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目覚め


 軍師賢絃という強い味方を含め、完全な円卓が揃った。

「まず話を聞く前に、私を許してくれること感謝する。そして、ストレイグ様。これより貴方様に生涯の忠誠を誓います。そして、この円卓に我が叡智全てを注ぎ、世界の平和に尽力することを誓います。」

 賢絃のこれまでの謝罪、そして心強い協力。

「この円卓を代表して、賢絃様。これまでの協力、ならびにこれからの協力に感謝します。これからも良き友として並べることを願います。」

 ホーリーの優しく包容力のある言葉に、賢絃は涙を浮かべていた。

 円卓の場に穏やかな空気が充満した。

「では、我々の最後の仕事ですね。」

 リフュレスが会議を進行させるため、今日の議題を提示する。

「終焉の神の封印ですね。賢絃様がまとめていた封印方法によると、各国の王のグランドスキル、グラディ様のグランドバーストスキルともうひとつの何かを加えなければならないということでした。そのもうひとつが判明していない以上、どう手をつければいいのか分かりません。」

 アロリエルが無念と言わんばかりの悔しそうな表情をうかべる。

「もうひとつというのは、私の力かもしれませんね。」

 確定では無いため、大きい声では言わないが、ひとつの可能性をリーズィーが示唆した。

「時の力とは2種類存在します。ひとつはグラディのように護る為の力。もうひとつは私の守る力。両方同じ音ですが、内容は違います。グラディは大切な人や物が壊されそうな時に覚醒し、護ることが出来ます。私のは目の前にあるものが壊れそうでもそれを助けることはできません。ですが、それを起こさなかったことにすることは出来ます。」

 賢絃やアロリエル、ネロム、リフュレス、ナイトレストは理解しているようだが、俺やリミュは理解出来ていない。

「つまりは、グラディが現在をまもる力、リーズィーは過去と未来をまもる力といえば良いか。」

 賢絃の言葉にリーズィーが深く頷いた。

 まとめるの上手いな。

「しかし、ひとつ疑問がある。終焉の神を封印するとしてその力だけで足りるのか?」

 ネロムは元々封印術に長けており、今回の封印に関しても一番役に立つだろう。

「賢絃様の見立て通りであれば、そのはずですが。」

 賢絃は首を横に振った。

「同じ疑問を私も持っていた。もしこれで足りるのだとすれば、過去の種族の王達、そしてエンディア様、スティリア様で足りているのではないかと。」

 この封印術は終焉の神を信仰する教団で伝えられている方法、そもそもそんな大事なことを伝えるのか?

「私の推測に過ぎないが、裏切り者が現れた時用の復活の方法ではないかと思っている。この力を与えるのは教団の拠点にある終焉の卵に全ての力を注ぐと封印されると聞くが、その程度で封印されるのであれば、もっと隠し通すのではないかと思う。」

 賢絃はそのことをずっと疑問に思っていたのだろうか。

「もし、これが正解ならば教団は少し危険かもな。この思考が拠点ではできないのだ。何故か脳が全て支配される。中心点は卵だろうな。破壊するというのが1番だが、破壊するためにスキルの使用はできない。そうなると不可能に近い。」

 拠点では不明の洗脳が行われる。

 そして、破壊するにしてもスキルを使えないとなると、お手上げ状態に近い。

「賭けにはなるが、ひとつ提案がある。」

 その提案を今更断るようなメンバーじゃない。

「グラディとリーズィーの協力も必須だが、時を止める動かすを使い、我々の持てる全てのスキルを一度に卵に当てる。これにより、卵が吸収できる範囲を超えれば確実に壊れる。」

 面白い提案だ。

 今ここにいるメンバーは世界中の精鋭。

 スキルの数や威力は圧倒的。

「しかし、その拠点を守る人はいないのですか?」

 アロリエルが冷静に卵に行き着くまでの道が大丈夫なのかを聞く。

「拠点には500人程度しかいない。我々であれば苦労することは無いはず。特にリフュレス様の鎖を用いれば無力化は容易だ。」

 リフュレスの鎖って便利なんだな。

「その心配がないのならば、次はその実行日です。少なくとも2週間ほどで行いたい。正直いつ復活するかは分かりません。」

 そう、時の翡翠の回転が早くなっていることから、冷静ではあるが少しずつ焦りが見え始めている。

「ならば、ギリギリまでだ。2週間後に決行だ。それまでは我々は不測の事態に備えての作戦の整備、戦闘班は鍛錬に励んで欲しい。」

 その中でも一際冷静なのが賢絃。

 やはり頼りになる。

 会議は終えて、俺たちはスキルの研鑽に励むことになった。

「サクリアルさん、お相手お願いします。」

 毎日対戦相手を変えているが、今日は何となくサクリアルにお願いした。

「了解、お手柔らかに。」

 スキルの研鑽を積むための闘技場はリフュレスとネロムによってグランドスキルを使っても壊れないほどに強靭な結界を張っている。

 全員が全力で戦い、スキルを高め合う。

 そのおかげで円卓のメンバーは全員スキルの数も性能も最初とは大違い。

 かくいう俺もスーパースキルはもはや数え切れないほど、エクストラスーパースキルも増えたし、何よりグランドバーストスキルも取得した。

 みんなのおかげで自由に使えるようになり、特にリーズィーからしっかりと制御の仕方も教わった。

 この力でみんなを護る、ただそれだけだ。

 来る最終決戦に向けてスキルの研鑽、連携力をさらに強化する。

 今度こそ、終わりだ。

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