ハイスペック愛玩動物
はい、ペット枠です。
「むむむむむむ~~~!!」
気の抜ける掛け声が響く、ヴァルハリエ家地下訓練場。
ぎゅっと眉を寄せて眼を閉じ、奇妙なポーズをとるナナ。
夢喰い狼の権能である心象風景の具現化能力がどんなものなのか、試していたのだが。
「はふぅ~~~~………」
そのままぺたんと床に座り込んだ。
実験を繰り返すこと、12回目。
今のところ、成果はほとんどなし。
唯一、手応えがあったのは。
「これだけ、ですか」
「この子たちは上手に作れるんですけど…………それ以外のモノを作ろうと思ったら、急に難しくなって」
農村の村娘をデフォルメしたような3頭身の人形と、同じくらいの大きさの兵隊人形。
どちらも、俺の腰くらいの高さしかない。
「こっちが可愛いあの娘で、こっちが可愛いあの子って言うんですけど………」
「実戦に投入できるものではありませんね。宴会芸にはなりそうですが」
「…………やっぱり、そうですよね。私の言うことは聞いてくれるし、一応、こんなことも出来るんですけど」
ナナが指を振るのに合わせて、トコトコ近寄ってくる乙女人形と、おもちゃのマスケット銃を構える兵隊人形。
直後、ポンと弾んだ音を立てて発射されたコルク栓が俺の太腿に命中し、膝小僧をぺちぺち叩いてくる乙女人形。
もちろん、ダメージはない。
まだナナが未熟だというのもあるだろうが、権能を利用した戦闘は絶望的だろう。
ふと視線を感じて下を見れば、後ろめたそうに目を逸らすナナ。
「どうかしましたか、ナナ?」
「………なんていうか、私が本当にご主人様の役に立てるのか、不安で」
「心配しなくても、ナナは十分に、リーンお嬢様のお役に立っています。少なくとも、ナナがいなければ、お嬢様のお気に入る武器は作れなかったでしょうし、同性の貴女の方が、お嬢様の側にいやすいでしょう?俺に出来ない仕事をこなせるのですから、もう少し、自分に自信を持った方がいいかと」
「自信、ですか?」
「ええ。確かな目的とそれを為すための能力があるのならば、人は、自然と自分に自信を持つようになります。もし、お嬢様のために戦いたいとあなたが思うのなら………そうですね、貴女は薙刀をあれだけ使えるのですから、そちらを集中して鍛えた方がよろしいのではないでしょうか」
実際、あの薙刀捌きは凄まじかった。
あれだけやれるなら十分だと思うが…………どうやら、思い込みは相当に強固なようだ。
とはいえ、俺に出来ることは少ない。
自分で自分の思い込みを打ち破れなければ、ナナにこれ以上の成長は見込めないだろう。
俺に出来るのは、せいぜい、目の前のか弱い少女が自立するのを手助けするくらいだ。
今後のナナの訓練をどうするか考えながら、手を差し伸べて助け起こした。
「ナナ、よくできましたね」
「えっと………よくできたんですか?」
夕食を終えた後のダイニング、採点を終えた俺と、不思議そうに首をかしげるナナ。
中間試験が迫る今、学院に入籍したばかりとはいえ、テストを受けないわけにはいかないナナのために、学力がどの程度のモノか試験していたのだが。
「数学が10割、工学が7割、歴史学と文学がそれぞれ5割と6割…………まともな勉強もせずにこれだけできていれば、上出来でしょう。得意な単元や教科に偏りがあるのは当然ですし、暗記系の科目はそこまで苦労せずに済むはずです」
兵器として改造されたことが原因なのか、ナナはかなりの理系だった。
それ以外の科目もかろうじて半数は取っているし、恐らく地頭はかなりいい。
自身の肉体を武器に変形させることができる特性上、兵器開発に関連する工学や数学を優先して叩きこまれたのだろう。
スペックだけ見れば俺と比肩しうる程度に高水準だが、闘争心の低さが思いっきり足を引っ張っている。
が、勉強に闘争心は必要ない。
…………性別を考えれば、お嬢様の一番近くで常にいられるのはナナだし、この際、色々とまとめて仕込んでおくか?
