてな、それを捕まえるよりも運ぶ方を優先したに過ぎない。」

 賢絃の回転の早さは敵でも認めているようで、その言葉を疑うことは無かった。

 拠点の中に入ると、槍を持ち、黒い鎧に身を包んだ複数人の兵士が牢屋へ連れていこと鎖を手に取ろうとした。

 賢絃はそれを止め、

「こいつら仮にも実力者揃いだ、お前なんぞ簡単にひねり潰される。私が繋いでいるのが最善策だろう。」

 その言葉に、黒い兵は頷いた。

 しかし、その頷きは同意では無かった。

 賢絃は直ぐに怪しい動きを察知して、全員に命令を出す。

「ここから開戦だ、暴れろ!」

 全員の鎖と手枷が崩れ落ち、隠密スキルを使っていた4人も姿を現す。

「賢絃、貴様が裏切ったことはとっくに知れ渡っている。そのための対策は既に講じているんだよォ!」

 舌を出し、ゲスな笑身をうかべる黒い兵達。

 その言葉は自信によるものか、拠点全体に黒い霧が立ちこめた。

「これはこの鎧を着ていない物には猛毒だ、さっさと死ね!!」

 勝ちを確信したのギャハハと笑っている。

 しかし、そんなの想定済みだ。

『聖風の刃』

 風が霧を払い、同時に刃が周りの兵士達にダメージを与えた。

 しかし、そのダメージはとても小さい。

「これが、女神様の力ですかァ?こりゃ後回しでいいな。」

 女神を見下す兵士、もちろんその笑いに一番キレたのは、

「貴様らが笑っていい低俗な者じゃない!『豪炎滅風』」

 巨大な火柱が立ち上り、黒い兵士の顔が引つる。

 そして、火柱からひとつ、またひとつと分裂し、無数の火の玉が降り注ぐ。

 しかし、黒い兵士のひきつった頬は、また下衆な笑みに戻った。

「こんなん簡単に避けれる。五大国の王ってのも雑魚だなぁ。」

 敵の煽るような言葉と笑み、

「こんなコモンスキルの応用を避ける程度で調子に乗れるとは、雑魚は生きるのが楽だな。」

 ホーリーの煽りは兵士に刺さったようで、全員が殺意剥き出しでホーリーに襲いかかろうとする。

「あなた達は目の前のものだけに集中しすぎですね。」

 リレイヤのその言葉は、既に勝っていると宣告しているようだった。

 その言葉通り、兵士たちは吐血し出す。

 そして、燃え盛る刃が兵士に向かう。

「何故だ、何が起きた!?」

 何が起きたかも理解できないまま、30人ほどはいたであろう兵士たちは皆倒れていた。

 俺たちは全員何が起きたのかを理解している。

 聖風の刃、このスキルは邪悪な精神を持つものには毒となり、清純なる精神を持つものには回復となる。

 俺たちにとっての霧のダメージは回復となり、そしてこの刃に触れたものにとっては毒となる。

 さらにホーリーの炎を纏わせて、火炎の刃となり、敵を追尾させた。

 初見殺しにも程がある。

 しかも、これの恐ろしいのは名前が豪華なだけで、中身はホーリーの言ったようにコモンスキルの応用に過ぎない。

 応用するだけでも技術が必要なのに、的確に連携できる。

 これが種族の王か、いやこの2人恋人ではあるから合わせるのは楽か。

 拠点は異常を感知したのか、俺たちを殺すための装置を次々と起動させる。

 槍や剣が飛んできたり、巨大な岩が落ちてきたり、毒ガスが蔓延したり、水が流れてきたり、魔物が襲ってきたり。

 まぁそんな物に苦労するような事は一切なく、ほとんど体力も使わないまま最深部に到達した。

「まぁ、相手からしたらここまでが計算通り、か。」

 そう簡単にここに行き着いたのは、俺たちが強いのもあるが、敵の目的である終焉の神の蘇生が1番の目的。

「まぁいい、計画通りにやるぞ、リーズィー、グラディ準備はいいか?」

 目の前には真っ黒な卵、これが終焉の神の蘇生に必要なものだ。

 俺たちは頷き、時の操作を開始する。

 『混沌獄門(こんとんごくもん)』『メテオアロー』『龍豪撃』『天地開闢』『鬼仙剣』『熊爪嘶閃(ゆうそうせいせん)』『虎哮雷斬(ここうらいざん)』『廻冥狼波(かいめいろうは)』『獅子魄帝(ししはくてい)』『冥鎖叫喚(めいさきょうかん)』『聖剣ライヴァー』

 スーパースキルやグランドスキルをこれでもかと打ち込む。

 おそらく通常ならば世界が弾けても不思議では無い。

 全員がひとつうち、操作してを繰り返し

 1000を超えるスキルを卵に当てる。

 全員が肩で息をしている、体力切れだろう。

 それにしても威力がとんでもないことになりそうだ。

 俺はリーズィーと顔を合わせ、スキルを解除した。

 世界を壊す威力のスキルは卵に全て吸収される。

「まだ、足りなかったのか。」

 フラフラとしながら、賢絃はスキルを打とうとする。

 ビシビシと卵にヒビが入っていく。

 まさか、終焉の神が。

 ヒビからおぞましい見た目をした腕が、脚が飛び出し、世界が終焉を迎えるというのが紛れもなく事実であることを証明するような見た目をしている魔物が現れる。

 しかも、絶望はそれだけでは無い。

 卵はまだ何かをうみだそうとしている。

 どうしたら、、、


「ふぁーよく寝た。」


 え?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