3月19日 軍事国家
僕らを乗せた船は無事に港に着いた
船を降り、街を一望すると
レンガでできた建物群が見えた
この国に関してのことをクニヤさんが教えてくれる
「ここは軍事国家の国だ。
結論からいえばここにきた理由は...
この国で訓練をして戦力をより高める
ってことだな」
訓練と聞き、ヒサトが逃げ出そうとしていたが
タイシが引き留めた
「なんでったって今更訓練なんてするの?
俺はこれでも戦争を経験してしかも
その戦争の勝利に貢献した身だよ?」
「へぇ、あの時諦めかけてたくせにそれを言うの?」
ヒサトの逃げる口実に対して
エマは鋭い言葉をヒサトにクリーンヒットさせる
「文句を言う奴がいなくなったから
説明を続けるんだが、子供組はこの訓練で
能力を使っちゃいけないからな?」
タイシの能力で能力を共有して
色々練習する僕の予定が崩れた
「なんでですか!?」
僕はすかさずクニヤさんに問う
「基本的に未成年は能力使っちゃいけないって
法律で決まってんだよ。
体が発達しきってないからな。
子供のうちに能力が発現すると、
...ミナみたいに能力障害になっちまうからな
あ、別にお前らは発現しても法律の神の力で
守られてるから大丈夫だそ?
ただ世間一般的にはそういう認識だから
未成年で能力は使っちゃいけないんだ」
未成年飲酒みたいな扱いなんだ。
納得できたけど能力以外だと筋力とかかな?
ヒサト程ではないけど、僕も運動は得意
じゃないんだけどなぁ
逃げたくなってきた
「最初に個々の能力を測るテストをする。
そしてそこで実力に応じてある程度ランク
分けされるから、自分のレベルに合った訓練が
できると思うぞ」
ここでうだうだ考えていてもしょうがないので
僕らはテストを受けた
Aランク
〜一級戦力〜
リュウ、タカナリ、タイシ、イチヒサ
Bランク
〜十分戦力〜
シルヴィー、アユタ、リコ
仮Bランク
スズネ
Cランク
〜一般兵〜
ヤワラ、エマ
Eランク
〜底辺〜
ヒサト
結果が出て、ヒサトのEランクに
誰か何か言うかと思ったら
そんなことはなかった
皆んななんとなく察していたのだろう。
スズネの仮Bランクというのは
スズネの使う武器がハンドガンなので
評価基準が違く、また他の機会に
別のテストを受けるらしい。
ミナは...今はなるべく安静にしておくために、
今回の訓練には参加しない
実践訓練のために部隊を作らないといけないが
そこはランクが同じ人同士で部隊をつくる
必要があった。
しかし、イチヒサが説得をして、
相手も空いている人員がいなかったことから
特別にランクの壁を超えて部隊を作ることが許された
そして僕たちの部隊に一人の教官が派遣されてきた
30代くらいの女性で名前はヨウコさんと言う。
「部隊にはリーダーが必要だ。
お前らの中でリーダーを決めろ
本来はこちらから決める仕組みなのだが
いかんせん君たちの情報が少なすぎる
だがここで時間を使う暇はない、
それぞれ指を刺してリーダーを投票しろ」
言われるがまま僕たちは少し考えて
自分が思うリーダーに相応しい人を指差した
僕はヒサトに。
みんなは...
「えっ。僕?」
皆んな僕を指さしていた
「ヒサトは本当にいざという時にしか頼りにならないから
常にみんなのことをちゃんと見てるヤワラの方が
リーダー向いてると思って」
エマが代表して僕のことを指した理由を述べる
僕が部隊のリーダーかぁ、
...コレもしかして厄介ごと押し付けられた
だけじゃない?
少しそう考えたけど、もう決まってしまったことは変えられない
「リーダーが決まったなら早くしろ。
コレから早速訓練を開始するぞ」