「そう言えば、クロ兄さんはテストどうだったんですか?あっさり満点とってそうですけど」
「文学以外の教科は満点でした。どうも、文を読むのが苦手な質のようで」
「へ~………なんていうか、意外ですね」
「ええ。5割ほどしか取れませんでした」
正確に言えば、文を読むのが苦手なわけではない。
文章を読んで人物の心情をこたえるような問題がどうしても解けなかっただけだ。
恐らく、俺が龍であることが原因だろう。
人とは基本的な精神構造が異なる龍に、人間の描く人物の心情をこたえられるとも思えな。
「それは大変ね、クロ。もっと頑張りなさい?」
後ろから澄んだ声が響き、振り向けばリーンお嬢様がいた。
気配はしなかったし、蝙蝠傘でも使われていたのだろうか?
「ご主人様!いつの間にいらしたんですか?」
「ついさっきかもしれないし、しばらく前かもしれないわ?」
「……………クロ兄さん。ご主人様って、もしかしなくても不思議ちゃんだったりします?」
「誰が、ミステリアス系美女ですって?」
「言ってないんですけど……………」
「とりあえず、クロはもう少し本を読みなさい?たくさん本を読めば、文章題なんて楽に解け」
「ご主人様。クロ兄さん、多分本を読んでる暇ないです。いっつも仕事してますし」
「…………クロ、諦めなさい?」
「かしこまりました、お嬢様」
「諦めるんですか………」
どこか残念そうにナナが呟くが、生憎と、屋敷の仕事が多すぎて本を読んでる時間がない。
最近、割とマジで屋敷の業務が多すぎて何もできてない自分がいる。
ナナに言われてからは最低でも1時間ほど眠るようにしていたが、正直言って何も変わらない気がする。
不要な睡眠時間を削って本を読むことにしよう。
「ねぇ、ナナ。貴女、私の補佐をやってみるつもりはないかしら?」
「補佐、ですか?」
「ええ。私の護衛と周辺警護、それから書類の整理が仕事になるわ?私と性別が同じ貴女の方が、学院で動きやすいでしょう?」
「…………ご主人様、本当に、私でいいんですか?」
「それはどういう意味かしら?」
「その………なんていうか、私以外にもっと適任の人がいるんじゃないかなって思って。私より頭がいい人とかいっぱいいますし」
自信なさげにうつむいたまま呟くナナ。
異様に自己肯定感が低いのは、やっぱり、育ってきた環境のせいなんだろうか。
成功体験を繰り返すことで人は自信を身に着けると聞くが、その成功体験がないのだから、仕方ないのかもしれない。
まぁ、今回の中間試験はいい題材になるだろう。
しっかり勉強させたうえでいい成績を取って結果が出せれば、その分、自信につながるはずだ。
後は、長い時間をかけて優しくしていくしかないな。
そんなことを考えながら、採点済みの答案用紙をまとめて。
「…………ナナ、ちょっといいかしら?」
「なんですか、ご主人さ」
不思議そうな顔をしたナナが、俺の目の前で抱きしめられた。
突然の事態に目を白黒させるナナの唇に、リーンお嬢様のソレが重なった。
軽くついばむようなキスをして、どこか名残惜しそうに離れるお嬢様と、キョトンとした顔のまま呆けるナナ。
一拍、まるで沸騰したように、雪のような色白の顔が真っ赤に染まった。
「ごっ、ご主人様っ、なにを!?」
「キスよ?」
「そうじゃなくて!そうじゃなくて!!なんで、こんな急に」
「したかったから、かしら?」
「したかったから、じゃないですよ!というか私、コレがファーストキスなんですけど!?」
「あら、奇遇ね?私もそうよ?」
「なにやってんですか!?私みたいなのがファーストキスって、バカじゃないですか!?というかバカです!!」
「失礼ね。私は、こんな事をしてもいいくらいに、貴女の事を愛しているのよ?」
「…………へ?」
瞬間、リビングの時間が停止した気がした。
