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恋愛とは、結婚とは、なんですか?

 ー恋愛。

 それは、ときに生活を華やかにし、ときに心を悩ませ、人生の中で人々が何度か経験するものである。

 恋愛をテーマにした小説、ドラマ、映画、バラエティ番組も世の中には存在し、人々の生活の中には数多くの恋愛物語が生まれている。

 人と人の間で生まれた別の人に対する好意によって、物語が進み、生活が変わり、人生が変わる、、、人生において大きなイベントとも言えるだろう。恋愛は新しい命を生み出すきっかけにもなる。

 紀元後2020年を過ぎ、恋愛について様々な形が生まれ、認められるようになってきた現代。恋愛に対して積極的な人がどれだけいるのだろうか。興味がある人がどれだけいるのだろうか。


 私は、田中恵子。25歳。独身。働く女、キャリアウーマン。

 私が子どもの頃、母は専業主婦だった。周りの友達が母親の職業の話をする度に、自分の母親のことをなんだか情けなく感じて、自分はバリバリのキャリアウーマンになるのだと決意して生きてきた。そして、夢は叶った。そこそこの会社に勤めることもでき、裕福ではないものの今の生活には満足している。今夜も一仕事終えての一杯。最高である。しかしー。

 『入籍しました。』『6月に式を挙げます。』

 ああ。まただ。

 最近、一気に増えてきた学生時代の友達の結婚報告や結婚式の招待。

 おめでたいことだし、幸せそうな友達を想像するとすごく微笑ましく、心から喜ばしいと感じてはいる。

 しかし、それと同時にかかってくる圧。これが、最近の私を悩ませている。

「今度、大学の同級生の幸子が式挙げるって。」

「あらぁ。いいわねぇ。で、あんたはどうなん。いい人とかおらんとね。」

 はい、出ました。お決まりのご返答。

「はいはい。私はいいんですぅ。」

 適当に流したものの、心には何かひっかかっている。それが今回だけでなくここ2、3年で何度もあっているから、ひっかかったものは大きくなっている。

 食べ終えた食器をザッと片付けて、部屋に戻る。

「結婚ねぇ。」

 結婚願望が無いわけではない。将来、素敵な人と結婚して子どもも2、3人育てて、立派な働くお母さんになりたいという願望がある。

 問題は相手である。

 付き合った人は今までにも何人かはいた。しかし、なんだか上手くいかなくて、今は付き合っている人もいない。さて、どうしたものか。恋愛というものもしばらくしていないし、そもそも出会いがない。

 あんまり考えてもどうしようもないので、明日の仕事の準備をして寝る支度をする。

 『元気してる?合コンとか興味ない?』

 大学時代の友達、夏美からのメッセージだ。

「合コン。。。」

 今の仕事は出会いも限られているし、行くだけ行ってみるのもありかもしれない。

 私の2つ返事で、私達は合コンに行くことが決まった。

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