一滴の呟き
ときめき
ひとつ、ひとかけら
きらめいて
日々に少し色を足す
朝日と夕日
足が地に触れる
身が空気に包まれる
私が空気を吸って吐いている
それはいつものことだけれど
それはただ今であり続ける
人は人であるために
人は創造し続けるのに
それによって
人を破壊しそうになっている
ひとつのときめきとかけらは
割れて、粉々になっている。
森の木は自然と元気を失っている
いつも、おはようと
語る、僕の祖母
手はいつも、幹に触れている
日々は、
ひとつだけ。
猫も杓子も、ひとつだけ
あるのは、命
手いつまでも、すくう涙
ひとつ芽をだす
ただ青空に向かって
微笑んだ
読んでいただきありがとうございます。