わずかに顔を引きつらせて硬直するナナと、真っ青な瞳を覗きこむように、距離を詰めるお嬢様。
開け放した窓の外から流れて来る夜鷹の声が、やけに鮮明に響く。
「愛してる、大好き、惚れた、結婚したい。どう言い換えてもいいけれど、つまるところ、私は貴女が好きなのよ。…………だから、安心しなさい?貴女が何も出来なくても、私は貴女を決して見捨てないわ?絶対に、手放してあげない。死がふたりを分かつまで、一緒に居ましょう?」
「………それ、本気で言ってるんですか?私、獣人ですよ?」
「あら?可愛いじゃない?でも、そうね………確かに、今の帝国じゃ、大手を振って外は歩けないわね?それ以前に、同性間での婚姻も出来るかどうか怪しいわ?」
「じゃあ無理じゃないですか!!」
「帝国を崩壊させる理由が、また一つ増えたわね?」
「…………そもそも、私とご主人様って、出会ってからそこまで長くないですよね。私が誰かの刺客だったらとか、考えなかったんですか?」
「もしそうなら、お仕置きとして私と付き合ってもらうわ?」
「………本当に、私でいいんですか?きっと後悔しますよ?」
「私、今まで後悔したことがないの。貴女がさせてくれるのなら、大歓迎よ?」
ナナのセリフに、妖しい笑みを返すリーンお嬢様。
呆れたように力なくうなだれたナナが、それでも尻尾を躍らせて口を開き。
「捨てたりしたら、恨みますよ?」
「そんなことするわけないでしょう?一生、可愛がってあげるわ?」
今まで見たことがないくらい、綺麗に笑った。
「………なぁ、ペット。お前、大丈夫か?」
「さぁ、どうだと思います?」
深夜のヴァルハリエ家リビング。
メイド服のまま煙草を吹かすフィリアを他所に酒瓶を飲み干し、天井を見上げる。
喉に沁みる、強いアルコールの香気。
松脂のような風味のソレを飲み下し、瓶のふたを指で撥ね飛ばして一気。
なんていうか、うん、さっきのアレが衝撃的過ぎた。
「おい、マジで何があった?」
「リーンお嬢様がナナとキスを」
「あぁ~………ってことは、お嬢、そっちが趣味だったのか。いや、カティアのお嬢とかとも絡んでたし、そういわれればしっくりくる、か?」
「さぁ、どうだと思います?」
飲み干した瓶を噛み砕き、酒で流し込む。
「なぁ、ペット。お前、そんなに飲んで大丈夫か?その酒、結構きついだろ?」
「85度ですね」
「ダメだろ」
「これくらいでないと酔えないので」
「なるほど?」
酒を飲み、空になった瓶を始末してさらに吞む。
…………まぁどっちにしろ、俺は、リーンお嬢様が幸せでいられるのならそれでいい。
それでいいのだが。
「どう説明すればよいのか、自分でもわからないのですが………こう、衝撃が強すぎて」
「お嬢とナナがそれでいいと思ってるんなら問題ないだろ。人の恋路を邪魔する奴は、馬に蹴られて死んじまえってのは極東の諺だが、部外者が口をはさむ問題じゃねぇよ」
「…………それもそうですね」
「というか、意外だな。てっきり、お嬢はお前に惚れてると思ってたんだが」
「ありえません。仮にリーンお嬢様が俺を好いていたとしても、あくまでそれは、役にたつ道具を気に入るようなものかと。人が人を好きになる感情とは、また違うものです」
「………なんていうか、お前、結構めんどくさいよな。というか、お前はそれでいいのか?」
「それは、どういう意味でしょうか?」
火をつけた煙草を指先で弄びながらフィリアが尋ねて来るが、質問の意味がよく分からない。
尋ね返し、呆れたような灰色の眼。
「自分の好きな人間が他人を好きになって、お前はそれでいいのか?」
「それこそ、愚問でしょう。自分が相手を好きになることと、相手が自分を好きになってくれるかは、全く別の話です。大事なことは、自分が相手をどう思うかであって、相手にどう思われるかではありません。無償の奉仕と献身こそが、好意の本質なのではないでしょうか」
