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深海魚のメモリー

作者: 秋葉竹






悲しみは

癒えないなんてそんなの

嘘ですよ


ひとのこころは

癒えないまま

流れてゆくけど

いつだって

小川が大河になって

大海原へたどり着くころには


ホラ、

たださざなみが

寄せては返す

音が

聴こえるだけなのです


こころの傷も

いつかは塞がれる

よろこびも

たのしみも

あかるい未来が

希望が

夢が

そこには両腕を広げて

待っていてくれるかもしれない


そこには

しあわせの白い蝶が

舞って


そしてそんな優しい海辺の砂浜

そこでは

裸のこころでぼくたちは

踊ったり

歌ったり

ひそひそ話しをしたり

肌を触れ合わせたり

夢を語り合ったり

目と目をみつめ合わせたり

ほかにも

あれもこれも

ふたりがふたりしてふたりとも

大好きなことを恥ずかしげもなく

大声で

海へ向かって叫んでみたり


海中の魚たちが驚いて

みんな飛び跳ねて海面へ顔を出すくらい

大きな声で



そしてふたりは

そんな魚たちを置き去りに


そんな中でも

深い海の底へ潜って

たったふたりきりを守って

ゆっくりと泳ぎつづけていようよ

ゆらゆらと

ひっそりと


生きるって生きつづけるって

そうゆうものだと

今でも想っています

そんな想い出


メモリー


この世界に

たったふたりで生きてるみたいな

たったふたりを紡ぐ

光り輝く糸のような


メモリー


が必ず

ありますよ









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― 新着の感想 ―
[良い点] メロディー に書かれた愛を伝えているように 思えました。 ふたりきりを守るような愛のメモリー それを伝えている 伝え方はそれぞれ違えど 深い繋がりがあれば 糸が織られるのでしょうか、 …
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