実際、俺がお嬢様からどう思われようが、俺がお嬢様のために働くことは変わらない。
俺の役目はあくまでお嬢様の目的を達成することであって、そこに、対価や報酬といったものは存在してはならないと、俺は思っている。
この奴隷契約の果てに、ドブネズミのように死ぬというのなら、それで結構。
リーンお嬢様に全てを捧げ、そして死ぬ。
得られるものは、それだけで十分だ。
「…………オレも、人のことは言えねぇけどよ、お嬢、厄介なのばっかり拾いこむよな」
「異民族の奴隷や犯罪者のような人間だけでなく、ナナのような獣人に対しても対等に接することができる点は、リーンお嬢様の美徳でしょう」
「対等っつうよりは、身分を気にしてないように見えるけどな。…………ま、どっちにしろ、帝国貴族としては異端か」
煙草の煙をくゆらせて、どこか疲れたように天井を見上げるフィリア。
夜更かしも、これくらいにしておくべきだろう。
…………それに、客の対応をしなければ。
席を立ち、自室へ戻ろうとして。
「…………フィリア。屋敷内でタバコを吸うなと、以前、言いませんでしたか?」
「それくらい、別にいいだろ。これ吸ってないと、マジで体が動かなくなるんだよ。冷却剤の成分が不安定なせいで、こうでもしないと携帯できな」
「減給か書類処理の追加か、どちらがお好きですか?」
「すんません、以後気を付けます」
「わかればよろしいのです。今日はもう遅いですし、フィリアも、そろそろ寝た方がよろしいかと。明日の仕事に響きますよ?」
「わーってるよ、そんくらい。眠くなったら寝る」
煙草の吸殻をもみ消し、あくびをするフィリアをよそに、リビングを出た。
龍眼を展開し、周囲の状況を把握。
屋敷周辺のスラムの屋上に陣取る黒ずくめの人間が6人、それぞれクロスボウを装備している。
街灯の陰に隠れるように潜む11人、それぞれ、鉤爪のような形状のナイフを所持。
ゴミダメの中に埋もれた浮浪者風の男が4人、偽装はしているものの、単発式拳銃を隠し持っている。
しばらく前、この近くに住み着いた奴らと同じ悪臭がする。
おそらく、その時から狙われていたのだろう。
まぁ。
「失礼ながら、面会予約はおありで?もしそうでいらっしゃらないのなら、どうか、お引き取りを」
「戯けたな、木偶が」
地を這うように駆ける戦闘員。
繰り出された切先を弾き飛ばし、魔力で強化した酒瓶が、弾丸を受け止める。
十中八九、ナナを奪還しに来た他国の特殊部隊員だろう。
予想はしていたが、意外に早かったな。
だが、対処は可能だ。
鉄骨丸を錬成し、担ぐように構え。
「この屋敷に、例のバケモノがいることは知っている。そいつを引き渡せば、お前の大切なご主人様には手を出さな」
「死に腐れや」
ふざけたことを言いかけた戦闘員の顔面を叩き潰し、全身の筋肉を稼働しての振り上げで股座から脳天までを引き千切る。
血飛沫と、破裂した臓物のどす黒い臭い。
鉄塊を振り回して血を払い、反動を利用した蹴りがローブの男を叩き伏せる。
石畳のシミとなったバカを踏みにじりながら突撃、騎士槍さながらに鉄骨を突き出す。
仲間の死体を障壁にアキレス腱を刈りに来たローブを踏み潰し、一斉に放たれたクロスボウを喰らって、ノーダメージ。
構えて投擲した鉄骨が2,3人をまとめて吹き飛ばし、背後からの刺突を裏拳で撃墜。
そのまま引っ掴んで叩きのめし、わき腹目がけて振るわれる短剣の一撃。
蛇のようにうねる軌道を描いた切っ先を破壊して、こめかみを砕く。
踏み込んできた二人の首を手刀で刎ね、至近距離からの発砲。
鉛玉が眉間にぶち当たり、そのまま鼻っ面に頭突きを叩きこむ。
残りを仕留めようとして、視界に迫る白い球体。
地面に落ちたソレが破裂し、爆発的な勢いで白煙を噴き上げる。
……………煙幕で視界を遮って逃げる気か。
地味に麻痺毒の類を仕込んであるが、この程度何の意味もない。
右手を突き出し、魔力を集中させて。
「再誕」
逃げ去ろうとしていた刺客たちの腹を、肉塊が引き裂いた。
顔に飛び散っていた血糊を拭い、臭い消しの薬剤を振り掛けて、屋敷の中へ。
奴らの死体を漁って、分かったことが幾つかある。
1つは、あいつらが異端審問組織の人間であるらしいこと。
懐に忍ばせていた天秤と交差した曲剣の紋章は、異端審問実働部隊の印。
該当する紋章を使う組織を、俺はほかに知らない。
………もっとも、こちらにそう思わせたいだけの第三者の可能性もあるが。
2つ目は、アイツらがそこまで大きな脅威にはならないという事。
何故かはわからないが、連中、装備の質が異常に低かった。
あの程度なら、ナナやフィリアでも十分に対処できる。
問題は、連中の標的がナナだったこと。
異端審問会とナナを作った奴らが手を組んだ可能性がある以上、油断は禁物だろう。
…………ナナにも、呪怨藁人形を持たせておくべきだな。
あれをいくつか持たせておけば、いざという時の対処としては十分だ。
今のうちに、量産しておこう。
制作前に、自室のクローゼットに執事服を置いて来ようとして。
「あら、こんな時間にお出かけなんて、珍しいじゃない。何かあったのかしら?」
「少々、大きなネズミが出たもので。排除してまいりました」
ゆったりとした仕立ての純白のガウンを着崩し、廊下に佇むリーンお嬢様。
眠たげな表情と不機嫌そうな雰囲気からして、どうやら寝つきが悪かったようだ。
「それで、始末はどうしたのかしら?」
「殲滅しておきましたが…………お耳に入れておきたいことが1つ。どうやら、異端審問会に嗅ぎつけられたようです。取るに足らない組織ではありますが、近々、大規模な抗争になるやもしれません。屋敷の警備の強化と、学院での警戒を提言します」
「貴方のしたいようにしなさい?」
「かしこまりました、リーンお嬢様」
頭が回っていないのか、寝ぼけまなこのまま盛大にあくびをしたお嬢様が、自室の方へ歩いていく。
寝不足のお嬢様は、たまにこうなる時がある。
また明日、改めて話をするべきだろう。
一礼して、地下工房へ行こうとして。
「あぁ、そうね。ナナとフィリアの守りは、盤石にしておきなさい?それと、貴方が傷つくような選択も、可能な限り避けること。………帝国転覆のために、誰1人欠けさせるわけには行かないし、異端審問官風情に私の仲間を奪わせる気もないわ。なんとしてでも守り抜きなさい?」
俺を見据える、血を流し込んだような深紅の瞳。
いつもの微笑とは違う、どこか張り詰めたような表情。
…………それだけ、お嬢様が審問官に対して危機感を抱かれているということか。
あるいは、ご自身の仲間を失うことに対する恐怖の類。
まぁ、どちらでもいい。
俺の役目は、お嬢様の目的を達成することだ。
「御意のままに、必ずや、守り抜いて見せましょう」
ナナ:暗記力の暴力&普通に読解力もある。
ミカ:クソマジメがり勉タイプ
クロ:人智を超越した暗記能力&計算力。ただし人智を超越し過ぎて読解が出来ない。
カティア:一芸特化。得意教科はしっかり仕上げるけどそれ以外はまるで手を付けないタイプ。授業中は基本、設計か作図をしてる。
お嬢様:おバカ。ひたすら本を読んできたせいで読解力はあるけどそれ以外がまるでダメ。ついでに理性も知性もないからおバカ。
アサカ:バカ、ノータリン、間抜け、ドアホ。教科書開いて3秒後には夢の世界。テストの点も夢の世界。出来ないししようとしない最悪なタイプ。脳味噌をほとんど筋肉に置換した結果こうなった。
でも戦闘IQは高い。140キロとか投げれるけど毎度赤点の野球部員みたいな奴。




